中学生の理数系の学力調査では世界でもトップレベルを維持しています。しかし、「数学が得意」と自信をもって答えられる生徒は少ないのが現実です。
いったん苦手意識がついてしまうと数学の学習に対する意識が低下し、高校受験の際にも不利に働く可能性があります。
本記事では高校受験に向けた数学対策や家庭での日常的な勉強法、および数学を学ぶ意義などについて解説します。
数学が苦手な子供をお持ちの親御さんや、受験に向けてどのように勉強してよいかわからない生徒の方は参考にしてください。
高校受験に向けて数学を学ぶ意義とは

高校受験に向けて数学を学ぶ意義は主に以下の4つです。
- 計算力がアップする
- 問題解決能力が身に付く
- 論理的な思考ができるようになる
- 発想力が養われる
数学力アップは他の教科にも生かせるうえ、社会に出てからも役立つことを知っておきましょう。
高校受験に向けて数学を学ぶ意義➀計算力がアップする
高校受験に向けて数学を学ぶ意義の1つが、日々の学習により計算力がアップすることです。
計算力がアップすれば数学の問題を早く解けるようになり、試験の時間が足りなくなるリスクが回避できます。
計算力アップは高校受験の際に有利にはたらくだけでなく、日常生活における買い物のシーンなどでも役立つでしょう。
また、計算力がアップすると数字に強くなるため、数学だけでなく理科や社会の分野における「データ分析力」が向上する点もメリットの1つです。
高校受験に向けて数学を学ぶ意義②問題解決能力が身に付く
高校受験に向けて数学を学ぶ意義としては、問題解決能力が身に付くことも挙げられます。
問題解決能力は受験に際して必要となるだけでなく、社会に出てからも重要な役割を果たすことを覚えておきましょう。
受験の問題には必ず回答がありますが、社会に出ると「何が問題か分からない」事例に多く遭遇します。
何が問題か分からないと正しい答えを導きだすことができないため、業務を遂行するうえで足かせとなるでしょう。
学校での勉強は高校受験に合格するためだけでなく、社会に出たときに必要な問題解決能力を身につける意味でも重要です。
高校受験に向けて数学を学ぶ意義③論理的な思考ができるようになる
高校受験に向けて数学を学ぶと、論理的な思考ができるようになります。
数学には必ず答えがあり(解なしを含む)、筋道を立てて考えれば必ずゴールに至ることが可能です。
受験はある意味ではテクニックの部分もあるため、論理的思考ができると数学だけでなく他の教科に関しても有利にはたらきます。
筋道を立てて考えることは数学の問題を解くだけでなく、長い人生を送るうえでも役に立つことは間違いありません。
また、論理的な思考ができる人は物事を順序立てて人に説明できるため、人間関係を良好に維持することも期待できます。
高校受験に向けて数学を学ぶ意義④発想力が養われる
発想力が養われる点も、高校受験に向けて数学を学ぶ意義の1つです。
中学校では数学の授業で図形の証明問題に取り組みますが、その際に必要な能力の1つが発想力です。
図形のどの角が共通しているのか、どの辺の長さが一緒なのか「ひらめき」を得られると、証明問題の回答を得やすくなります。
発想力が養われると数学だけでなく、他の教科の問題を解く際にも役立ちます。
また、発想力やひらめきがある方は「アイデアマン」として学校生活はもちろん、社会に出ても重宝されるでしょう。
高校受験の数学対策
高校受験の数学対策としては以下4つの方法が挙げられます。
- 授業に集中する
- 過去問に取り組む
- 模試を受ける
- 学習塾の夏期講習を受ける
それぞれについて詳しく解説します。
高校受験の数学対策➀授業に集中する
高校受験の数学対策の1つが授業に集中することです。
中学生になると部活や課外活動、習い事などが忙しく「勉強する時間がない」と感じる方も少なくありません。
しかし、中学生のほとんどに1日5時間は勉強する時間(50分×6時間の授業)があります。
つまり、授業に集中して取り組むだけで、1日に5時間はみっちり勉強できるわけです。
数学に関しても基本的な考え方や公式は必ず授業で学ぶため、せっかくの授業の時間を最大限に活用することがおすすめです。
高校受験の数学対策②過去問に取り組む
過去問に取り組むことも、高校受験の数学対策の1つです。
中学校で学ぶ数学の範囲や公式は共通していますが、入試でどのような問題が出されるのかは高校により異なります。
過去問をいくつもこなすと、次第に「傾向と対策」が分かるようになります。
傾向と対策がわかれば受験の際に有利にはたらくだけでなく、落ち着いた気分で試験に臨める点がメリットです。
過去問の分析が難しい方は、塾の先生や家庭教師に相談するとよいでしょう。
高校受験の数学対策③模試を受ける
高校受験の数学対策に模試を受けるのもおすすめです。
特に中学3年生になったら積極的に模試を受け、自分の学力や志望校に関する合格判定などを知っておきましょう。
模試を受けると自分の得意・苦手分野が分かり、効率的に学習を進められるようになります。
「偏差値」という分かりやすい判断基準もあるため、志望校に受かるための目標偏差値を目指すうえで有益です。
また、模試は高校を会場として開催されることも多く、試験の雰囲気に慣れておくと実際の受験にも役立ちます。
高校受験の数学対策④学習塾の夏期講習を受ける
高校受験の数学対策としては、学習塾の夏期講習を受ける方法もあります。
中学生の夏期講習では基礎や基本を固めたり、志望校別の応用問題に取り組んだりすることが可能です。
夏期講習で集中して苦手な科目に取り組むと、定期テストや入試での大幅な得点アップが期待できるでしょう。
夏休みになると部活動が終了している生徒も多いため、余った時間を夏期講習につぎ込むのもおすすめです。
高校受験に向けた家庭での数学の勉強法

高校受験に合格するためには、学校や塾だけでなく家庭でも学習に取り組む必要があります。
家庭で数学の勉強に取り組む際には、以下の5点を意識することが大切です。
- 予習・復習を欠かさない
- 計算ミスをなくす
- 問題集に取り組む
- 公式を覚える
- 演習を繰り返す
ここでは、高校受験に向けた家庭での数学の勉強法について解説します。
高校受験に向けた家庭での数学の勉強法➀予習・復習を欠かさない
高校受験に向けて家庭で数学の学習に取り組む際には、予習・復習を欠かさないようにしましょう。
授業の前に予習をしておくと理解度がアップするため、「授業についていけなくなる」リスクが減少します。
授業内容を復習しておくと知識が定着しやすくなるうえ、どの部分が重要なのか把握しやすくなります。
数学の問題には必ず回答があり(解なしをふくめ)、答えがわからなければ面白くなく、答えがわかれば面白いものです。
数学の学習に対するモチベーションを維持するためにも、予習・復習で苦手意識を持たないことが大切です。
高校受験に向けた家庭での数学の勉強法②計算ミスをなくす
高校受験に向けて家庭で数学の学習に取り組む際には、徹底して計算ミスをなくすようにしましょう。
数学の問題を解く際の計算ミスは「致命傷=不正解」につながるためです。
因数分解の問題を解いたら展開して確認し、連立方程式の問題を解いたら数字を代入して式が成り立つか確認しましょう。
計算ミスが多い方は試験問題を終えた後に必ず見直しを行うのがポイントです。
計算が苦手で問題を解くのに時間がかかる方は、普段から演習問題に多く取り組み、そもそもの計算ミスが起こらないようにしておきましょう。
高校受験に向けた家庭での数学の勉強法③問題集に取り組む
高校受験に向けて家庭で数学の学習に取り組む際には、問題集に取り組むのもおすすめです。
数学は答えがある学問であり、多くの問題に取り組めば取り組むほど数学力がアップする傾向にあります。
問題集には多くの問題がさまざまな分野から角度を変えて出されており、応用力を磨く際にも効果的です。
高校受験に臨むまでに「問題を読んだだけで答えが浮かぶ」状態にしておくとよいでしょう。
問題集に取り組むうえで間違いやすい分野があればピックアップしておき、苦手分野の克服に活かすのもおすすめです。
高校受験に向けた家庭での数学の勉強法④公式を覚える
数学の公式を覚えておくことも、高校受験に向けて家庭での学習を進めるうえで重要なポイントの1つです。
数学が苦手な方は、得意な方について「ひらめきがスゴイ」「発想力に優れている」と思うかもしれません。
しかし、実際に数学が得意な方は「公式」「解き方」「応用の仕方」を知っているにすぎません。
公式を覚えて多くの問題に取り組むうちに「この問題にはこの公式が使える」と応用できるようになるのです。
数学の問題を解くにはパターンを知っておくことが重要であり、そのためには公式を覚えておくことが欠かせないことを知っておきましょう。
高校受験に向けた家庭での数学の勉強法⑤演習を繰り返す
高校受験に向けて家庭で数学の学習をするさいには、ひたすら演習を繰り返すのがおすすめです。
数学には公式がある以上、出題される問題がある程度はパターン化する傾向があります。
演習を繰り返すと「どの問題にどの公式が使えるのか」分かるようになり、迅速に正解を導きだす能力がアップします。
特に受験が近づく中3の夏以降は何度でも演習に取り組み、問題を見ただけで答えが浮かぶような状態にしておきましょう。
高校受験の数学の問題集を選ぶポイント
高校受験に向けて家庭で数学の学習をする際には、問題集に取り組むのがおすすめです。
問題集を選ぶ際には、書店で見た際に70%程度は解けそうな問題が出題されているか確認しましょう。
あまりに難しい問題が出題されている問題集を購入すると、ほとんどの方が途中で投げ出してしまいます。
70%程度は楽に解け、残りの30%は応用力を活かせるような問題集を選びましょう。
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高校受験の数学対策について|まとめ
高校受験に向けて数学を学ぶと計算能力が高くなるだけでなく、論理的な思考能力や発想力が身に付きます。
論理的な思考能力や発想力は数学以外の問題を解く際にも活かせるうえ、社会に出てからも役立ちます。
高校受験に向けては授業に集中して予習・復習を欠かさず、試験が近づいたら模試を受けて力試しをするとよいでしょう。
基本的に数学は答えがある学問のため、公式を覚えて演習を繰り返せばだれでも得点アップが期待できます。
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