自由研究があらかた終わったら、最後の仕上げ、まとめが待っています。まとめは、多くの人に見られるものですから、なるべく伝わりやすく、そしてきれいに仕上げたいですよね。
とはいえ、模造紙にまとめるとなると、ノートや画用紙にまとめるのとは勝手が違います。紙が大きい分、上手にまとめられるか、失敗しないか、ちょっとドキドキしてしまいますよね。
今回は、自由研究の最後の一歩、模造紙での上手なまとめ方をご紹介します。見栄えのいいまとめ方や、まとめるときのコツ・ポイントを知って、自由研究をすてきに仕上げましょう!
まずは必要なものを揃えよう!
まずは自由研究のまとめに必要なものや、あると便利な道具を確認します。必要なものとそうでないものを考えて、たりない物があったら用意しましょう。
自由研究のまとめに必要なものやあると便利なもの ・自由研究の資料や内容のメモ ・自由研究の内容を示す図、表、写真など ・仮レイアウト用の紙、下書き用の鉛筆や消しゴム ・模造紙 ・清書用の黒ペンやカラーペン、マーカーなど ・定規 ・のりやセロテープなど
模造紙は、学校の指定がなければ、方眼タイプを使うのがおすすめ!模造紙に薄くマス目が印刷されているので、文字がまっすぐ書けて便利です。レイアウトも考えやすいですよ。
模造紙は、文房具店や画材店、100均、通販で購入できます。
模造紙で自由研究をまとめるときのコツ
ここからは、模造紙を使った上手な自由研究のまとめ方を解説します。
まずは模造紙へのまとめ方のコツを4つ、作業する順番にご紹介。この4つをおさえておくだけで、模造紙にまとめるときの失敗が減りますので、自由研究のまとめに入る前によく読んでおいてください。
先にレイアウトを決めておこう
まとめ方のコツ1つ目は、レイアウトの仮決めです。いきなり模造紙に書きはじめるのではなく、別の紙を使って、先におおまかな配置を決めておきましょう。
自由研究の内容をいくつかの項目にわけたら、ルーズリーフなどに各項目を配置してみます。簡単な設計図を作るようなものと考えてください。
タイトルや見出しはどこに置くか、文字はどのくらいのスペースにおさめるか、絵や写真はどこに何枚貼れるかを紙に書いてみて、全体の仕上がりをイメージしましょう。
このとき、本文などを細かく書き込む必要はありません。何をどこに書くか、位置とバランスが決まればOKなので、項目ごとの枠だけ書いておきましょう。
下書きをしよう
まとめ方のコツ2つ目は、必ず下書きをしましょう。模造紙にいきなりペンで書き始めるのは失敗のもとです。
別紙でおおまかなレイアウトを決めたら、まずはそのレイアウトの枠を、鉛筆などの消せる筆記具で模造紙に写しましょう。その後、それぞれの枠の中にタイトルや見出し、本文などをすべて下書きしていきます。
ここで下書きした内容を清書のときにペンでなぞることになるので、省略はNGです。文章もイラストも全部、鉛筆でしっかり書き込みましょう。
また、下書きだからと雑に書かず、ていねいに書くよう心がけて。下書きは一番大切なステップです。ここでのていねいさが完成したときの仕上がりを左右します。
清書の前に全体のバランスをチェックしよう
下書きが完成したら、さあ清書……、ではありません。清書する前に、必ず全体のバランスをチェックすること。これが、まとめ方のコツ3つ目です。
大きな紙に、文字や絵をバランスよく書くのは簡単ではありません。気づかないうちに文字が小さくなったり、ななめになったりするのはよくあること。
書いたものを少し離れてながめると、バランスのくずれに気づきやすくなります。下書きが完成したら、壁に貼ったり、だれかに持ってもらうなどして、全体をチェックするのを忘れずに。
チェックと修正を繰り返し、「カンペキ!」と思えるようになったら清書に移りましょう。
下書きどおりに清書しよう
まとめ方のコツ、最後の4つ目は、下書きどおりに清書することです。
清書しているうちに「やっぱりこうした方がいいかも」と思って文字を大きくしたり、写真の位置を変えたり……、そんなことをしてしまいがちです。この手の変更がいい結果につながることもないわけではありません。
しかし多くの場合、清書で下書きと違うことをすると失敗してしまいがちです。配置や文字サイズなどの変更は、下書きのうちに終わらせておくのが失敗しないコツ。清書でのアドリブは原則NGです。
そのためにも、下書きのときに試行錯誤して、構成や全体のバランスチェックに時間をかけましょう。下書きが一番大切なステップだと言ったのはこのためです。
模造紙に見やすくレイアウトするためのポイントは?
続いては、模造紙にまとめたときにより見やすくなるレイアウトについて解説します。上でご紹介したまとめ方を実践し、失敗なく仕上げたところで、中身が読みにくくて自由研究の内容が伝わらなければ台なしです。
見る人にやさしく、目を引くレイアウトを心がけて、自由研究の成果を多くの人に見てもらいましょう。
文字の量を多くしすぎないこと
大きい模造紙に書くからといって、文字の量を多くしすぎていませんか?模造紙にまとめるときは、文字の書きすぎに要注意。大きめの文字で、短く簡潔にまとめましょう。
小さな文字をびっしり書き込み、文章で研究内容を発表するのなら、手に取ってじっくり読めるレポート用紙やノートなどが向いています。
その逆、壁などに貼りだされる模造紙へのまとめ方のコツは、大きめの文字で書いてシンプルな文章にまとめること。「離れていても見やすく短時間で読める」を意識しましょう。
模造紙の大きさを活用しよう
模造紙に自由研究をまとめるなら、ぜひその大きさを活かしたいところ。せっかくですから、細かい図や表、写真などを大きく引き延ばして貼るのはいかがでしょう?
ノートに貼れるくらいの大きさで印刷するとつぶれてしまうような細かい図でも、模造紙に貼るなら見やすいサイズまで引き延ばせます。
また、写真や地図、イラストやグラフをたくさん入れれば、研究内容をよりわかりやすく伝えられます。
大きな模造紙ならではのレイアウトを探して、効果的に自分の自由研究をアピールしましょう。
メリハリをつけて目立たせよう
手に取って見ることができず、離れたところからながめることになるのが模造紙での発表です。このとき、レイアウトに「メリハリ」がないと、書かれている内容が目に留まりにくくなってしまいます。
模造紙にまとめるときは、メリハリを意識して下書き・清書するようにしましょう。目立たせたい文字は大きく太く書く、大切なところはカラーペンやマーカーで強調する、などが具体的な方法です。
その一方で、「時間があれば読んでほしいけど、読まなくても大筋は理解できる」というような補足的な文章は、黒で少し小さめに書くこと。
目立たせたいところとそれ以外を区別することで、より読みやすくなります。
読む順番を意識してレイアウトしよう
大きい紙に情報がつめこまれていると、どの順番に読むべきかがわからなくなりがちです。レイアウトを決めるときは、どの順番で読んでほしいのかを意識して、そのとおりに読みやすいよう配置を工夫しましょう。
基本的に、何かを読むとき、人は上から下に向かって目を動かします。そのうえ、書かれている文字が横書きであれば左から右、縦書きであれば右から左に向けて視線を動かすことが多いようです。
この配置を意識するだけでも、ある程度、読む順番を誘導できるようになります。それがむずかしければ、読んでほしい順に、見出しに番号をふってもいいでしょう。
このように人の視線の動きをコントロールすることを「視線誘導」と言います。このワードで検索すると、視線誘導のテクニックがたくさんヒットしますので、一度調べてみるのもおすすめです。
自由研究を模造紙でまとめるコツ|まとめ
自由研究のまとめ方はさまざま。模造紙はレイアウトを考えたり全体のバランスをとったりするのがむずかしい一方、大きなスペースを使えるのが強みです。
立ったまま離れてながめるものということを意識して、パッと目を引いて短時間でも読みやすいまとめ方をするのがポイント。写真や図、カラーペンを効果的に活用しましょう。
時間をかけて頑張った自由研究です。まとめ方のコツをおさえて、より多くの人に見てもらえるものに仕上げてください!