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中学受験の転塾|成功させるタイミングと選び方

中学受験に向けて頑張って塾に通っているのに、思うように成績が伸びないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。

「このまま今の塾で勉強を続けていて、成績が伸びるのかな」 「転塾したいけれど、今からでは遅いかもしれない」

転塾を検討しているけれど、本当に塾を変えて良いのか、いつ頃までに転塾したほうが良いのか判断することが難しいと感じているかもしれませんね。

今回の記事では、中学受験対策としての転塾を成功させるタイミングと、塾の選び方について詳しく解説していきます。

ぜひ最後までご覧いただき、転塾を考えるときの参考にしてみてください。

中学受験での転塾はいつまでがよい?

教室の席

塾を変えることで成績が伸びるケースもありますが、受験前のどの時期でも転塾してよいとは限りません。

中学受験での転塾を検討する場合、いつまでの転塾がのぞましいのでしょうか。

中学受験の場合、多くの大手塾では小学5年生の2月から受験に向けた演習問題に入っていきますので、転塾はそれまでに済ませておいたほうがよいでしょう。

一般的には小学校5年生の夏前までに転塾して、夏期講習で新しい塾の学習内容に追いついておき、今までの復習がしっかりとできている状態にしておいたほうがその後も転塾先の授業についていきやすいと言われています。

転塾は、遅くても小学校5年生の間に決めるのが好ましいです。

中学受験で転塾したほうがよい3つのケース

タブレットで勉強する男の子

塾を変えても必ずしも良い結果に繋がるとは限りませんが、転塾をすることで効果があるケースを3つご紹介していきます。

なかなか成績が上がらない

今の塾で頑張って勉強をしていてもなかなか成績が上がらない場合には、今の塾の環境がお子さんに合っていない可能性もあります。

授業の進め方や先生との相性が合わないことで成績が伸びなくなっていることも考えられますので、塾を変えてみることが成績を上げるきっかけになるかもしれません。

学校や家庭での学習態度を改めて振り返ってみることももちろん大切ですが、塾の環境を変えることも検討してみてもよいでしょう。

塾のシステムや人間関係に不満がある

塾のシステムや人間関係に不満があるときも、転塾を検討したほうがよいでしょう。

テストの回数が多すぎる、先生に質問できる機会が少なすぎるなど、塾の授業形式やシステム面は個人の事情で変更してもらうことが難しいことが多いです。

また、同じ塾の友達と仲が悪かったりいじめや嫌がらせをされていたり、先生との相性が悪いなどの人間関係に問題がある場合も、塾を変えたほうが問題解決につながります。

今の塾内での改善が難しいと感じるケースでは、転塾を検討してみるとよいですね。

ほかに通いたい塾がある

志望校の対策が得意だったり合格者が多かったりする塾へ通いたい場合や、もっと学習ペースの合う塾に通いたい場合など、転塾したほうが志望校合格に効果的なケースでは転塾を考えてみましょう。

塾に入った当初と志望校が変わることもありますし、学習ペースが合わなくなってきたと感じることもあるかもしれません。

そのときのお子さんの状況にあった塾が他にあるならば、転塾を検討してみてもよいですね。

中学受験の転塾を成功させる4つのポイント

教室で勉強する女の子

中学受験までの限られた時間での転塾を成功させるためには、どのようなポイントに気をつけて進めていったらよいのでしょうか。

具体的に解説していきます。

子どもの意志をしっかりと確認する

受験対策に熱心になればなるほど、親の塾への関心度は高くなってしまいがちです。

しかし、実際に塾に通って勉強をするのはお子さん自身ですので、まずは子どもの意志をしっかりと確認することが大切です。

お子さんが転塾を希望している場合には、どのような理由でどのような塾に変えたいのか、否定せずにじっくりと聞いてあげましょう。

お子さんの気持ちに寄り添ったうえで、親としてできるアドバイスがあれば伝えていくようにするとよいですね。

転塾の理由を明確にする

なぜ今の塾ではなく転塾したいのか、理由を明確にすることも大切です。

ただ成績が上がらないとか、なんとなく違うところに行きたいといった曖昧な理由では、転塾してもまた同じように塾が嫌になってしまうことにもなりかねません。

どのような理由で転塾をするのか、転塾先には何を求めるのかを具体的にすることで、後悔しない転塾をすることができるでしょう。

転塾先に話しを聞いたり体験教室に行ってみたりする

周りからの口コミだけで転塾先を決めてしまうことは危険です。

どんなに評判の良い塾でも、お子さんとの相性が悪かったり、学習レベルが合わなかったりする可能性はあるからです。

転塾先を選ぶときは、必ず実際に話しを聞きにいって塾の雰囲気を確かめたり、実際に体験教室に行ってみて授業の様子を確認したりしてから決めるようにしましょう。

すぐに成果が出なくても焦らない

転塾をしたらすぐに成績が伸びるようになるとは限りません。

新しい環境に慣れてペースをつかむことができるようになるには、3カ月程度はかかると思っておきましょう。

その間になかなか成績が上がらなくても焦らないことが大切です。

まずは新しい塾の環境に慣れて勉強に楽しんで取り組めるようになることが大事です。

転塾で成績が伸びる塾を選ぶポイント

勉強をする子供たち

せっかく塾を変えたのになかなか成績が伸びずに後悔してしまうことがないように、しっかりと成績の伸びる塾を選びたいですね。

転塾で成績が伸びる塾選びのポイントを紹介していきます。

子どもの志望校の合格実績を確認する/h3>

転塾先の塾を選ぶときは、子どもの志望校の合格実績を必ず確認するようにしましょう。

合格者が多いということは、その学校の対策が得意だということがわかります。

志望校別の対策演習をしっかりとしてくれたり、先生が的確な指導ができたりするので、合格により近づきやすい授業を受けることができるでしょう。

教材の難易度が合っているか

教材の難易度が子どもの学力と合っているかどうかも大切です。

塾によって学習の進度や進め方は異なりますので、同じ学年でも進んでいる授業の内容が大きく違うようなことは起こりえるのです。

転塾した先での教材が難しすぎてついていけなかったり、逆に簡単すぎて意味がなかったりすることがないように、転塾した先での教材がお子さんの学力や目標に合っているかをしっかりと確認しておきましょう。

塾の学習環境が子どもに合っているか

塾のタイプは、大きく分けて集団型と個別指導型に分けられます。

集団塾では、同じぐらいのレベルの仲間と競争意識を持って勉強を進めていけるため、大勢の中で頑張ることでモチベーションをあげられるタイプの子には向いているといえるでしょう。

一方、多くの人の中では質問することが恥ずかしかったり、周りを気にしすぎてしまって自分の学習に集中できないようなタイプの子は、個別指導型でマンツーマンの指導を受けるほうが合っているケースもあります。

塾の学習環境がお子さんのタイプと合っているかどうかをしっかりと考えてみることが大切です。

中学受検の転塾|まとめ

今回の記事では、中学受験に向けて転塾を成功させるタイミングと転塾先の選び方について紹介してきました。

転塾をすることで、成績を上げるきっかけとすることもできますが、逆に適切なタイミングを逃すと転塾を後悔してしまうようなことにもなりかねません。

今回ご紹介したポイントを参考に、転塾についてお子さんとよく話し合ってみてください。

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山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。