「子供の宿題が終わらない」「夏休みが終わるのに課題が残っている」このようなお悩みを持つ親御さんは多いでしょう。
宿題が終わらないと学校の勉強についていけなくなり、学習意欲が低下して定期テストや受験に際して不利にはたらきます。
本記事では宿題を早く終わらせる6つの方法や、宿題を終わらせることで得られるメリットについて解説します。
宿題がなかなか終わらないことにお悩みの生徒や親御さんは参考にしてください。
宿題が終わらない際に生じるデメリット

宿題が終わらないと以下のようなデメリットを生じる恐れがあります。
- 遊ぶ時間がなくなる
- 勉強が嫌いになる
- 生活リズムが乱れる
- 学力が低下する
それぞれについて詳しく解説します。
宿題が終わらない際に生じるデメリット①遊ぶ時間がなくなる
宿題が終わらない際に生じ得るデメリットの1つが、子供が自由に遊ぶ時間がなくなることです。
小学生でも学年が上がるにつれて宿題の量が増えるうえ、中学生になると学習範囲が広がり、毎日の宿題に割く時間が増加する傾向にあります。
家庭により家庭学習に取り組むタイミングはさまざまですが、宿題を終えてから遊びに行くルールがある場合、終わらないと子供が自由に遊ぶ時間がなくなります。
毎日の宿題は大切な家庭学習の時間ですが、しっかり身体を動かして遊ぶ時間がないと運動能力が低下するだけでなく、社会適応能力の欠如にもつながりかねません。
子供にとって勉強だけが大切なわけではないことを知っておきましょう。
宿題が終わらない際に生じるデメリット②勉強が嫌いになる
勉強嫌いになる恐れがあることも、宿題が終わらない際に生じ得るデメリットの1つです。
遊びに行きたいのに宿題が終わらないと自由に使える時間がなくなり、結果として「勉強=遊ぶ時間を奪うイヤな存在」になります。
小さいうちに勉強が嫌いになってしまうと家庭学習の習慣が身に付きません。
また、進級・進学するにつれ学校での授業についていけなくなる可能性があります。
宿題が終わらない際に生じるデメリット③生活リズムが乱れる
宿題が終わらないと、生活リズムが乱れる結果にもつながりかねません。
家庭学習の後に夕飯やお風呂にするルールがあると、宿題が終わらないとどんどん生活リズムが乱れやすくなります。
家庭学習を終えてから遊びに行ってよいルールにしていると、宿題が終わらない場合に日中にしっかり身体を動かせません。
日中の運動が足りていないと夜になっても眠くならず、夜更かしして起床が辛くなるなどのデメリットも生じるでしょう。
宿題が終わらない際に生じるデメリット④学力が低下する
宿題が終わらないデメリットとしては、学力低下のリスクも挙げられます。
学校の授業をしっかりと理解し、遅れずについていくためには毎日の予習・復習が欠かせません。
宿題が終わらないと授業の復習はもちろん、予習にも手が回らなくなります。
学力が低下すると定期テストで良い点を取れないうえ、内申書にも悪影響を及ぼすため注意が必要です。
宿題が終わらない原因は?
宿題を終わらせる方法について理解するためには、そもそもなぜ宿題が終わらないのか原因を知っておく必要があります。
宿題が終わらない原因としては主に以下4つの例が挙げられます。
- 宿題を把握できていない
- 計画性がない
- 苦手教科を後回しにしている
- 集中力が続かない
宿題が終わらないと悩んでいる生徒もしくは親御さんは、上記に該当しないかチェックしてみてください。
宿題が終わらない原因①宿題を把握できていない
宿題が終わらない方は、そもそも何が宿題なのか把握できていない可能性があります。
2019年に文部科学省が「GIGAスクール構想」を発表して以降、小中学校ではタブレットを使用した授業が定着しつつあることをご存じのことでしょう。
タブレットは非常に便利なアイテムで、授業だけでなく宿題などの連絡事項を伝達する際に用いるケースもあります。
しかし、通信環境などが原因でタブレットがつながらないと宿題を確認するのが遅くなり、結果としてその日のうちに終わらない可能性が高くなります。
宿題が終わらない原因②計画性がない
計画性がないことも、宿題が終わらない原因の1つです。
漢字の書き取りや数学のドリル、音読、リコーダーの宿題など、それぞれどれくらいの時間がかかるか把握していないと、優先順位が決められないため時間ばかりが無駄に過ぎます。
夏休みの前には膨大な量の宿題が出ますが、全体量を把握したうえで計画を立てないと、効率的に宿題を進められません。
ただし、計画を立てただけで満足する「計画倒れ」にも気をつける必要があります。
宿題が終わらない原因③苦手教科を後回しにしている
子供の宿題が終わらない場合、苦手教科を後回しにしていないか確認してみましょう。
簡単な宿題や得意な教科から始めること自体に問題はありませんが、苦手な強化を後回しにすると宿題が終わらない可能性が増加します。
苦手教科に時間がかかるのは仕方ありませんが、後回しにすると集中力やモチベーションが低下するためです。
やる気があるうちに苦手教科を終わらせ、集中力が続くうちに得意な教科に移行するのがポイントです。
宿題が終わらない原因④集中力が続かない
子供の宿題が終わらないのは、集中力が続かないことが原因のケースも少なくありません。
特に小学校低学年のうちは家庭学習の習慣が身に付いていないため、ダラダラと宿題に取り組む子供も多いでしょう。
また、最近の子供にはゲームやスマホなど、集中力を妨げるアイテムが多くあります。
スマホの着信があるたびに手を休めると、そのたびに集中が途切れるため宿題が終わらないリスクが増加します。
宿題を早く終わらせる6つの方法

宿題がなかなか終わらないとお困りの生徒や親御さんは、次のように対処してみることがおすすめです。
- 学習に適した環境を整える
- 無理のない計画を立てる
- 苦手教科から取り組む
- 分からない問題は飛ばす
- 保護者が手本を見せる
- ご褒美を与える
ここでは、宿題を早く終わらせる6つの方法について解説します。
宿題を早く終わらせる方法①学習に適した環境を整える
宿題を早く終わらせるためには、学習に適した環境を整えることが欠かせません。
いざ宿題に取り組もうと思っても、勉強机の上が散乱していては宿題に集中できない可能性があります。
また、集中力を妨げるテレビは電源を切っておき、親御さんや兄弟も勉強の邪魔をしないよう協力してください。
スマホが気になる方は電源を切るだけでなく、勉強する部屋以外の場所に置いておくとよいでしょう。
宿題を早く終わらせる方法②無理のない計画を立てる
宿題を早く終わらせるためには、無理のない計画を立てる必要があります。
特に夏休みの宿題に関しては、取り組む前に計画を立てることが欠かせません。
しかし、無理な計画を立てると「計画倒れ」で終わる可能性があります。
親御さんの中にも夏休みの初めの3日で1週間分の宿題を終わらせて満足し、新学期が近づくにつれ焦って残りを始めた経験をお持ちの方もいるでしょう。
宿題を早く終わらせるためには全体の量を把握し、終わらせたい日時を決めて逆算して計画を立てるとよいでしょう。
宿題を早く終わらせる方法③苦手教科から取り組む
宿題を早く終わらせたい方は、苦手教科から取り組むのがおすすめです。
宿題を始めたばかりの時間帯は学習意欲や集中力が高いため、比較的難しい問題でもチャレンジする意欲が湧きやすい傾向にあります。
苦手な強化を後回しにするとやるべき全体量は一緒でも、余計な時間がかかる恐れがあるため注意が必要です。
最初に苦手教科を終わらせておけば、その後の作業がぐっと楽になるでしょう。
宿題を早く終わらせる方法④分からない問題は飛ばす
宿題を早く終わらせるポイントの1つが、分からない問題は飛ばして置いておくことです。
分からない問題に時間をかけ過ぎると、その他の問題に取り掛かれません。
例えば小学生の間は30秒、中学生になったら1分間考えても分からなければ、次の問題に進むなどのルールを作るとよいでしょう。
もちろん分からなかった問題は放置せず、後から親御さんが手伝って解いておくことが大切です。
宿題を早く終わらせる方法⑤保護者が手本を見せる
子供の宿題がなかなか終わらないとお困りの親御さんは、自らが手本を見せることも大切です。
親御さんが手本を見せるといっても、自らが宿題に取り組む訳ではありません。
子供と同じ空間で時間を決めて在宅ワークに取り組んだり、学校からの書類を整理したりするとよいでしょう。
親が同じ空間で集中力を持って作業を続けていれば、子供も宿題を終わらせようと努力するものです。
親と一緒の時間を過ごしているという実感が、宿題に楽しく取り組めるきっかけになるケースもあるでしょう。
宿題を早く終わらせる方法⑥ご褒美を与える
子供の宿題が早く終わったら、ご褒美を与える方法もあります。
親御さんがご褒美を与えるケースもあれば、子供自身が自分に対してご褒美を与えるやり方もあります。
例えば1時間以内に宿題を終えられたら、30分はゲームをしてよいなどのルールを作る方法があります。
「夏休みの宿題を〇日までに終わらせたら好きな物を買ってあげる」などのルールを作れば、毎日の宿題に対するモチベーションも上がることでしょう。
宿題を終わらせるメリット

ここまで宿題を終わらせる方法について解説しましたが、実際に宿題を終わらせると次のようなメリットが期待できます。
- 学校の勉強に遅れずについていける
- 学習習慣が身に付く
- 勉強に対する苦手意識がなくなる
- 受験に有利にはたらく
最後に宿題を終わらせることで得られる4つのメリットについて解説します。
宿題を早く終わらせるメリット①学校の勉強に遅れずついていける
宿題を早く終わらせるメリットの1つが、学校の勉強に遅れずについていけることです。
中学生はもちろん、近年は小学生の学習範囲も広がっており、毎日の宿題で学んだ内容を復習しないと、記憶が定着するまでに時間がかかります。
個別指導の塾や家庭教師をつけている方は別ですが、学校ではカリキュラムに合わせて授業が進みます。
そのため、宿題で分からない点を把握して解決しておかないと、次第に学校の授業についていけなくなるのです。
宿題を早く終わらせるメリット②学習習慣が身に付く
宿題を早く終わらせるメリットとしては、学習習慣が身に付くことも挙げられます。
小学生の低学年のうちに家庭での学習習慣を身に付ければ、学校の宿題が苦になることもなくなるでしょう。
授業についていくことはもちろん、受験の際にも家庭での学習は欠かせません。
自分で計画を立てて宿題を終えられるようになれば、社会に出てからも自己管理をするうえで役立つでしょう。
宿題を早く終わらせるメリット③勉強に対する苦手意識がなくなる
勉強に対する苦手意識がなくなることも、宿題を早く終わらせるメリットの1つです。
そもそも勉強はできれば楽しく、分からなければ楽しくないものです。
毎日の宿題をきっちり終わらせて授業に遅れず付いていければ、自然と勉強を楽しく感じるようになります。
勉強が楽しく感じられれば学習意欲が高まるため、宿題がさらに早く終わるといった好循環が得られます。
宿題を早く終わらせるメリット④受験に有利にはたらく
宿題を早く終わらせると、学校の授業に遅れずついていけるだけではありません。
授業内容をしっかりと理解していれば、将来の中学受験や高校受験に際しても有利にはたらきます。
学校の授業についていければ定期テストで良い点数が取れ、内申アップにもつながるためです。
また、家庭学習の習慣が身に付いていれば、受験勉強に対する集中力の維持も期待できます。
宿題を早く終わらせる方法はある?|まとめ
子供の宿題を早く終わらせるためには、何が問題なのか子供と親御さんで協力して把握することが欠かせません。
問題点が明確になれば宿題を早く終わらせるための措置を講じることが可能です。
毎日の宿題や夏休みの宿題が早く終われば、自由に使える時間が増えるため、子供の心身の成長にとっても有益です。
受験だけでなく社会人になった将来も見据え、計画を立てて宿題を終わらせられるようにしておきましょう。