決められたカリキュラムに沿って自宅に送られてくる教材を解くことで、特定の教育課程を履修することのできる通信教育ですが、みなさん1度は広告やチラシを見たことがあると思います。
「通信教育は小学生におすすめなのか」という疑問をよく耳にするので、今回は小学生の通信教育について紹介していきます。
また、通信教育同様に、自宅で勉強をするオンライン授業との違いは何かについても解説していくので、勉強方法でお悩みの方は参考にしてください。
通信教育とは?
通信教育を簡潔に説明すると、自宅に送られてきた教材に従っておうちで勉強をすることです。
塾や学校に通うことなく自宅で勉強をすることができ、送られてくる教材もある一定のカリキュラムに基づいて用意されているため、教材をすべてこなすことで一定の教育課程を履修することもできます。
通信教育で一定の教育課程を履修したからといって学校に通わなくても卒業認定されるというわけではありませんが、教材の使い方によっては復習だけでなく、予習することも可能です。
通信教育のいい点
通信教育のいい点は、主に以下の5点があげられます。
提供している会社にもよりますが、通信教育は塾と比較すると低価格で提供している所が多く、月4,000円〜始めることもできます。
送られてきた教材は自分のペースで進めることができるので、焦らずコツコツと勉強することも可能です。
また、教材はカリキュラムに従って送られてくるので、どの教材を使って勉強したらいいのか悩む必要がなく、教材は紙媒体がほとんどなので形に残すことができます。
さらに、会社によっては解答用紙を返送することで採点・添削をしたうえで返送してくれるところもあるので、時間はかかってしまいますが講師のフィードバックを受けることができたり、的確な採点のもと勉強を進めることもできます。
通信教育の懸念点
様々なメリットがありますが、通信教育にもデメリットが存在します。
教材を相手に、1人で勉強を進めないといけないので、勉強に対するモチベーションの維持が難しく、教材を溜めてしまうこともあります。
また、勉強のできや進捗具合の比較対象がないため、自分が遅れを取っているのか、少し早いのかなど、自分の状況や自分の位置把握が難しい場合もあります。
1人でもコツコツと、毎日カリキュラムに沿って勉強を進めることができる子どもにはおすすめです。
小学生向け通信教育を選ぶポイント
「小学生に通信教育がおすすめって本当なの?」 という疑問に関しては、どちらでもないとしか言いようがありません。
もちろん、自宅で学習習慣があって送られてきた教材を溜めずに進めることのできる子どもはもちろんのこと、学習習慣がないけどこれを機に学習習慣を付けたいという子どもにもおすすめです。
しかし、「必ず毎日決められた量を1人でこなすことのできる子」に限った話になります。
「通信教育を機会に、毎日勉強する習慣をつけたい!」 「勉強週間はあるから教材が欲しい!」 という方に向けて、ここでは小学生におすすめの通信教育を選ぶポイントを紹介します。
ポイント①教材内容・配送期間
小学生におすすめの通信教育を選ぶポイント1つめは、教材内容と配送期間です。
教材の内容が通っている学校に合っているのかどうか、そして教材はどういったペースで届くのかについて、必ずあらかじめ確認するようにしましょう。
また、問題集の中身も大切です。
文字だらけの問題集であれば子どものやる気も落ちてしまう可能性がありますし、あまりにカラフルでも気が散ってしまう可能性があります。
ポイント②サポート体制
小学生におすすめの通信教育を選ぶポイント2つめは、サポート体制です。
ただ問題集を送ってくれるだけなのか、問題集以外のサポートはあるのか等も重要なポイントになります。
会社にもよりますが、分野や単元限定でオンライン授業を提供している所もあったり、有料オプションで基本的な教材にプラスして特殊な教材を購入することも可能です。
ポイント③価格
小学生におすすめの通信教育を選ぶポイント3つめは、価格です。 値段はサービスに見合っているかどうか、高すぎないかを見極めましょう。
中身がよくてもあまりにも高すぎると、低価格で受けることのできる通信教育を受けている意味が薄れてきてしまうこともあります。
また、契約にもよりますが、支払う回数や支払い方法によって安くなる可能性もあり、1年契約の一括払いなのか、半年契約の月都度払いなのかなど調整することもできるので、契約をする際は確認することをおすすめします。
通信教育とオンライン授業の違い
ここでは、通信教育とオンライン授業の違いについて解説します。
通信教育もオンライン授業も自宅で、かつ自分の生活スタイルに合わせて好きな時間に勉強することができる点などを見ると同じに見えますが、何がどう異なっているのでしょうか?
通信授業の特徴
通信教育の特徴は、
- 一定のカリキュラムに沿って勉強を進めることができる
- 教材もすべて送ってもらうことができる
- 教材は基本的に紙媒体になっている
- カリキュラムをすべて終えることで一定の教育課程を履修できる
- 低価格
- 1人で進める などがあげられます。
上述の通り、通信教育は定められているカリキュラムに沿って勉強を進めると一定の教育課程を履修したことになるので、事情があって通学できない子どもや学校で遅れを取っている子どもにもおすすめです。
また、教材はすべて送ってもらえるので全て自宅で完結し、教材選びで悩むこともありません。
多くの場合、講師による授業を受けることがないので基本的に低価格で受けることができ、オプションを選択することで+αの学びをすることも可能です。
通信教育は1人で進める必要があるため、やる気がないと教材をためてしまうこともあります。
オンライン授業の特徴
オンライン授業は塾で対面で授業を受けるオフライン授業の反対で、塾講師とインターネットをつないで授業に参加する形式です。
オンライン授業の特徴は、
- 自宅で塾と同じクオリティーの授業を受けることができる
- 自分の好きな時間/場所で受講できる
- 何度も授業を繰り返して視聴できる
- 講師に質問することができる
- 教材がすでに決まっている
- 授業以外のサポートも受けることができる
- 友だちと交流することもできる
- 自習室も使用できる などがあげられます。
ライブ形式で双方向で配信しているオンライン授業では、講師とオンラインでつながっているのでその場で質疑応答をすることができ、他の生徒とも交流することができます。
映像授業に関してはいつでも何度でも視聴することのできるものが多いので、勉強しててわからないところだけ復習したり、もう1度視聴したい部分だけなど、ピンポイントで勉強することも可能です。
もちろん、塾が提供している授業になるので教材はすべて決まっており、宿題なども提出されます。
学研オンエアが提供しているオンライン授業では、授業以外に面談などのサポートを受けることができ、オンライン自習室や同じ授業を受ける生徒とバーチャル空間で交流することのできる設備が整っているなど、充実しています。
通信教育とオンライン授業の相違点
それぞれの形式の特徴を説明しましたが、通信教育とオンライン授業の相違点を比較すると以下の表のようになります。
英語 | ・英単語・英熟語・基礎文法・教科書の例文暗記 |
---|---|
数学 | 公式の理解と問題演習中心の学習 |
国語 | 漢字と文法 |
理科 | 教科書を繰り返し読んで理解を深める |
社会 |
それぞれできることとできないこと等があるので、勉強する目的や要望などに合わせて選ぶことをおすすめします。
また通信教育でも特定の単元を対象に解説動画を配信している所もあったり、勉強に便利なグッズをプレゼントしている所もあります。
一方でオンライン授業も録画しておいた授業動画を配信している所もあれば、学研オンエアのようにリアルタイムで双方向授業で授業を進めるところもあるので、それぞれしっかりと調べてから始めることが大切です。
小学生におすすめの通信教育|まとめ
今回は、小学生に通信教育はおすすめというのは本当なのか、そして通信教育とオンライン授業の相違点について解説しました。
通信教育は送られてきた教材をもとに、1人でコツコツと毎日勉強をする必要があるため、毎日勉強する習慣のない子どもは教材をためてしまう可能性が高く、教材を解いていてわからない点があったときに質問することができない場合があります。
オンライン授業も質問をできる形式とできない形式があったり、講師と面談できるところとできないところなどがあるので、それぞれ入会前に体験や調査が大切です。
学研オンエアでは、録画視聴もできるリアルタイムの双方向授業と学習インストラクターが効果的な学習方法を伝授するモチベーションアップ講座『オンエアジム』なども提供しています。
また、配信している授業は学研グループ塾講師2,500名のトップ講師が担当しており、演習問題ではAIがひとりひとりの理解度に合わせて問題を出題し、解説動画の視聴も可能です。
体験なども行っているので、ぜひお試しください!