中学校のプログラミングの授業が2021年度より必修化されたことに伴い、プログラミング教室への注目も高まっています。
親世代にとっては馴染みのない学習内容のため、どのように学習を進めていけばよいのか不安に思っている親御さんも多いのではないでしょうか。
今回の記事では、中学生のプログラミング教室を選ぶポイントから、プログラミングを学ぶメリット・デメリット、独学での学習方法まで紹介していきます。
ぜひ最後までご覧いただき、今後のプログラミング学習の参考にしてみてください。
中学生のプログラミング学習とは?
学校教育でのプログラミング学習は、2020年4月に小学校で必修化され、2021年・2022年には中学校と高校でも必修化されています。
2025年には大学入試にも情報科目としてプログラミングが出題されることになっており、プログラミングの知識を身につけておくことの重要性が高まっているのです。
中学生の頃からプログラミングを勉強しておくことで、将来プログラマーやエンジニアとして働くだけではなく、プログラミングやIT知識を活かした仕事につきやすくなるため、将来の職業の選択肢を増やすことができます。
また、プログラミング学習によって、論理的思考力や問題解決能力を身につけることができます。
問題が起きたときに原因を特定して対策を講じる能力を高めておくことは、将来ビジネスの場面だけではなくプライベートにおいても高いパフォーマンスを発揮できるようになるでしょう。
中学生の頃からプログラミング学習をしておくことは、これからの大学入試や職業選択の可能性を広げるために重要なのです。
中学生のプログラミング教室を選ぶポイント
中学生のプログラミング学習は、学校の授業以外にどのように教室を選んだらよいのでしょうか。プログラミング教室を選ぶときのポイントを紹介していきます。
受講形式(オンライン・対面)で選ぶ
プログラミング教室の受講形式には、主にオンラインと対面のレッスンがあります。
対面レッスンは、講師に質問しやすかったり、一緒に学ぶ仲間もいるのでモチベーションを上げやすいメリットがありますが、受講料が高い傾向にあり、教室の場所も限られてしまうデメリットもあります。
一方、オンラインレッスンは好きな時に好きな場所で受講することができ、受講料も安い傾向にありますが、対面に比べると細かいサポートが受けにくかったり、1人で学習を進めていくことが必要になってきたりもします。
オンラインレッスンでの受講は、ある程度自分で学習ができるようになってからのスタートがおすすめです。
カリキュラム・教材
カリキュラム・教材が充実しているかどうかも重要なポイントです。
プログラミング的な思考が身に付けられるかどうか、実践的な学習に挑戦できるかどうかなど、プログラミング教室に通う目的に合ったコースを受講できるように、カリキュラムの内容を事前にしっかりと確認しておきましょう。
講師のレベル
プログラミング教室によって、講師のレベルはさまざまです。
エンジニアとしての現場経験の豊富な講師や、プログラミングに詳しい大学生など、どのような講師が在籍しているのかを確認しておくことは大切です。
実際の講師との相性も重要なので、体験教室などで雰囲気を試してみることをおすすめします。
費用
プログラミング学習は、短期間で集中して学ぶというよりも、学習を続けることで知識や考え方を定着させていくことができます。
プログラミング教室を選ぶときは、毎月続けられる費用であることも大切です。
教室によっては、毎月の受講料の他に教材費や雑費がかかることもありますので、無理なく通えるかどうかを事前にしっかり確認しましょう。
中学生がプログラミングを学ぶメリット
これからの時代にプログラミングを学習しておくことが必要だと言われていても、実際に中学生がプログラミングを学ぶとどのようなメリットがあるのでしょうか。
具体的に紹介していきます。
大学入試で役立つ
2025年1月の大学入学共通テストから、「情報」の科目が出題されます。
情報の試験では、インターネットやプログラミングの知識、データ分析の手法などが問われるため、プログラミングの知識を早いうちから学習しておき得意になっておくことは、将来の大学入試にも役立つといえるでしょう。
将来のキャリアを広げられる
IT人材の需要は今後もますます増加していくことが予想されており、将来的なエンジニア不足は深刻な問題だといわれています。
プログラミングスキルがあることで、プログラマーやエンジニアとして活躍する機会を得やすくなりますし、プログラミングの知識を活かして活躍できる仕事の場は他の職種においても今後ますます増えていくでしょう。
プログラミングを学んでおくことは、将来のキャリアを広げることにつながるのです。
論理的思考や問題解決能力を身につけられる
プログラミングを学ぶことで、論理的思考を身につけることができます。
論理的思考とは、どうすれば目標を達成することができるかを順序立てて考える思考のことで、プログラミングを学習することでこの思考方法を繰り返し実践し、鍛えていくことができるのです。
また、プログラミングではエラーが起きることがありますが、どのようにエラーを回避したらよいか、試行錯誤して解決方法を導く力を養うことで、問題解決能力を高めることができます。
論理的思考や問題解決能力は、プログラミングだけではなく将来さまざまな場面で役に立つ重要な能力だといえるでしょう。
中学生がプログラミングを学ぶデメリット
中学生がプログラミングを学ぶことはたくさんのメリットがありますが、逆にデメリットになることもあるのです。
気になるデメリットについても紹介していきます。
費用がかかる
プログラミング教室の費用は他の習い事と比べて高くなる傾向があります。
月額費用は10,000~30,000円ほどのところが多いようですが、入会金が必要だったり、パソコンの買い替えや教材費がかかってくることもあります。
教室を検討する際には、公式サイトなどで総額どのぐらいの費用がかかるかをしっかりと調べ、家計の負担になりすぎないかどうかを事前にしっかりと確認しておきましょう。
他の習い事に使える時間が減る
中学生になると、部活動が活発になったり、勉強が難しくなるので塾に通う時間が必要になったりと、既に毎日の生活の中で自由に過ごせる時間が少ないと感じている子もいるかもしれませんね。
プログラミング教室に通うとなると、定期的に時間の確保が必要になるため、他にもやりたい習い事がある場合には時間の調整が難しいと感じることもあるでしょう。
しかし、教室によっては月に数回程度の学習だったり、計画的にスケジュール調整ができたりすることもあるので、自分の通えるペースに合った教室を見つけるようにしましょう。
パソコンに触れる時間が長くなりすぎてしまう
最近では中学生でも日常的にパソコンやスマホに触れる時間が長くなっており、長時間の利用は目や肩に疲労感を感じたり、視力が低下したりするリスクもあります。
中学生がプログラミング学習をする時間は、長くても1日2時間程度が一般的なのでそれほど影響が大きくなることはありませんが、SNSやゲームをする時間を少なくするなど、パソコンやスマホに触れる時間が長くなりすぎないように心ががける必要はあるでしょう。
独学での学習法
プログラミングを学びたいけれど、時間や予算の都合で教室に通うのは難しいお子さんもいるかもしれません。
独学でプログラミングを学ぶ方法についても紹介していきます。
独学での学習法➀学校の授業にしっかり取り組む
まずは、中学校のプログラミングの授業にしっかりと取り組むことが大切です。
プログラミングの基本的な知識や考え方は、授業の予習や復習に徹底して取り組むことで身につけることができます。
教室に通わなくても、子どもが授業で興味をもった教材に親御さんが一緒に取り組んであげたり、家でフォローしてあげたりすることで、学習効果を高めることができるでしょう。
独学での学習法②オンラインサービスを利用する
オンラインサービスを利用してプログラミング学習を始めてみるのもよいでしょう。
オンラインサービスはさまざまなものが展開されていますが、中学生が独学でモチベーションを維持しながら取り組むためには、楽しく学習できるサービスであることがポイントです。
おすすめなのは、プログラミング言語をゲーム感覚で学習できる「Scratch」や「Viscuit」などのオンラインサービスで、中学生でも独学で楽しみながらプログラミングの知識を身につけていくことができます。
独学での学習法③書籍を読む
気軽に学習をスタートするには、市販の書籍を購入して勉強することもできます。
しかし、本によって書かれているレベルは大きく異なるため、最初は初心者向けのわかりやすい本を選ぶようにしましょう。
わかりやすいイラストや図解の多いものを選ぶようにすると良いですね。
中学生のプログラミング学習|まとめ
今回の記事では、中学生のプログラミング教室を選ぶポイントから、プログラミングを学ぶメリット・デメリット、独学での学習方法まで紹介してきました。
今後の大学入試や就職活動において、プログラミングの知識はとても重要になってきます。
自分に合ったプログラミング学習方法を見つけて取り組んでみてくださいね。
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