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中3から塾に行くのは遅い?塾の選び方や対策ポイントについて解説

「高校受験に向けて、中3から塾に行くのは遅いのかな?」と悩んでいる親御さんもいるのではないでしょうか。

1・2年生の早い時期から入塾していれば安心ですが、習い事や部活動などの関係で遅い入塾になってしまうケースもあるでしょう。

今回の記事では、中3から塾に行くのは遅いのかどうか、中3から塾に通う場合にはどのようなポイントに気をつけて塾を選んだらよいのかを解説していきます。

ぜひ最後までご覧いただき、お子さんの通塾を決める参考にしてみてください。

中3から塾に行くのは遅い?

授業を受ける生徒

高校受験に向けて、中1・2のうちから通塾することがおすすめです。

しかし、中3からでも早めに通塾をすることで合格に近づくことができます

ここからは中3からの塾通いでの心配な点や、受験に間に合う可能性について解説していきます。

内申点が足りない可能性がある

地域にもよりますが、高校受験では中1からの内申点が合否判定の対象となることがあります。

1・2年生の頃に授業にしっかりと取り組んでいなかった場合、内申点が低いなどの理由で、受験に不利になってしまう可能性があるかもしれません。

内申点は筆記試験に比べるとそれほど大きな要素となるわけではありませんが、内申点が低い場合には筆記試験でできるだけ高得点を取る必要があることを認識しておきましょう。

受験対策の時間が足りない可能性がある

多くの塾では、中2の夏頃から受験対策を始めていることが多く、余裕をもって受験勉強を進めていくためにはその頃からの入塾が理想です。

中学校の学習内容全てが出題範囲となる高校受験では、1・2年生の学習内容の基礎固めを2年生のうちに終わらせておき、3年生になると学校の授業と受験の問題演習を同時に進めていく必要があります。

2年生までの基礎固めは早めに終わらせておくことがポイントです。

中3からの入塾になると、基礎固めが遅いスタートになってしまうため、受験対策の問題演習を進めるためには時間が足りなくなってしまう可能性があることも知っておきましょう。

短期間で成績が大きく伸びることもある

中3からの入塾で他の子よりもスタートが遅い場合でも、勉強の仕方によっては大きく成績を伸ばすこともできます。

特に、夏期講習や冬期講習などまとまった期間に集中して学習に取り組むことで、基礎学力をしっかりとつけることができれば、その後の成績が大きく伸びるきっかけになります。

中3から塾に通う場合には、できるだけ夏休み前までには入塾することが理想です。

中3から通う塾を決めるポイント

授業を受けている女子学生

中3から塾に通う場合、途中で転塾する余裕はないため、受験までしっかりと通い続けられる塾を慎重に選ぶ必要があります。

ここでは、中3から通う塾を決めるときに確認しておきたいポイントを紹介します。

立地や授業時間

塾の立地や授業時間は、モチベーションを保ちながら通塾を続けるうえでとても重要です。

学習する意欲はあっても、塾に行くまでに長い時間がかかったり、時間帯が生活リズムに合っていなかったりすると、徐々に通塾することが面倒に感じてきてしまう原因になります。

家から近い塾であれば、その分学習時間を確保できたり、質問したい時にすぐ先生に聞きに行くことができたりするメリットもあります。

塾を決めるときは、できるだけ近く、通いやすい時間帯に授業を受けられるところを選ぶとモチベーションを維持して通塾することができるでしょう。

学力に合わせた授業形式

塾の形式は主に集団型と個人指導型に分けられますが、その子の学力に合った授業形式を選ぶことが大切です。

学校の授業である程度の成績が取れている子は、競争意識を持ちながら学習を進めていける集団型が合っているといえるでしょう。

ある程度の基礎学力があることを前提に授業が進められるので、レベルの高い授業が受けられることもメリットです。

一方、個人指導型の塾は1人ひとりの学力に合わせて学習を進めていくことができるので、学校での成績に不安がある子やマイペースに学べる環境が向いている子におすすめです。

その子の性格や学力に合った授業形式を選ぶことが、短期間での成績アップに繋がります。

志望校の合格実績

志望校の合格実績が多いかどうかを確認することも大切です。

志望校への合格実績が豊富なことで、過去の合格者の学習進度や模試での点数推移などの過去データと比較しながら学習計画を立てていくことができます

また、志望校別の対策を知ることができたり、先生から適切なアドバイスをもらいやすかったりもするので、志望校への合格に強い塾を選ぶことは短期間で効率的に学習を進めていくうえで重要なポイントといえるでしょう。

先生の質

塾に通って成績を伸ばせるかどうかは、先生の質によっても大きく左右されます。

生徒の苦手になりやすいところを把握していてわかりやすく教えてくれたり、つまづいている生徒を適切にフォローできたりする先生は質の高い授業ができるといえるでしょう。

質の高い先生の授業を受けることができると、短期間でも順調に成績を伸ばしていくことができるのです。

しかし、どんなに良い先生でもお子さんとの相性が悪いこともありますので、入塾する前には体験授業などでどのような先生が授業を教えているのかをしっかりと確認しておくようにしましょう。

塾の雰囲気をお子さんが気に入っているか

塾の雰囲気は、お子さんが学習に集中できるかどうかに大きな影響を与えます。

大人数の中でも競争意識を持って意欲的に学習できるタイプの子は厳しい指導の塾でも成績をあげやすいですし、逆に内気で落ち着いた環境での学習を好むタイプの子は優しい指導でマイペースに学習できる塾が適しているといえるでしょう。

実際に塾の教室の雰囲気を体験してみて、お子さんが気に入るかどうかを確認してから入塾を決めるようにしましょう。

中3からの塾通いで心がけること

勉強している男子学生

中3から塾に通う場合、限られた時間でかなりの勉強量をこなす必要があります。

ここでは効率的に学習を進めて成績を伸ばすために、中3からの塾通いで心がけておきたいことを紹介していきます。

完璧を目指さない

中3から塾に通う場合、早い時期から塾に通っていた子達と比べて学習時間が足りないことは仕方がありません。

そのため完璧を目指すのではなく、まずは苦手を克服することに集中しましょう。

点数の伸びやすい範囲からマスターしていき、徐々に学習範囲を広げていくことで、モチベーションを保ちながら学習を進めていくことができるでしょう。

規則正しい生活をおくる

効率的に学習を進めて受験まで乗り切れるようにするためには、規則正しい生活を送り、体調管理に気を付けることが大切です。

特に受験が近づくと睡眠時間を削って勉強をしてしまう学生さんもいますが、しっかりと睡眠時間は確保する必要があります。

脳は学習したことを睡眠中に整理し、定着させていくといわれているため、睡眠時間が少ないと学習効率が下がってしまうからです。

受験勉強は体力勝負でもありますので、毎日の規則正しい生活で心身のバランスをしっかりと整えてこくことが重要なのです。

過去問に早めに取り組む

志望校の過去問は、早い段階で一度取り組んでみるようにしましょう。

現時点でどの程度問題を解くことができるのかを把握し、今後どの分野を克服していったらよいのか、点数を伸ばすためにはどれぐらいのペースで学習を進めていけばよいのか目安をつかむことができます。

しっかりと理解できた範囲は確実に点数が取れるようにしていき、よく理解できていない範囲は部分点だけでも取れるように仕上げていくイメージで取り組んでいくとよいでしょう。

塾の学習環境を有効活用する

塾での授業以外にも、利用できる塾の環境は積極的に有効活用するようにしましょう。

多くの塾では自習室が用意されていますので、自宅では気が散ってしまうようなときや気分を変えて学習したいときには積極的に利用することがおすすめです。

また、講師の先生に相談できる機会があれば、積極的に学習状況や方向性についてアドバイスをもらうようにしましょう。

自己流で学習を進めるよりも、プロの客観的な意見を取り入れて学習することで、短期間でも効率的に成績を伸ばしていくことができます。

塾通いはできるだけ早めにスタートすることがおすすめ

勉強している生徒

中3から塾に通っても遅いといったことはなく、受験に間に合わせることは十分可能です。

しかし、受験対策のスタートはできるだけ早い方が有利にはなりますので、1・2年生の頃から通っておくことがおすすめです。

通年を通しての通塾が難しい場合でも、夏期講習や冬期講習などの季節講習は1・2年生の頃から早めに受講をしておくと、その後入塾するときに塾での学習環境に早く馴染めるようになるでしょう。

中3から塾に行って間に合う?|まとめ

今回の記事では、中3から塾に行くのは遅いのかどうか、塾の選び方や受験勉強のポイントについて紹介してきました。

中3から塾に行っても遅いのではないかと不安に思っている方も、今回ご紹介したポイントを参考にして入塾を検討してみてください。

塾へ通うことが難しい方や自宅でマイペースに学習を進めたい方には、一流講師の授業がオンラインで好きなだけ受講できる学研オンエアがおすすめです。

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山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。