「中学受験するときに塾なしでも中学受験は合格できるの?」 「できるだけ費用は抑えたい」
中学受験させる子供に、塾に通わせるべきなのかと悩んでいる保護者は少なくないと思います。 実際、中学受験はレベルが高いため、中学受験に挑む子供のほとんどは塾に通って受験勉強に励んでいます。
そのため、塾なしで合格するには相当な努力が必要です。
この記事では中学受験で塾なしで合格できるのか、塾なしのメリットやデメリットについて解説していきます。
中学受験は塾なしでも大丈夫?
結論から言うと、中学受験は塾なしでも合格することは可能です。
しかし、塾に通っている子供と比べて、塾なしの中学受験は難易度が一気に上がります。 中学受験に合格する目的で塾に通っている子供は、志望校の試験に合わせた効率の良い勉強をしています。
それに対して、塾なしで中学受験をする子供は、志望校の対策やモチベーションの維持が難しく、塾に通っている子と大きな差が開いてしまいます。
塾なし中学受験のコツは?
先ほど、中学受験を塾なしで受験するのは難易度が高いと述べましたが、必ずしも不可能とは限りません。ここでは、塾なしで中学受験するときのコツについて紹介します。
塾なし中学受験のコツ①|続けやすい参考書や問題集を選ぶ
塾なしで中学受験に合格するためには、何より勉強を継続して続けることが大切です。
最初から志望校と同じレベルの問題集や参考書で勉強をスタートすると、「答えを見ても理解ができない」なんてこともよくあります。
「わからない」「難しい」と感じる時間が長ければ長いほど、子供のモチベーションは低下する一方です。
まずは、小学校のテストの成績などを踏まえて、自分のレベルに合った問題集から実力をつけていくことをおすすめします。
塾なし中学受験のコツ②|復習する習慣をつける
人間は新しく記憶したことを時間と共に忘れていく生き物です。
個人差はありますが、初めて記憶したことを20分後に58%、1時間後に44%、1日後に26%の割合で忘れていってしまうと言われています。
得意科目や苦手科目にかかわらず、1度勉強した内容はできれば翌日に復習しましょう。忘れていた部分は再び暗記し、3日後や1週間後にテストを行うこともおすすめです。
塾なし中学受験のコツ③|勉強の習慣を身に付ける
塾に通わずに中学受験をする子供は、通っている子供に比べて勉強をする習慣が身に付いていないことが多いです。
自宅にはテレビやゲームなど、ほかに魅力的なものが多いため、勉強に集中できないのも仕方ありません。
図書館など、勉強する場所は自宅以外にもあるので、定期的に勉強する場所を変えながら、勉強する習慣を身につけましょう。
塾なし中学受験のコツ④|保護者がサポートする
塾なしで中学受験を行う場合は、子供のがんばりだけではなく、保護者のサポートも大切になってきます。
毎日頑張っていたら定期的に褒めてあげたり、逆に受験勉強をサボっていたら「今のままではダメ。合格するにはもっと努力が必要」と刺激を与えてあげることも効果的です。
また、子供が学習に集中できるように、学習環境を整えましょう。 具体的には、勉強する場所からゲームや漫画を遠ざけることや、テストの順位が上がったら好きなものをご馳走してあげるといったことが挙げられます。
塾なし中学受験のコツ⑤|大手塾の模試を受ける
塾なしで中学受験する場合は、必ず模試は受けるようにしましょう。
首都圏にお住まいの方は**「四谷大塚」「首都圏模試」「日能研」**などの模試を受験することをおすすめします。年間に5回以上模試を実施をしており、通っている塾だけでなく全体での自分の位置を知ることができます。
模試では、偏差値の上下や、自分の得意分野と苦手分野を知ることができます。
お金はかかってしまいますが、積極的に受験しましょう。
塾なしで受験勉強をする方法は?
塾に通わずに、受験対策をするにはどうすればよいでしょうか。
ここでは、塾なしで勉強する方法を3つ紹介します。
塾なしでの中学受験をする方法①|家庭教師
家庭教師は、自宅に訪問してマンツーマンで子供に勉強を教えるサービスです。 その中でも特におすすめなのが、中学受験に特化した家庭教師です。
中学受験対策の家庭教師は以下の特徴があります。
- 自宅で学ぶことができる
- 中学受験に特化した対策が可能
- マンツーマンの指導を受けることができる
- オンライン講習を設けているとこもある
- 費用は高め
- 家庭教師と相性が合わない時がある
家庭教師のメリットとしては、わざわざ塾に通う必要がないことや、子どもにマンツーマンで指導を行うため、わからないところを気軽に質問できることが挙げられます。
しかし、家庭教師は費用が高く、相性が合わなければ効率良く成績を上げることができないなど、デメリットもあります。
自宅で集中して勉強したい方や、子供を塾に通わせることに不安な方におすすめです。
塾なしでの中学受験をする方法②|通信教育
通信教育は、毎月決められた教材が自宅に届き、自宅で学習をするサービスです。
届いた課題をただ勉強していくのではなく、提出した課題の添削や各種テストの受験ができます。 最近では、オンラインの講習や面談、映像授業を受けられるサービスがあります。
塾なしでの中学受験をする方法③|市販の参考書・問題集
市販の参考書や問題集を使って中学受験をすることも可能です。
塾や家庭教師を利用するよりも費用を抑えることができ、自分のペースで学習を進めていくことができます。
市販の教材を選ぶ場合は、まずは自分が続けられる基礎的な教材がおすすめです。 その後は苦手な科目や志望校対策となる教材にステップアップしていきましょう。
塾なし受験のメリット
中学受験を塾なしで受検するメリットはあるのでしょうか。ここからは塾なし受験のメリットについて3つ紹介します。
塾なし受験のメリット①|自分のペースで勉強ができる
塾で学習をする場合は、指定されたカリキュラムに沿って学習する必要がありますが、塾なしの場合、本人のペースで学習を進めることができます。
そのため、苦手な科目に集中して勉強することや、朝や寝る前の時間を使って自由に勉強することができます。
塾なし受験のメリット②|塾に通うお金がかからない
子供を塾に通わせると、当然のごとくお金がかかります。
金額によっては家庭にとっては大きな負担になることもあるでしょう。 しかし、塾なしの場合は教材の購入費や模試代など、必要最低限の費用しかかかりません。
費用を抑えて中学受験をさせたいと考えている場合は、塾なしがおすすめです。
塾なし受験のメリット③|通塾時間がない
昨今、新型コロナウイルスの感染を防ぐためにオンライン授業を設けている塾も増えてきていますが、基本的には通塾のケースが多いです。
また、志望校に対応できる塾が近場になければ、遠い塾まで通わなければいけないこともあります。
しかし、塾なしであれば通塾の必要がないため、移動時間などを勉強に使うことができるのです。
塾なし受験のデメリット
上述では、塾なしのメリットを紹介しましたが、デメリットは何があるのでしょうか。ここでは塾なし受験のデメリットを5つ紹介します。
塾なし受験のデメリット①|受験に関する情報が少ない
中学受験をする際、受験全般や志望校の情報集めはとても大切です。
塾なしで受験する場合は、各学校の特徴やどんな人に向いているか、志望校の最近の状況などの情報を自分で集めなくてはなりません。
このように、勉強以外にも受験対策に時間を使う必要があるのは大きなデメリットと言えます。
塾なし受験のデメリット②|モチベーション維持が難しい
塾に通っていれば、同じ塾に通っている友人と一緒にがんばることができますが、塾に通っていない場合は、ライバルがいないためモチベーションの維持が難しくなります。
また、受験に関して悩みごとが出た場合にも、質問や相談をできる講師が周りにいないため、悩みごとを解決できないというデメリットもあります。
塾なし受験のデメリット③|学習計画や目標を自分で考える
塾に通っている場合は、塾が子供の実力や苦手科目を考えたうえで、適切な学習計画を作ってくれます。
ですが、塾なしの場合は、本人が目標を設定し、学習スケジュールを立てる必要があるため、塾に通う子供と比べて効率の悪い学習になりがちです。
塾なし受験のデメリット④|わからない問題に対して質問ができない
塾なしの場合は講師がいないため、わからない問題が出てきたときに質問することができず、わからないままにしがちです。
保護者に質問する場合もありますが、その場合は的確にしなければならないため難易度が高いです。
塾なし受験のデメリット⑤|勉強を続けることが難しい
中学受験に合格するためには毎日勉強する必要がありますが、勉強に慣れていない小学生にとって、毎日勉強を続けることは想像以上に難しいです。
その点、塾に通っている子供は、塾が用意した学習スケジュールに沿って勉強していくため、学習習慣が身に付きやすいです。
「子供がなかなか机に向かってくれない・・・」とお悩みの方は、オンライン塾や家庭教師などを検討してみても良いかもしれません。
中学受験は塾なしでも可能?塾なし受験のメリットやデメリット|まとめ
中学受験は子どもの人生を左右します。
本人に学習習慣が身に付いており、自分の特異不得意を理解して、モチベーションを維持できる環境であれば塾なしで中学受験することもできます。
ただし、中学受験は小学校で勉強する問題だけが出題されるわけではないため、塾なしで中学受験する方は、情報収集をしっかりと行うようにしましょう。