高校受験をする際に重要な指標となる内申点ですが、内申点を上げようと定期テストでよい点を取ることだけを考えていませんか?
本記事では一般的な内申点の上げ方、および定期テスト対策だけでは不十分な理由について解説します。
記事の後半では内申点を上げる際におすすめの勉強法も紹介しているので、高校受験対策にお役立てください。
内申点を上げる必要性について
高校入試において内申点を上げる必要がある理由は、一般的な公立高校を入試する際には 試験の得点と内申点を合わせて合否が判断されるためです。
また、推薦入試を受けたいと思っていても、志望校が求める内申点に達していないと、そもそも試験を受けることができません。
内申点には中学校における学業の成績だけでなく、主体的に学習に取り組む態度なども加味されています。
高校側では学力だけでなく、素行の点でも問題がない生徒を集める必要があるため、内申点が重視されるのです。
逆に言うと、一発勝負の入試で思ったほどの得点が取れなかった場合でも、普段からまじめに勉強に取り組んでいれば内申点が上がるため、志望校に合格できる可能性が高くなります。 内申点は生徒や保護者が見られないため、上げ方を知っておくことは高校入試において大きなアドバンテージとなります。
一般的な内申点の上げ方
内申点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点から付けられるため、以下の方法で点数を上げるのが一般的です。- 定期テストで高得点を目指す
- 提出物を期日までに出す
- 授業態度を改める
- 教師に相談する
- 小テストも手を抜かない はじめに、一般的な内申点の上げ方について解説します。
内申点の上げ方①定期テストで高得点を目指す
学校で習う各科目は5段階で評価されますが、評価を大きく左右するのが定期テストの得点です。
単純に定期テストで高得点を取れば「知識・技能」に関する評価が高くなるため、内申点にも反映されます。
また、技術家庭科や音楽などの副教科より、国語や英語などの5教科が重視される傾向にあります。
そのため、5教科を優先的に学習することが効率的な内申点の上げ方と言えるでしょう。
内申点の上げ方②提出物を期日までに出す
内申点を上げるためには、副教科でも手を抜かないことが重要です。
特に宿題やレポートの提出期限を守らないと、内申点が下がりやすい傾向にあるため気を付けましょう。
例えば美術では絵を上手にかけるかどうかだけでなく、期日までに作品を提出できるかも評価の対象となります。
宿題を終わらせたらすぐに翌日の準備をしておき、提出物などを忘れないようにしましょう。
内申点の上げ方③授業態度を改める
普段の授業態度も内申点を上下するポイントの1つです。
教師の話を真面目に聞き、挙手して発言するなど授業に積極的に参加する姿勢を見せると、内申点が上がりやすくなります。
具体的な内申点に響くとされる項目は以下の通りです。
- 始業時間には着席して授業の準備を済ませる
- 授業中にノートをとる
- あくびや居眠りをしない
- よそ見をしない
- 私語を慎む
- 忘れ物をしない
- 教師や黒板をしっかり見て授業を受ける
- 積極的に挙手して発言する
内申点の上げ方④教師に相談する
意外に思われるかもしれませんが、内申点の上げ方について教師に相談するのは問題ないです。
例えばいつも成績が4の生徒が、5になるためにはどうしたら良いか先生に相談するのは、内申点の基準である「主体的に学習に取り組む態度」と判断されます。
中学校の教師も生徒から相談されると、頼られている気分がして嬉しいものです。
日常の勉強に行き詰まったら、担任や教科の先生に相談してみるとよいでしょう。
内申点の上げ方⑤小テストも手を抜かない
内申点を上げるためには定期テストだけでなく、日常の小テストも手を抜かないのがポイントです。
小テストの結果は、内申点の評価基準である「知能・技術」および「主体的に学習に取り組む態度」に該当します。
ほとんどの小テストはすでに習ったことの復習なので、それほど難しい問題が出されることはありません。
小テストで確実に満点を取ることも、簡単な内申点の上げ方だと知っておきましょう。
内申点を上げるのに定期テスト対策だけでは不十分な理由
定期テストでよい点を取るのが確実な内申点の上げ方ですが、それだけでは不十分な2つの理由があります。
- 基礎学力の向上につながらない
- 内申点の観点が変わった
ここでは、内申点を上げるのに定期テストだけでは不十分な2つの理由について解説します。
定期テスト対策だけでは不十分な理由①基礎学力の向上につながらない
内申点は高校受験の際に重要な評価基準となりますが、もう1つの評価基準が入試の結果です。
定期テストの点数を上げる際に、多くの生徒が直前になってから慌てて「詰め込む」傾向にあります。
端的な例が一夜漬けですが、短時間で詰め込んだ知識は定着せずに抜け落ちてしまいます。
その結果、基礎学力が向上しなければ、肝心の入試でよい点を取れなくなるため注意が必要です。
定期テスト対策だけでは不十分な理由②内申点の観点が変わった
内申点の評価基準は2021年に見直しが行われました。
2020年までの評価基準 | 2021年からの評価基準 |
---|---|
知識・理解 技能 思考・判断・表現 関心・意欲・態度 | 知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に取り組む態度 |
2020年までと2021年以降の大きな違いは、主体的に学習に取り組む態度が重要視されるようになった点です。
定期テストで良い点数を取ったとしても、授業に積極的に参加していないと、内申点が上がりにくくなっています。
そのため、これから内申点をアップさせたい人は、試験対策だけでなく日常の授業態度についても見直す必要があります。
内申対策をしなくても内申点はあげられる?
内申点を上げるためには、結局のところ毎日の授業に積極的に参加して板書し、復習して覚えることが近道です。
定期テスト対策ばかりしていると、肝心の基礎学力の向上にはつながりません。
小テストの目的も「満点を取ること」ではなく **「授業内容を理解しているか」**にあります。
例えば漢字の小テストの前に何度も同じ字を書けば、その場は覚えているかもしれません。
しかし、1ヶ月後に同じテストをした際に満点を取れるでしょうか。
中学の3年間で学ぶ学習範囲は広く、一夜漬けを繰り返していては高校受験には間に合いません。
毎日コツコツと予習を行ったうえで授業に取り組み、復習を継続すると結果的に基礎学力の向上につながります。
まじめに授業に取り組み、基礎学力が向上すれば、あえて内申点を上げるための定期テスト対策をする必要はないわけです。
高校受験の内申点を上げるなら学研オンエアがおすすめ!
高校受験の内申点の上げ方として簡単な方法の1つが、定期テストで良い点数を取ることです。
そのためには、学研オンエアを利用して学習するのがおすすめです。
学研オンエアではトップ講師が授業だけでは十分に理解できない内容を分かりやすく解説してくれます。
また、リアルタイムで講義を受けられるため、自宅学習を習慣化できる点もメリットの1つです。
内申点の上げ方について|まとめ
内申点の評価基準が2021年に変更となったため、以下の点を意識して内申点アップに努めることが大切だと分かりました。
- 定期テストで高得点を目指す
- 提出物を期日までに出す
- 授業態度を改める
- 教師に相談する
- 小テストも手を抜かない
毎日の授業に真摯に取り組んで予習復習を怠らなければ、自然と内申点アップにつながります。
定期テストの点数がどうしても上がらない方には、自宅でトップ講師の授業が受けられる学研オンエアがおすすめです。
毎日コツコツと取り組むと定期テストだけでなく受験対策にもつながります。
内申点の上げ方だけにとらわれるのではなく、毎日の予習・復習および基礎学力の向上こそが受験合格につながると知っておきましょう。