学生であれば、一度は経験したことがあるケアレスミスですが、ケアレスミスがそもそもどのようなミスなのか、なぜケアレスミスが起こるのかご存じでしょうか。
ケアレスミスは些細なミスではありますが、その1つのミスが原因で大きな失点につながることもあります。
また、定期テストや入学試験・資格試験におけるケアレスミスは命取りにもなりかねないので、極力ケアレスミスをしないことが理想的です。
今回はケアレスミスについて詳しく説明していきます。 ケアレスミスの原因や対策方法についても解説していくので、ケアレスミスを減らして確実に点数を取りたい方は参考にしてください。
そもそもケアレスミスとは何?
まずは、そもそもケアレスミスとは何でしょうか。
ケアレスミスという名前は英語のcarelessから来ており、 「care=注意」 「less=少ない・~がない」 と、その単語の通り注意不足で起こるミスのことを指します。
つまり、ケアレスミスをした問題に関しては解き方はしっかりと理解しており、不注意によるミスが無ければ解けた問題ということになるのです。
そのため、解き方が分からなかった問題や根本的に解法を間違えていた場合はケアレスミスではないので、ケアレスミスの対処法ではなく、その問題に対する理解を深める必要があります。
よくあるケアレスミスの種類
ケアレスミスとはどのようなものなのかはわかりましたが、どんなミスがあるのでしょうか。
今回はよくある3つのケアレスミスの種類を紹介します。
解答欄の間違い
解答欄を間違えて記入してしまい、間違いになるというのはよくあるケアレスミスの一つです。
特に、マークシートや記号で答える形式の問題が続いていると、ズレた状態でも間違っているか気付きにくく、そのまま解き進めてしまう可能性があります。
たとえ答えが合っていたとしても、解答は間違えているため正解にはなりません。
解答欄は間違えていないかをしっかりと見て、正しい欄に解答を記入するように気を付けましょう。
書き間違い・書き忘れ
漢字や英語のスペルミスなどのミスもよくあるケアレスミスです。
数学だと単位を間違えたり、書き忘れてしまうこともあるかもしれません。
また、字が汚かったり、急いで書いて殴り書きになった文字が読めずにバツになってしまうこともあるため、丁寧に書くことを意識しましょう。
問題文の読み間違い
自分で書くケアレスミスだけでなく、読み間違えてしまうこともあります。
例えば、「正しくないものを選択せよ」という問題文なのに、正しいものを選んでしまったり、「抜けている部分を書きなさい」という指示を見落として全文書いてしまうミスが当てはまります。
これらは、問題文を読んでいる途中で答えがわかった際によく起こるケアレスミスです。
問題文は必ずしっかり最後まで読み込むようにしましょう。
ケアレスミスの原因
ケアレスミスは不注意によるミスであるということがわかりましたが、ケアレスミスが起こることには原因がいくつかあります。
ここでは、ケアレスミスが起こる4つの原因について紹介します。
原因①|焦っている・時間がない
ケアレスミスが起こる原因1つめは、焦りや時間がないというケースが挙げられます。
焦りは禁物と良く言いますが、焦っていると集中力や注意力が劣ってしまうため、計算ミスやスペルミス・ピリオドの付け忘れなどのケアレスミスが生じる確率が一気に高くなってしまいます。
基本的に、問題を解く時は焦らずに落ち着いて解くことが大切ですが、時間がない場合はどうしても焦ってしまうものです。
時間がないと急いで問題を解くしかないため、しっかりと1つ1つの問題を確認する時間の確保ができずに些細なミス、要するにケアレスミスが起こりやすいです。
原因②|思い込み
ケアレスミスが起こる原因2つめは、間違えるわけないと思い込んでしまっているケースが挙げられます。
「まさか自分が解いている方法にミスなんかないだろう」 というような思い込みがあるため、解法や回答を疑ってみる学生は少ないでしょう。
しかし、ケアレスミスは誰にでも起こりうることなので、どこか間違えていないかと疑いを持つことが大切です。
原因③|練習不足
ケアレスミスが起こる原因3つめは、練習不足です。
計算問題であればケアレスミスが起こらないように練習量を増やしたり、英単語も完璧に習得できていればスペルミスも抑えることができます。
練習量・演習量を増やすことでピリオドを忘れることはもちろん、文の最後にはピリオドを無意識でも付けているような癖をつけることが可能です。
原因④|字やノートが汚い
ケアレスミスが起こる原因4つめは、字やノートが汚いことが挙げられます。
これも一度は経験したことのある学生が多いと思うのですが、字が汚いと問題を解いている途中で違う物として認識してしまい、途中で数字やアルファベットが変わってしまったため異なる回答になってしまったということがあります。
例えば、数学であれば「0」と「6」や「1」と「7」など字が汚いと曖昧になってしまい、問題を解いている途中で別の数字と勘違いしてしまうので最終的に出てきた数字も異なってしまうのです。
英語の場合も「r」や「n」や「h」などをしっかりと1つ1つ書かなければ、違う単語として認識され「間違い」となってしまうことがあります。
ケアレスミスの対策方法
ケアレスミスは不注意に置けるミスで、誰にでも起こりうることです。
ただ、気を付ければ直るものではありません。
ここからはケアレスミスの対策方法を詳しく解説していくので、ケアレスミスを無くしたい・減らしたいという方は参考にしてください。
ケアレスミス対策①|落ち着いてゆっくりと解くこと
ケアレスミスの対策方法1つめは、落ち着いてゆっくりと解くことです。
冷静になって問題に取り掛かり、1問1問しっかりと解くようにしましょう。
焦りは禁物です。
ケアレスミス対策②|確認をしっかりとする
ケアレスミスの対策方法2つめは、解き終わったら必ず見返しをすることです。
長い計算問題などは計算式1つが終わるたびに確認をすることで時間短縮にもつながり、ケアレスミス対策にもなります。
計算式が1つ1つ終わるたびに確認をするには、些細な式であっても途中式を必ず残しておく必要があります。
また、練習や演習を行う際に自分がどういう所でミスしやすいのかを把握しておくと、確認するときも目の付け所が容易に分かるのでより良いでしょう。
ケアレスミス対策③|練習量・演習量を増やす
ケアレスミスの対策方法3つめは、演習量を増やすことです。
無意識で解くことができるレベルまでひたすら演習・練習を重ねることもケアレスミス対策の1つになります。
無意識でも正しいスペルが書けるようになるまでひたすら英単語の練習をしたり、構文を暗記したりすることで自然とケアレスミスの予防にもつながります。
ケアレスミス対策④|きれいに書くことを心がける
ケアレスミスの対策方法4つめは、きれいに書くことをこころがけるという点が挙げられます。
文字が汚いと数字やスペルを見間違えてケアレスミスに繋がると上記でも説明しましたが、このようなケアレスミスを防ぐためには文字をきれいに書いて見間違いを起こさないことです。
途中式やスペルはきれいに書き、ケアレスミスを防ぎましょう。
ケアレスミス対策⑤|常に疑う
ケアレスミスの対策方法5つめは、常に疑うことです。
どこかしら間違っている所はないか常に疑うことでケアレスミスを見逃すことなく気付くことができます。
「自分が解いたから合っているだろう」という考えは捨て、どこかしら間違っている箇所はないかと疑って問題を解き、確認までするようにしましょう。
ケアレスミスの原因と対策|まとめ
今回はそもそもケアレスミスとは何なのかを始め、ケアレスミスの原因や対策方法を解説しました。
ケアレスミスは不注意によるミスのことを指し、意識1つで変えることが可能ですが、意識するだけでケアレスミスがなくなるわけではありません。
ケアレスミスの原因をしっかりと分析し、自分がミスをしやすい箇所を把握することでケアレスミスを予防することができます。
ケアレスミスは大きな失点につながる可能性が十分にあるミスなので、ケアレスミスを極力起こさないように今回紹介した対策方法をぜひ実践してみてください。