「過去問は、何年分解けば良いの?」 「過去問はいつから始めれば良いの?」 など、志望校合格のために傾向と対策に欠かせない過去問ですが、取り組み方に悩まれている方は少なくありません。
そこで今回、この記事では過去問の重要性とともに、何年分解けば良いのかについて分かりやすくご説明します。
ぜひこちらの記事を参考にしながら、志望校合格に向けて過去問を効果的に活用していきましょう。
過去問を解く重要性
なかには入試で毎年同じ問題が出る可能性が低いことから、過去問は必要ないのでは?と考えている方が居るかも知れません。
しかし、過去問を解く目的やポイントを理解することができれば、試験対策として極めて有効な手段になりうるのです。
そのため、過去問の目的とポイントをしっかり確認しながら、試験に向けて大きな自信に変えていきましょう。
過去問
過去問を解くことには、下記のような目的があります。
- 受験の出題傾向が分かる
- 勉強において自分の現在地が分かる
- 勉強計画が明確になる
過去問の目的をしっかり持ちながら取り組むことで効果が上がるため、それぞれのポイントを確認していきましょう。
目的①受験の出題傾向が分かる
過去問を解く大きな目的の1つになるのが、受験の出題傾向を把握することです。
過去問は、志望校の特徴や傾向が分かるため、解いていくうちにどの分野に重点を置いて勉強していけば良いのか明確になります。
なお、過去問は出題傾向を把握していく上で効果的ですが、それ以外の分野でも出題される可能があるため、傾向に執着し過ぎないことも大切です。
目的②自分の現在地が分かる
授業を受けていたり参考書で問題を解いていても、現在の学習理解度を確認することはなかなか難しいかと思います。
そこで、過去問を解くことで現在の学習理解度が目に見えて分かるため、これからの学習スピードも加速させていくことが可能です。
目的③勉強計画が明確になる
受験勉強で大切なことは、志望校に合格するため・必要な得点を獲得するために、学習を計画的に進めることです。
そのためには、受験日から逆算して学習を進めていき、試験当日には自信を持って臨める体制に持っていくことが必要です。
そこで、過去問を解くことで自分の長所と短所を確認して学習が進められるため、今するべきことが分かります。
また、試験に向けて明確な計画を立てることができるので、安心して試験当日を迎えることが可能です。
過去問を解くときのポイント
過去問を解く際にはポイントをおさえておくことが効果的です。
次に、過去問を解くときのポイントをご説明します。
特に、第一志望や第二志望がある場合や何年分も過去問を解かなければいけない場合には、学習の比重を整理しておく必要があります。
ポイントを確認しながら、学習の計画を立てる際の参考にしていきましょう。
ポイント①第一志望は5年分行う
第一志望の学校の過去問は、何年分も時間をかけて過去問を解いていきましょう。
何年分もの過去問を解くことで、志望校の毎年起こっている出題傾向の変化にも柔軟に対応することができます。
また、何年分やれば良いか迷う場合は、最低でも5年分は解くようにしましょう。
ポイント②第二志望は3年分行う
第二志望や併願校がある場合、その過去問はおよそ3年分を目安に取り組みましょう。
時間に余裕がある方は、それ以上に何年分もの過去問を解いてみるのも良いです。
その場合でも、第一志望の過去問の比重が高くなるように計画を立てて行いましょう。
また、第一志望の学校の傾向と第二志望の傾向が迷わないように、過去問を整理して進めることも大切です。
ポイント③最新年度の問題から解く
過去問が何年分もある場合は、最新年度の問題から解くようにしましょう。
試験問題の傾向は年々微妙に変化するため、最新年度の問題から解くことで現在の出題傾向が把握できます。
また、最新年度から順に何年分もの過去問を解いていくうちに、志望校の問題の特徴がよりいっそう理解しやすくなるでしょう。
その他過去問を解くときによくある3つの疑問
次に、過去問を解く際の良くある疑問を集めました。
それぞれの疑問について詳しく解説していきますので、過去問を解くポイントとして整理していきましょう。
疑問①いつから始めたら良いの?
過去問は、いつから始めなければいけないと言うものはありません。
しかし、試験対策に十分に余裕を持っていく場合は、9月後半ぐらいから開始して何年分もの過去問を解いていくと良いでしょう。
まだ習っていない学習の範囲があるかも知れませんが、その場合でも気にせず飛ばして進めましょう。
なお、過去問は1月を過ぎて解き始めると試験勉強に影響することがあるため、遅くても年末までにはスタートすることをおすすめします。
疑問②何回繰り返したら良いの?
過去問を繰り返し行うことは、学習の定着率アップのために重要な要素です。
過去問を解く回数については1年分につき3回は解くようにしましょう。
また、1回目のポイントとしては、得点を気にすることなく、解けない問題を見つけて苦手分野を整理する目的で行いましょう。
2回目以降は、解答用紙を何枚か用意して、そこに答えを書き込むようにしていくと便利です。
そして、3回目以降は、1回目や2回目に解けなかった問題が必ずできていることを確認しながら進めていきましょう。
疑問③第一志望・第二志望どちらから始めたら良いの?
志望校が1つの場合はそれだけに集中して取り組めば良いのですが、第二志望がある場合は第一志望の過去問をより早く進めていきましょう。
もし、第一志望を年内ギリギリで始めてしまうと、第二志望が年始から並行して過去問を解くことになるため学習として効率的ではありません。
そのため、第二志望の過去問に余裕を持って取り組むためには、第一志望は9月後半あたりから始めていくことが必要です。
また、第一志望をしっかり解くことができれば、第二志望が比較的優しく感じることがあります。
そうなると、第二志望の過去問は何年分も解く必要がなくなるため、第一志望をゆっくり過去問を解いた後でも時間短縮につながります。
過去問を効果的に使う方法
次に、過去問を解くことでより効率アップにつながる方法をご紹介します。
- 時間を決めて解く
- 復習をする
- 分からない問題は解決して進める
上記の方法がうまくできていないと過去問の重要性が薄れてしまうため、それぞれの内容を詳しく確認しておきましょう。
時間を決めて解く
過去問を何年分も解いていく際は、時間を決めて行うと良いでしょう。
もちろん、過去問全体を解き終える時間を測ることは重要ですが、初期段階では覚えていくことの方が大切です。
そのため、時間をかけて集中力を落とすよりも、時間を決めて行う方が定着率が上がります。
なお、時間をかけて何年分も過去問を解くには、それだけの日数がかかるため、早めに段階的計画を立てていくことが必要です。
復習をする
学校の授業も学習の定着率を上げるために復習が大切であると同時に、過去問も復習が大切です。
過去問の復習は問題が分からなかったところをするだけではなく、1回目から2回目へと過去問を有効利用していくための工夫が必要になります。
例えば、過去問専用のノートを作って、過去問の傾向や解けなかった問題などを整理しておくと良いでしょう。
分からない問題は解決して進める
過去問は、苦手分野を減らしていくことも大切な要素になります。
そのため、間違った問題の疑問を解決してから進むようにしましょう。
また、正解したとしても理解があいまいな場合は、必ずその場で解決することが大切です。
あいまいな理解のままにしてしまうと、試験の際答えに迷いが生じてしまうことがあるため、必ず試験までに理解を定着させておきましょう。
過去問は何年分必要?|まとめ
過去問のポイントや目的を持って何年分も解いていくことは、試験に自信を持って臨める力になります。
今回紹介しました過去問を解くポイントを参考にしていただき、試験の準備にお役立てください。
また、志望校の試験対策には過去問を解きながら、その学校の試験年度に合わせた対策や学習を効率的に進めていく必要があります。
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