中学生の子どもが入院をしていると、学校の勉強に置いて行かれてしまうのではないかと心配してしまう保護者も多いのではないでしょうか?
入院している子どもの中には、勉強をしたくても勉強をすることができないという子どももいると思います。
そこで今回は、そもそも入院中に勉強をするべきなのか、そして入院中におすすめの勉強方法3選をそれぞれのメリット・デメリットと共に紹介していきます。
どれも、入院中に少ない負担でかつ効率よく勉強する方法になっているので、ぜひ参考にしてください。
入院中の中学生は勉強をするべき?
そもそも、入院中に勉強はするべきなのか、という疑問に関してですが、結論からお伝えすると入院中でも勉強できる状況であれば極力勉強をしてほしいです。
入院をしている間に学校では勉強が進んでおり、新しい範囲・単元に入っている可能性もあります。
体調的・精神的に厳しい時に無理にでも勉強をする必要はありませんが、もし入院中でも勉強することができるようでしたら、積極的に勉強することで退院後の遅れをなしに、なしとまではできなかったとしても最小限に抑えることができるでしょう。
入院中におすすめの勉強方法①通信教育
入院中でも勉強をすることが好ましいとお伝えしましたが、入院しながら学校の勉強をすることは難しい部分もあると思います。
病院にいると学校ではどこを勉強しているのか、どこまで進んだのかを把握することが難しく、毎日学校の先生と電話をして勉強内容を共有してもらうことも難しいです。
ここからは入院中でもできる、入院中におすすめの勉強方法を3つ紹介していきます!
まず、入院中におすすめの勉強方法1つめは、通信教育です。
通信教育を活用した勉強とは
元々通信教育とは、学校に通って教育を受けることが困難な者に対して遠隔で紙媒体やラジオ・テレビなどの通信メディアを通して定められている教育課程を履修することを言います。
そのため、学校で習っている範囲の教材が自宅に配送され、その教材を解いて勉強を進める形になります。
通信教育を提供しているところにもよりますが、教材を解いたら再度、発送元に返送し、採点された教材が返ってくる、配達でやり取りをする形式もあるので、入院中でも教材を通して勉強すること自体は可能です。
通信教育で勉強するメリット
通信教育で勉強するメリットとしては、
- 同じ世代や同じ学年の子たちが何を勉強しているか把握できる
- 1人でコツコツと勉強を進めることができる という2点が主にあげられます。
入院中に把握しきれない学校の進捗具合や、同世代の子どもがどういう勉強をしているのかについて、送られてくる教材を通して把握することができるので、大きな後れを取ることはあまりないでしょう。
また、自分だけのペースでコツコツと進めることができるので、体調がすぐれない時や休んだり、調子がいい時は少し多めに勉強をしたりと勉強する量やタイミングを調整することも可能です。
通信教育で勉強するデメリット
一方で通信教育のデメリットも存在します。
通信教育で勉強するメリットとしては、
- やる気がないと続かない
- わからないところがあっても先生に質問できない
- 教材が届くまで配送の時間がかかる などが考えられます。
1人でコツコツと進められることがメリットでもありますが、1人で進めないといけないため勉強をする気がないとなかなか手を付けずに終わってしまい、教材が溜まる一方でなかなか消化できないという可能性もあります。
また、教材を解いていて生まれた不明点や疑問をその場で先生に質問をすることができないので、疑問や不明点が曖昧なままになってしまうことも考えられるでしょう。
さらに、教材は基本的に自宅に届きますが、自宅に教材が届くまでにも時間がかかりますし、届いた教材を家族の方に病院まで持ってきてもらう必要があるなど、教材を手に入れるまでに少し手間がかかる点もデメリットの1つです。
入院中におすすめの勉強方法②YouTube
入院中におすすめの勉強方法2つめは、YouTubeです。
先ほど紹介した通信教育は筆記用具さえあれば勉強することができるものの、教材を手に入れるまでに手間がかかる点などが懸念されましたが、YouTubeは教材を手に入れるという観点がありません。
YouTubeを活用した勉強とは
YouTubeはみなさんもご存じの通り「動画プラットフォーム」で、動画を投稿したり、投稿された動画を視聴することができます。
投稿された動画のほとんどは無料で閲覧することができ、投稿動画の中には勉強に関連した動画も多いです。
例えば、歴史。 歴史系のチャンネルでは、歴史についてわかりやすい解説動画を出していたり、歴史についての豆知識を紹介している動画などもあります。
数学も公式を用いた解き方を紹介している動画が上がっていたり、英語に関しては英語の問題の解説だけでなく、リスニングやシャドーイングに使える教材音源なども投稿されています。
解法を説明している動画以外でも、勉強の方法等を紹介している動画等もあるので、勉強の仕方がわからない場合には参考にするといいでしょう。
YouTubeで勉強するメリット
YouTubeを活用して勉強するメリットは、
- ベッドに寝ながらでも授業動画を視聴できる
- いつでも好きな時に見れる
- 速度を変更できる ことがあげられます。
動画なのでベッドに横たわりながら視聴することもでき、速度変更も可能なので、自分の好きな速度に調整しながら視聴することもできます。
また、YouTube動画は閲覧可能時期等が決まってないため、いつでも何時でも好きな時間に視聴することが可能です。
お気に入りの動画やためになる解説動画などはお気に入りに保存したり、科目別でファイル名を変えて動画を整理することもできるのでうまく使いこなすことで大きな味方に付けることができます。
YouTubeで勉強するデメリット
YouTubeで勉強するデメリットとしては、
- 教材がないから自分で用意する必要がある
- 疑問点や不明点を聞くことができない
- ネット上に上がっている動画しか見れない
- 同じ学年の子が学校でどういうことをやっているのかいまいち把握できない
- ネット環境がないと視聴できない などがあります。
YouTubeでは既に上がっている勉強方法や解説動画を視聴することはできますが、使用する教材は自分で用意する必要があり、自分が使っている教材に掲載されている問題の解法が必ず動画であがっているかどうかは確かではありません。
また、YouTubeも自分1人で勉強する方法になるので、疑問点や不明点があっても質問することはできず、自分が求めている内容の動画がない可能性もあります。
さらに、学校や同世代の子どもがどういう範囲を勉強しているのかを把握することも難しく、ネット環境やスマホやパソコン・iPadなどの動画を再生する媒体がないと動画を視聴すること自体が難しいです。
病室で視聴する場合は、イヤホンなども必要になってくるでしょう。
入院中におすすめの勉強方法③オンライン授業
入院中におすすめの勉強方法3つめは、オンライン授業です。
通信教材もYouTubeもどちらも自力で勉強する方法になるのですが、オンライン授業は対人で勉強することができます。
オンライン授業を活用した勉強とは
オンライン授業は、インターネットを介して授業を配信することを言い、視聴者はスマホやパソコン・iPadなどネットにつなぐことのできる媒体で授業を視聴します。
簡潔に説明すると、塾や学校に直接行き、授業に参加する「オフライン授業」の反対です。
視聴者はネット環境さえ整っていれば授業を視聴することができ、配信している塾にもよりますが、好きな時間に好きな速度・好きな回数で視聴することもできます。
授業の配信方式も様々で、一方的に講師が授業をするものから双方向の授業もあるので、双方向の場合はその場で質問することも可能です。
授業以外でも講師に質問することのできる環境を整えていたり、同じ授業に参加しているほかの生徒と交流することのできるバーチャル空間を提供している塾などもあるので、入院していても同世代の友だちと交流する機会もできます。
オンライン授業で勉強するメリット
オンライン授業で勉強するメリットは、
- ベッドに入りながらでも視聴可能
- オンライン授業の方法によっては先生に質問も可能
- 同じ学年の子が何をやっているのか把握できる
- 教材も塾の教材を使える
- 学研オンエアではバーチャル空間で同じ授業を受けている仲間と交流できる ことがあげられます。
双方向授業でベッドに入りながら視聴をしたい場合は、塾との相談が必要になってきますが、双方向ではない場合はベッドに入りながら視聴することもできます。
また、オンライン授業は塾で授業を受けるのと同じで、ただ受けている環境が異なっているだけなので、同世代の子がどういう勉強をしているのか、どこまで進んでいるのかについて把握することも可能です。
教材も塾で採用しており、かつ授業で使用されている教材をもとに進めるので、自身で教材を選ぶ必要もありません。
学研オンエアでは、双方向の授業を提供しているだけでなく、同じ授業を受けている同世代の友だちとオンラインで交流することのできるバーチャル空間も用意されているので、入院中でも、同世代の友だちを作り、交流することができます。
オンライン授業で勉強するデメリット
オンライン授業のデメリットは、
- ネット環境とデバイスの環境の設定が必要 な点があげられます。
インターネットを介して授業を視聴するため、ネット回線と動画を再生する媒体、スマホやパソコン・iPadなどが必須です。
入院中の中学生におすすめの勉強方法|まとめ
今回は入院中の中学生に向けて、入院中でも勉強はした方がいいのか、そして入院中におすすめの勉強方法を3種類紹介しました。
・YouTube
・オンライン授業
通信教育とYouTubeは1人で進めていく必要があるため、1人でもコツコツと勉強を進めることのできる子どもにおすすめです。
オンライン授業は病室にいながら塾で提供されている授業を受けることができ、双方向に限ってはその場で質疑応答が可能なので、病室が塾になります。
学研オンエアでは、同じ授業を受けている仲間と交流できるバーチャル空間や、深夜0時まで使えるオンライン自習室など、授業以外の設備も充実しているので、入院中に勉強するにはかなりおすすめです。