試験勉強や資格をとる際には多くのことを暗記しなければなりませんが、青ペンを使って勉強すると暗記力がアップするという話をご存じでしょうか。
こちらの記事では、青ペンを使った勉強で暗記力がアップする理由や効果的な実践法について解説しています。
記事の後半では暗記力アップに役立つアイテムもご紹介しているので、試験勉強などをする際の参考にしてください。
青ペン勉強法ってどんな暗記術なの?
青ペン勉強法は正確には「青ペン書きなぐり勉強法」と呼ばれており、早稲田塾の創業者が考案した勉強法として知られています。
青ペン勉強法を実践した多くの受験生が難関校に合格したことから、近年になって注目されはじめました。
方法はとてもシンプルで、記憶したい事項を青ペンを用いてノートに記入するというものです。
しかし、記憶したい事項を青ペンを用いてノートに記入するだけで、なぜ暗記力が向上するのでしょうか。
青ペン勉強法で暗記力がアップする3つの理由
青ペン勉強法は記憶したいことを青ペンでノートに書くだけの勉強法ですが、暗記力がアップする理由として以下の3点が挙げられます。
- 集中力を高められる
- リラックスできる
- 印象に残りやすい
ここでは、青ペン勉強法で暗記力がアップする3つの理由について解説します。
青ペンで暗記力がアップする理由①集中力を高められる
色を用いて心理や行動などを分析する学問の分野として、色彩心理学がよく知られています。 色彩心理学では青色に気持ちを落ち着かせたり、集中力を高めたりする効果があるとされています。
白いノートに青い文字を書き連ねると落ち着いた気分になり、勉強に集中できるため暗記力がアップするという訳です。
青色にはその他にも気持ちを前向きにする効果があるとされており、勉強をする際には有益といえるでしょう。
青ペンで暗記力がアップする理由②リラックスできる
青色にはストレス状態を緩和し、心身をリラックスさせる効果もあることが分かっています。
みなさんも青く広大な空や海などを見て、リラックスした経験をお持ちではないでしょうか。 暗記力を高めるためには視覚だけでなく、五感を駆使することが重要です。
心身がリラックス状態になったうえで青ペンで記憶したいことを書くと、五感が刺激されて暗記力アップにつながるという訳です。
青ペンで暗記力がアップする理由③印象に残りやすい
広告やチラシなどのイメージカラーとしてよく使われる色が青ですが、理由として印象に残りやすいことが挙げられます。
赤色やオレンジなどの暖色系と比べると誘目性にはかけるのですが、青色には信頼感や安心感を抱く傾向にあります。
赤色やオレンジは確かに目を引く効果はあるのですが、どちらかというと心身を緊張させる働きがあるため暗記には向いていません。
青色には信頼感や安心感があるうえ、気持ちを落ち着かせる効果があるので印象に残りやすいのです。
青ペン勉強法で効率を高める4つの方法
青ペン勉強法はとてもシンプルな暗記力アップの方法ですが、さらに効率を高めるには以下4点に取り組むとよいでしょう。
- 要所では赤ペンを使う
- 暗記ノートを作る
- A4のノートを利用する
- 網羅的に書きなぐる
ここでは、青ペン勉強法で効率的に暗記力を高める4つの方法について解説します。
青ペン勉強法で効率を高める方法①要所では赤ペンを使う
青ペン勉強法は青色のペンで書きなぐるだけの勉強法ですが、要所では赤ペンを使うのがおすすめです。
色彩心理学においては赤が進出色に分類されており、前に飛び出して見える効果があるとされています。
一方、青色は後退色に分類されており、後ろに下がって見える点が特徴です。
要所で赤ペンを使うと、特に暗記したいキーワードなどが前に出て見えるため、効率よく暗記できるようになります。
青ペン勉強法で効率を高める方法②暗記ノートを作る
青ペンでの書きなぐり勉強法に慣れてきたら、次のステップとして暗記ノートを作るのがおすすめです。
暗記ノートは以下の手順で作るとよいでしょう。
①ノートの上から3行目に横線を引き日付や勉強する分野などを記入する
②横線の下、左から4分の1くらいの所に縦線を引き問題スペースにする
③問題スペースの右側をまとめのスペースにして先生の解説をまとめる
④間違えた問題を、問題スペースに書いて復習する
暗記ノートを作ることで、自分の苦手分野などが分かりやすくなります。
青ペン勉強法で効率を高める方法③A4のノートを利用する
青ペン勉強法はノートに暗記したいことを書きなぐるだけの勉強法ですが、ノートはA4サイズにするのがおすすめです。
青ペン勉強法を開発した早稲田塾の創業者によると、A3の見開きで一覧にするのがもっとも暗記力を高めるとされています。
A4のノートを左右に開くとA3になるため、一つのテーマを見開き2ページにまとめるよう意識してみましょう。
見開きのページを作ると書かれた情報を写真のように記憶に留められるため、いざという時に思い出しやすくなります。
青ペン勉強法で効率を高める方法④網羅的に書きなぐる
暗記力をより高めるためには要所だけを記入するのではなく、すべての情報を網羅的に書きなぐるのがおすすめです。
自分では要所を書き留めたつもりでも、自分勝手な情報の取捨選択をしてしまっていることが多いためです。
後から見返して復習する必要がないので、見やすさなどは意識せずにひたすら覚えたいことを書くことで暗記力アップに繋がります。
青ペンで暗記力を高める際にあると便利なアイテム
青ペン勉強法には青色のペンと白いノートがあればよいのですが、以下3つのアイテムがあるとより勉強効率を高められるため便利です。
- ゲルインキの青ペン
- 万年筆
- 青色シート
これらのアイテムは絶対に必要という訳ではありませんが、あると勉強効率や意欲を高める結果につながります。
ここでは、青ペンで記憶力を高める際にあると便利な3つのアイテムについて解説します。
青ペンで暗記力を高める際に便利なアイテム①ゲルインキの青色のペン
青ペン勉強法に用いるペンはどんなタイプでも構いませんが、やる気を高めるためにはゲルインキタイプがおすすめです。
青ペン勉強法はひたすら書きなぐる勉強法のため、ストレスなく書けるペンが必要です。
ゲルインキには軽い筆圧で書けるうえ、にじみにくい特徴があるため、青ペン勉強法を行う上でのストレスが軽減されます。
また、インクの減りが目に見えるため、達成感を得やすい点もおすすめのポイントです。
青ペンで暗記力を高める際に便利なアイテム②万年筆
進学や就職のお祝いに贈られることも多い万年筆ですが、青ペン勉強法をする際にもおすすめです。
万年筆は毛細管現象を利用してインクがペン先に贈られる構造になっているため、筆圧が低くてもしっかりと字を書ける点が特徴です。
通常の青ペンに比べると書くこと自体に用いる労力が少ないため、ストレスなく勉強を続けられます。
また、特別な1本があることで、勉強のモチベーションを高める結果にもつながります。
青ペンで暗記力を高める際に便利なアイテム③赤色シート
青色ペンで書くとき、要所は赤ペンで書くとよいとお話し説明しましたが、赤シートを使うことでさらに暗記力を高めることが可能です。
赤ペンで書いた部分を赤シートで覆うと、赤い文字が見えなくなるため、問題集のように利用することができます。
青ペン勉強法で書いているものは自分の暗記したいものばかりなので、オリジナルの暗記本になります。
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青ペン勉強法で暗記力アップ!?効果を高める方法|まとめ
青ペン勉強法に取り組むと、以下の理由から暗記力をアップできることが分かりました。
- 集中力を高められる
- リラックスできる
- 印象に残りやすい
- 振り返りが容易になる
効率よく暗記するためには勉強の量だけでなく質も求められるため、リラックスした状態で集中的に取り組むのがおすすめです。
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