成績がいい中学生は、十分な睡眠をとりながら効率のいい勉強をしていると言われています。
また、受験本番のときにベストコンディションで試験に臨むためには、普段から質の良い睡眠が必要です。
しかし、学生は学校生活に加えて部活動や習い事があり、受験勉強の時間を確保するのが難しくなってくるため、普段の生活に受験勉強を加えるとどうしても睡眠時間を十分に確保できず、睡眠不足で悩んでいる中学生も少なくはないでしょう。
そこでこの記事では、高校受験を控えた中学生の取るべき睡眠時間や睡眠時間を確保しながらできる効率のいい勉強方法について解説します。
高校受験を控えた中学生の平均睡眠時間と勉強時間は?
高校受験を控えた中学生の平均睡眠時間と勉強時間はどのくらいなのでしょうか。
記憶や知識の定着は寝ている間にされると言われており、徹夜をしたり睡眠時間を削って勉強したことは、一時的に覚えているかもしれませんが、数時間後、数日後には忘れてしまいます。
記憶のためには十分な睡眠時間の確保が大切になってきます。
中学生全体で必要な睡眠時間は8時間から10時間と言われていますが、実際の中学2年生と3年生の平均睡眠時間と勉強時間について解説していきます。
中学2年生の平均睡眠時間と勉強時間
中学2年生の場合、家庭での勉強時間の平均は1時間45分、睡眠時間の平均は7時間半です。
中学2年生となってくると塾に通い始める人も多く、家庭での勉強時間が少なくなる人も多いようです。
中学生全体で必要な睡眠時間と比べると少ない傾向にありますね。
中学3年生の平均睡眠時間と勉強時間
中学3年生の平日の睡眠時間は7時間未満で、勉強時間は2時間~3時間程度となっています。
中学3年生になると受験を控えているため、勉強時間が大幅に伸びていることがわかります。
上述した通り、中学生には最低でも8時間から10時間の睡眠が必要とされているため、受験を控えているからと言って睡眠時間を削るのではなく、十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。
睡眠時間を確保できる効率のいい勉強方法
高校受験を控えた中学生は睡眠時間を削らず効率のいい勉強をしなければなりません。しかし、受験勉強が計画通りに進まなかったり、ついもう少し頑張ろうと睡眠時間を削ってでも勉強をしてしまいます。
これでは効果はあがりません。
ここからは睡眠時間を確保できる効率のいい勉強方法についてご紹介します。
効率のいい勉強方法①|スケジュール管理や目標を決めて勉強する
睡眠時間の確保と睡眠時間の確保を両立するためにはスケジュールや目標を決めて勉強していくことが大切です。
スケジュールの組み方としては、朝の勉強する時間を考えながら朝起きる時間を決め、そこから8時間以上睡眠がとれるように逆算してスケジュールを組むことをおすすめします。
また、そのスケジュールから1日の目標も決め進めていくことでしっかりとした学習スケジュールを立てることができます。
効率のいい勉強方法②|午前中に勉強する
休日の勉強は、午前中に取り組むよりも午前中に取り組むのが良いでしょう。
学校や部活、習い事の後は疲れが溜まっており、勉強をしていて頭に入りにくくなっているため起床後の疲れがとれている状態で勉強に取り組むのがおすすめです。
効率のいい勉強方法③|スマホは見ない
睡眠時間を確保できる効率のいい勉強方法として、スマホを見ないことが挙げられます。
その理由としては勉強中にスマホを見始めると、つい見入ってしまい勉強どころではなくなり、その日の勉強スケジュールと比べて遅れてしまうことはよくあります。
勉強中は手に届かないところにスマホを置いとくようにしましょう。鍵のかかるところに保管したり、保護者に一時的に預かってもらうのもおすすめです。
また、寝る直前にスマホを見るのもやめましょう。スマホの画面はブルーライトの光が強く眠気を誘うホルモンが出にくくなってしまうためです。
効率のいい勉強方法④|親がサポートする
スケジュール通りに勉強を実行するためには親のサポートも必要です。
子どものスケジュールに合わせて食事時間を調整したり、入浴の順番や時間帯を調整するなど協力しましょう。
効率のいい勉強方法⑤|休日も平日と同じ時間に起床・就寝する
起きる時間や寝る時間を、平日と休日で変えないようにすることをおすすめします。
「休みの前日だから、多少は夜更かししてもいいや」 「休日の朝だから、いつもより長めに寝てゆっくり起きよう」 と思うのはやめましょう。
平日と休日で起きる時間や寝る時間に2~3時間以上の差がついてしまうと、体内時計が狂ってしまい、生活リズムが崩れてしまいます。
効率のいい勉強方法⑥|早めに夕食や入浴をする
夜間勉強するのに備えて遅めに夕食や入浴をする人もいますが、寝る前に消化器官が働いている状態で就寝すると体の負担になってしまいます。また、入浴は睡眠の2時間くらい前にぬるめのお湯につかるとぐっすり眠れるといわれています。
食事時間や入浴時間も意識してみてはどうでしょうか。
中学生が睡眠時間を確保するメリット
中学生が睡眠時間をきちんと確保するとどんなメリットがあるのでしょうか。 ここからはそのメリットについて3つご紹介します。
メリット①|暗記力がアップする
睡眠には2種類あり、体を休ませるレム睡眠と脳を休ませるノンレム睡眠があります。
レム睡眠とノンレム睡眠は交互に行われており、90分サイクルで一晩に3回から5回程度繰り返されています。
レム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返すことで「記憶の定着」につながります。
メリット②|精神が安定する
睡眠時間が少ないと脳の働きが低下し、精神的に不安定になってしまいます。
睡眠を十分にとることで精神が安定し、勉強にも集中ができます。
メリット③|成長ホルモンが分泌される
成長ホルモンは思春期である中学生のときに身長や骨格を大きくする役割を持っており、健康維持にも役立ちます。
成長ホルモンは睡眠中に分泌されるため、十分な睡眠を確保することはとても大切です。
睡眠不足が中学生にもたらすデメリット
上述では中学生が睡眠時間を確保するメリットについてご紹介しましたが、逆に睡眠不足によるデメリットは何でしょうか?
4つのデメリットについてご紹介します。
デメリット①|集中力が続かない
睡眠不足で眠気を感じてしまう時間が増え、集中力が続かず低下してしまいます。
集中力が低下してしまうことで勉強に対する意欲が落ちてしまい、受験本番などでパフォ―マンスにも悪影響がでてしまうリスクもあります。
また、集中力が低下してしまうとコミュニケーションも低下してしまうため、睡眠不足にならないように注意しましょう。
デメリット②|免疫力が低下する
睡眠不足では免疫力が低下してしまいます。
免疫力が低下してしまうと風邪や流行りの病気に感染してしまうリスクが高くなるため、受験生にとっては大事な時期に体調不良で勉強時間を削ってしまうのはもったいないことです。
特に受験本番の寒い時期はノロウイルスやインフルエンザなどの感染症が流行っているため、きちんと睡眠時間を確保し免疫力を高めておきましょう。
デメリット③|成長ホルモンが低下する
思春期である中学生は成長ホルモンが大切になっています。
しかし、睡眠不足になってしまうと十分にホルモンが分泌されず脳や体の回復、成長を妨げてしまう可能性があるため、注意が必要です。
デメリット④|精神が不安定になる
睡眠時間が少ないと精神が安定せず、ちょっとしたことでイライラしてしまったり、焦ったり、落ち着きがなくなります。
安定した精神で勉強に取り組むためにも睡眠時間は十分に確保しましょう。
高校受験を控えた中学生の睡眠時間と効率のいい勉強方法|まとめ
高校受験を控えた中学生の睡眠時間や睡眠時間を確保した効率のいい勉強方法について解説しました。
受験生にとっては睡眠時間はとても大切なことなので、一日のスケジュールをしっかり決めそのスケジュールを崩さないような生活をしていきましょう。
睡眠不足のまま無理をして勉強に取り組んでも質の悪い勉強になってしまうため、体調管理をしながら努力していくことがおすすめです。