中学生の門限を何時にするか、頭を悩ませている保護者の方は多いのではないでしょうか。
多くのアンケートでは半数以上が門限を設けていますが、門限がないと答えている保護者も少なくありません
本記事では中学生の平均的な門限や、あえて門限を設けていない理由など、保護者の意見を中心に解説します。
スマホやインターネット、お小遣いなど、保護者が悩まされる門限以外のルールについても紹介するので参考にしてください。
中学生に門限が必要な理由
中学生に門限が必要な理由としては以下の例が挙げられます。
- 規則正しい生活を送る
- ルールを守れるようにする
- 子供を危険から守る
中学生になると部活や習い事など、小学校の時に比べると帰宅時間が遅くなりがちです。
門限を設定しておかないと夕飯やお風呂の時間が遅くなり、日常生活や家庭での学習にも支障を来すようになります。
ルールを守る意識づけのためにも門限の設定は役立ちます。
また、子供を危険から守るうえでも、門限の設定は重要です。
中学生の門限の平均は?
中学生の門限に関してはいくつかのアンケート結果がありますが、平均すると19時を門限に設定している家庭が多い傾向にあります。
学年により若干の差があり、1年生の場合は門限を18時に設定している家庭も少なくありません。
門限を20時以降に設定している家庭は少数で、およそ80%の家庭では門限を19時までにしてます。
ただし、門限を設定していない、もしくはその都度決める家庭も多いため、あくまでも参考程度に捉えてください。
門限はある?ない?中学生の親御さんの意見をご紹介
門限に関するいくつかのアンケートを総合すると、門限を設定している家庭・設定していない家庭の数はおよそ半々です。
半分以上が門限を設定しているとのアンケート結果もあれば、設定していない家庭が過半数の例もあります。
ただし、どちらの割合が多いにしてもその差はわずかです。
ここでは、中学生の親御さんのリアルな意見を参考に、門限に関する考え方を見ていきたいと思います。
中学生に門限を設けている保護者の意見
中学生に門限を設けている保護者の方からは、次のような意見が寄せられています。
・中学生の子供が夜遅くまでうろうろしていると犯罪に巻き込まれる恐れがある
・門限を設けておかないと遊びに夢中になって帰宅が遅くなる
・平日もスポーツクラブの練習があるので早く帰る必要がある
・ルールを守る意識づけのため門限を設けている
中学生に門限を設けていない保護者の意見
中学生に門限を設けていない保護者の方からは、次のような意見が寄せられています。
・スマホでの連絡を欠かさないことを条件に門限は設けていない
・イベントがある日はその都度帰宅すべき時間を伝えている
・毎日の予定を聞いて門限を決めている
・門限は決めていないが帰るときに電話を入れさせる
中学生の子供に門限を設ける際のポイント
中学生の子供に門限を設ける際には、以下の3点を考慮する必要があります。
- 子供の性格
- 周囲の環境
- 学習への影響
それぞれについて解説します。
中学生の子供に門限を設ける際のポイント①子供の性格
中学生の門限を設けるかどうかの判断基準の1つが子供の性格です。
小学生の頃から決められた時間に必ず帰宅し、家庭学習やお手伝いなどやるべきことを怠らないようであれば、門限を設けなくても問題ない可能性が高いと考えられます。
時間にルーズで約束をしばしば守らない傾向がある場合は、ルールを守る習慣をつけるため門限を設けるのも効果的でしょう。
門限は子供の行動を制約するためではなく、決められたルールを守れるようにするために設けられる側面があります。
ルールを守り信頼関係が築かれれば子供を褒め、門限を緩くするのもよいでしょう。
中学生の子供に門限を設ける際のポイント②周囲の環境
周囲の環境によって門限を設けたり、時間を設定したりする方法もあります。
門限の目的の1つが、子供を危険から守ることです。
地域の治安や子供の交友関係などを考慮し、リスクがあると判断できれば門限を早めに設定するとよいでしょう。
子供の交友関係を把握するためには、母親のネットワークを活用する方法があります。
中学生の子供に門限を設ける際のポイント③学習への影響
門限を作るかどうかに関して、学習態度や定期テストの成績などを考慮するのも1つの判断基準です。
学生の本分は勉学に励むことであり、その他の活動のためにおろそかになっては本末転倒と言えるでしょう。
子供と話し合い、定期テストや通知表の成績が著しく低下する場合は、門限を早めるなどのルールを作るのも1つの手です。
門限で縛ると子供が反発するようであれば、成績が低下したら塾に通わせるなどの約束事を設けるのもよいでしょう。
門限だけじゃない!中学生の保護者が悩む生活上のルールについて
中学生の保護者は門限以外にも、以下の生活上のルール作りで悩まされる傾向にあります。
- スマホやインターネット
- 友人との付き合い方
- お小遣い
- 家庭学習
中学生の保護者の声を中心に、門限以外の生活上のルールに関してどのように対処しているのか紹介します。
保護者が悩む生活上のルールについて①スマホやインターネット
中学生になると多くの子供がスマホを持つようになりますが、スマホやインターネットへの関わり方は大いに保護者を悩ませています。
スマホやインターネットに関して、保護者の方から次のような意見が寄せられています。
・うちでは門限を設けていない代わりに、スマホはガチガチに使用制限をかけている
・中学生に持たせるのはまだ早いと考え、スマホは与えていません
・スマホは必ずリビングで使用するルールを設けている
・個人情報の取り扱いについて厳しく指導している
保護者が悩む生活上のルールについて②友人との付き合い方
友人との付き合い方も、中学生の子供の保護者にとっては気になることの1つです。
友人と上手に付き合えているのか、いじめに合っていないかなど、保護者の悩みは尽きません。
中学生の友人との付き合い方に関して、次のような意見が多く見られます。
・子供が相談してきたら一緒に考えるようにしている
・相手の気持ちを考え、自分がされたら嫌なことは避けるよう指導している
・子供のプライバシーを尊重するようにしている
・友達に関する話を積極的に聞くよう心がけている
保護者が悩む生活上のルールについて③お小遣い
中学生になると行動半径や交友関係が広がるため、お小遣いをどれくらい与えるかに関しても悩む機会が増えてきます。
中学生の保護者の方から、お小遣いに関して次のような意見が寄せられています。
・普段からお小遣いを与えており、計画的に使うよう指導している
・毎月のお小遣い以外に、特別な外出の際だけ援助している
中学生のお小遣いに関しては月に1度与える、もしくは必要が生じた際に渡すのが主流です。
保護者が悩む生活上のルールについて④家庭学習
中学生の子供の家庭学習も、親御さんの頭を悩ませる問題の1つです。
子供の家庭学習について、親御さんから以下の意見が届いています。
・言わないとやらないので塾に通わせている
・タブレットを利用して通信教育を受けている
・成績が下がったら塾に通わせる約束をしている
中学生になると親に反発する子供も増えるため、塾や通信教育を利用する方が増加する傾向にあります。
中学生の門限について|まとめ
中学生の門限に関しては、設けている家庭と設けていない家庭がほぼ半々です。
ただし、いずれのケースでも子供の安全を最重要視している点では変わりがありません。
門限は子供が成長する過程で、ルールを守れる人間になるため必要な施策の1つでもあります。
アンケート結果を見ると、門限を設けていない家庭でも、スマホでの連絡を怠らないよう指導するなど、対策を欠かしていないことがわかります。
子供と話し合って門限や家庭学習などに関する決まり事を作ってルールを守れる、周囲の人間との信頼関係を築ける子供への成長をサポートしましょう。


