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受験対策はいつから始める?効率よく成績を伸ばす勉強法と合格までのステップ

「受験対策はいつ始めればいい?」「どうやって勉強を進めれば合格に近づける?」

受験生や保護者の方から、毎年必ず寄せられる質問です。

受験勉強は、“がむしゃらに長時間やること”ではありません。

大切なのは、 「正しい時期に」「必要なことを」「効率よく積み重ねる」 こと。

本記事では、受験生が今日から実践できる「受験の始め方」「勉強の進め方」「点数が伸びる習慣」を、わかりやすくまとめました。高校受験・大学受験のどちらにも共通する内容ですので、ぜひ参考にしてください。

受験対策はいつから始めればいい?

4月のカレンダーと時計

中学・高校の早い時期からできる“土台づくり”

受験対策というと、中3や高3から始まるイメージがありますが、実際はもっと早い段階からスタートしています。

  • 毎日の授業理解
  • 教科書レベルの基礎固め
  • 軽い復習習慣
  • 語彙力・読解力・計算力といった“伸びる力”の下地

これらは、受験学年になったときの伸びやすさを大きく左右します。

「受験勉強をまだしていない」という子でも、実は日々の学習がすでに“受験準備”になっているのです。

高校受験:本格化は中学2〜3年、差がつくのは中2

高校受験では、中2の後半から定期テストの点数が内申に直結し始めます。

  • 中3:本格受験モード
  • 中2:基礎力を固める重要期間

特に公立高校志望者は内申が非常に重要になるため、「中2での学習習慣」=受験のスタート地点と考えるのが自然です。

中3から一気に取り返すのは可能ですが、相当の努力が必要です。無理のない準備のためにも、中2からの積み重ねがもっとも効果的です。

大学受験:実は高1から始まっている

大学受験は範囲が非常に広く、共通テストの半分以上は高1〜高2内容です。

  • 高1:基礎力の蓄積が最重要
  • 高2:英語・数学は受験水準に近づけておきたい
  • 高3:過去問・演習中心の仕上げ期

高3だけで“基礎から応用まで”を仕上げるのは現実的に難しいため、高1からの積み重ねが受験成功の鍵になります。

志望校・志望学部に合わせた受験戦略を立てる

先生と生徒がテキストを見ている

受験勉強には「正しいやり方」が存在します。しかし、その正解は志望校によって変わります。

偏差値だけで勉強を進めてしまうと、必要な対策とズレてしまうことも。

以下の3パターンのうち、自分がどれに当てはまるかを確認しましょう。

① 偏差値・得点力勝負の学校

私立高校や一般入試中心の大学は「得点力」が合否を大きく左右します。

  • 主要科目(英数国)の基礎を早期に完成
  • 模試で弱点を把握し、次の計画に反映
  • 過去問は解く→分析→復習のセットで

特に英語・数学は短期間で大幅な成績アップが難しいため、毎日少しずつ積み上げることが何よりも重要です。

② 推薦・総合型選抜(AO)を視野に入れる場合

推薦では、テストだけでなく“日々の積み重ね”が合格力になります。

  • 中学生:定期テスト・提出物・日常の態度
  • 高校生:内申点、探究活動、自己PR、面接、小論文

受験直前だけでは準備が間に合わないため、早期に方針を決めて動くことが合格のポイントです。

③ 教科バランス型(国公立など)

国公立などの総合型試験では、偏りのない教科力が求められます。

  • 苦手科目を放置しない
  • 毎日2〜3科目に触れる
  • 週単位でバランスを調整する

特に共通テストは“広く・浅く・ミスなく”が鍵となるため、早期から広い範囲に触れておくことが大切です。

成績が上がる受験勉強のコツ

自宅で勉強をする女子生徒

受験勉強で成果が出る生徒には、共通点があります。その多くは「勉強方法」よりも「勉強の姿勢」に現れます。

① 過去問は“解いたあと”で差がつく

過去問は最強の教材です。しかし、やり方を誤ると効果は半減します。

正しい使い方は以下の通りです。

  1. 時間を計って本番形式で解く
  2. どこで点を落としたか“原因分析”
  3. 同じミスを繰り返さないための復習

特に重要なのは「時間配分」。過去問で本番のリズムを身につけることで、得点は大きく変わります。

② 模試は“3日以内の振り返り”が鉄則

模試は「受けたあと」が本番です。

  • 間違えた問題のタイプ
  • ケアレスミスの傾向
  • 時間が足りなかった原因

これらを分析し、次の対策に落とし込める生徒は着実に成績が伸びていきます。

③ 勉強効率を上げる生活習慣

生活習慣は学力と直結します。

  • 睡眠不足 → 記憶効率が低下
  • 朝型生活 → 集中力が安定
  • 軽い運動 → 脳の働きが活性化
  • 食事バランス → 体調を維持しやすい

受験直前になって焦るより、日常生活の質を整えた方がはるかに成績につながります。

保護者ができる受験サポート

笑顔の子どもたち

受験生にとって、家庭環境の影響はとても大きいものです。

勉強量が増える時期だからこそ、保護者のサポートが合否を左右することもあります。

① 過度に指示しない

「勉強しなさい」と言われるほど、やる気は下がります。

保護者の役割は“監督”ではなく“サポート役”。

  • 勉強時間を確保する
  • 静かな環境を整える
  • 無理のない生活リズムづくり

こうしたサポートが、結果として勉強効率を高めます。

② やる気が落ちたときのケア

受験勉強には波があります。調子が悪いときは、

  • 少し距離を置いて見守る
  • 短い目標を一緒に立てる
  • これまでの努力を振り返る

といった声かけが効果的です。

③ スマホ・生活リズム管理

とくに受験期は、スマホや夜更かしで勉強効率が下がることがあります。

これらのコントロールは、保護者が手伝うことで大きく改善するケースが多いです。

受験直前でやるべきこと・やってはいけないこと

やるべきこと

  • 過去問の反復
  • 間違えた問題だけをやり直す
  • 本番時間に合わせた生活リズム
  • 落ち着いて取り組める環境づくり

やってはいけないこと

  • 新しい参考書に手を出す
  • 深夜までの勉強を続ける
  • 焦って勉強計画を変える
  • ネガティブ情報ばかり見る

直前は「新しいことを増やす」のではなく、今ある力を最大限に引き出す期間と考えてください。

まとめ:受験対策は“早く・正しく・継続する”ことがすべて

受験は長く、時々つらく感じることもあります。しかし、

正しい方法で取り組めば必ず前に進めます。

  • 受験対策は早期から始まっている
  • 志望校に合わせた戦略が必要
  • 点数が伸びる勉強には“共通点”がある
  • 生活・メンタル・環境も大切
  • 直前は新しいことをせず仕上げに集中

学研オンエアでは、授業・コーチング・過去問対策などを通して、受験生が最短ルートで成績を伸ばせるようサポートしています。

この記事を参考に、今日からできる受験対策を一つずつ進めていきましょう。

山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。