朝に勉強するか夜に勉強するか、どちらが効率的に勉強ができるか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
朝の勉強には、夜に勉強をするよりもメリットが多く、効率良く勉強をすることができます。登校時間のギリギリまで寝ているという方も、早起きして朝勉強をすることで、勉強の効率をアップできる可能性がありますよ!
朝勉強の効果やメリット、朝勉強をする際の注意点を解説します。
朝は勉強に最適な時間!朝勉強がおすすめな理由
朝は誰にも邪魔されない静かな環境で勉強に取り組むことができるので、勉強に最適な時間帯です。朝活という言葉もありますが、これまでは寝ているだけだった朝の時間を勉強に充てることで、効率的に勉強することができます。ここでは、朝勉強をおすすめする理由となる、朝勉強のメリットや効果を解説します。
静かな環境で勉強に集中できる
早朝の勉強では、誰にも邪魔されない静かな環境で勉強に集中することができます。
集中力を途切れさせる大きな要因として、外部からの影響が挙げられます。
- 家族や友人に話しかけられる
- スマホの着信音が鳴る
- 外の騒音や家族の会話が気になる
早朝の静かな環境なら、外部からの影響で集中力を途切れさせてしまうことがありませんので、集中して勉強に取り組むことができます。
朝は脳の状態が良い
睡眠でしっかり休んだ朝の脳は状態が良く、学習内容が定着しやすい効果が期待できます。
脳科学者の茂木健一郎氏によると、朝目覚めてから3時間は「脳のゴールデンタイム」 で、思考の回転が速いそうです。 朝の脳には、ドーパミンやアドレナリンといった神経伝達物質が分泌されると言われており、さえた頭で勉強をすることが可能です。
締め切り効果で集中できる
朝の勉強では登校時間までしか勉強をすることができませんので、限られた時間の「締め切り効果」で集中して勉強に取り組むことができます。
人間は、心理的に1時間で済む作業でも3時間与えられると3時間かけてしまう傾向があると言われています。朝の限られた時間で勉強をすることで、少ない時間でも効率的に勉強を進める効果に期待できますね。
モチベーションが上がる
朝の登校前から勉強を済ませておくことで達成感を得られ、その日1日のモチベーションを高めることができます。
また、試験は午前中に行われることが多いため、午前中から体を慣らせておくことで、試験本番に良い状態で挑みやすくなります。
夜に勉強するメリットとは?
朝勉強にメリットが多いことはわかったけど「自分は夜型だから夜に勉強したい」という方もいるのではないでしょうか。もちろん、夜に勉強することでメリットがないというわけではありません。
ここでは、夜に勉強をすることで得られるメリットを解説します。
静かな環境で勉強に集中できる
夜の勉強でも、朝勉強と同様に静かな環境で勉強に集中できる点はメリットです。
家族が寝たあとなどは、「勉強をしている感」が高まって集中して勉強できるのではないでしょうか。
記憶力が高まる
人間の脳は、寝ている間に日中の記憶を整理していると言われています。
就寝の1時間〜2時間前に覚えたことは記憶に残りやすいと言われており、夜の勉強では暗記科目を勉強するのがおすすめです。
- 覚えたことが定着しやすい夜時間は、暗記科目
- 頭が冴えた朝時間は、計算・応用科目
など、時間帯に応じて勉強する科目や内容を変えるのも効果的です。
睡眠時間を削ることで勉強時間を増やせる
タイムリミットが決まっている朝の時間とは違い、夜の勉強では睡眠時間を削ることになるかもしれませんが、その分を勉強時間を増やすことができます。
いわゆる「一夜漬け」の勉強で、試験前などに徹夜で勉強をした経験のある方も少なくないのではないでしょうか。
ただし、睡眠時間を削って睡眠不足の状態で勉強をしても、効率の良い勉強ができているとは言えません。睡眠時間を削るのは限られた場合のみにしましょう。1時間睡眠時間を削って勉強するよりも、しっかり睡眠時間を取って勉強する方が効率的です。
朝に勉強する際の注意点とその解決方法
朝勉強をする際には、夜の勉強や休日の日中に勉強をするのとは違う注意点があります。特に、これまで夜型で勉強をしていた方には、慣れるまで工夫が必要です。ここでは、朝に勉強をする際の注意点と、その解決方法を紹介します。
勉強時間が足りない
朝勉強では、登校時間までというタイムリミットがありますので、勉強時間が足りなくなってしまうケースがあります。
しかし、限られた時間のほうが人間の脳は集中力を発揮しやすくなると言われていますので、前もって朝勉強で取り組む科目を決めておき、少ない時間を最大限活用すれば、長時間の勉強よりも効率的に学習できる効果が期待できます。
また、物理的に朝勉強だけでは勉強時間が足りないという方は、夜勉強と組み合わせて合計の勉強時間を確保するのも有効です。
朝勉強したいけど、起きられない
これまで夜に勉強していた方にとって、朝勉強の最も高いハードルとなるのが、朝勉強に切り替えたいけど起きられないという問題です。
朝勉強は、登校時間までしか時間がありませんので、起きようと思っていた時間に起きられないと勉強時間が無くなってしまう点には注意が必要です。
早起きに慣れるまでは、就寝時間を早めるなどして、睡眠時間を充分に確保できるように工夫してみましょう。
起きてすぐに勉強に取り掛かれない
朝が弱い方は、寝起きですぐに行動することが難しく、起きてすぐに勉強に取り掛かる気分になれないという方もいるでしょう。
体を目覚めさせるために軽く運動をする、勉強をする前に朝食を取るなど、頭をすっきりさせてから勉強に取り掛かりましょう。
また、なかなか勉強に取り掛かる気分になれない方は、とにかく教科書を開いてみるなど、5分だけ頑張る気持ちで手を付ければ、勉強モードに移行することができますよ。
朝が苦手な人が、早起きする方法
朝が苦手な人にとって、朝勉強で最も高いハードルとなるのが早起きをすることです。
睡眠時間を削ってしまうと、せっかく朝勉強に取り組んでも学習の定着の効果が薄れてしまいますので、早起きをするためには早寝をすることが重要です。
ここでは、朝が苦手な人が、すっきり目覚めて朝勉強に取り組むための方法を解説します。
質の高い睡眠をとる
早寝をして、睡眠時間が足りているはずなのに朝すっきり目が覚めないという方は、質の高い睡眠を取ることを意識しましょう。
- 就寝3時間前までに夕食をすませる
- 寝る前に温かい飲み物を飲む
- ぬるめのお湯で半身浴をする
- リラックスできる音楽を聴く
- 休日に夜更かしや朝寝坊をしない
また、寝る1時間前からは、スマホのブルーライトを見ないようにするなど、良質な睡眠を取れるように工夫してみましょう。
目覚ましのスヌーズ機能を使わない
スマホの目覚まし機能を使っている方など、「スヌーズ機能」を使って、2度寝、3度寝をしてしまっている方も多いのではないでしょうか。
本来、確実に起きるためのスヌーズ機能ですが、スヌーズ機能を何度も使って布団から出られない方は注意が必要です。そういった人の場合、スヌーズ機能をカットすることで、1度で起きなければならないという危機感を持つことも有効です。
日光を浴びる
人間の体と脳にとって、日中に太陽の光を浴びることは非常に重要です。
朝、目覚めてからカーテンを開けて日光を浴びることで、覚醒効果のある神経伝達物質「セロトニン」の分泌を促して、すっきり目覚めることができます。
また、日中に日光をしっかり浴びてセロトニンの分泌を促しておくと、良質な睡眠にもつながります。
朝の勉強はとても効率的|まとめ
朝の勉強は、さえた頭で勉強に取り組むことができ、締め切り効果で効率的に勉強することができるなど、メリットがたくさんあります。
筆者自身も、夜型の生活から朝の時間に仕事をする生活に切り替えてから、生産性が大幅に向上したと実感しています。
朝、すっきりと目覚めるためには、睡眠時間を確保することが大前提。また、生活習慣を見直して良質な睡眠をとれるようにしましょう。