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実力テストの勉強法|実力テストについてと定期テストとの違いも解説

今回は、実力テストの勉強法について紹介していこうと思います。 みなさん、そもそも「実力テスト」と「定期テスト」の違いはご存じですか?

両方とも学校で受験するテストとなっているので詳しい違いを知らない方が多いのではないかと思いますが、実力テストと定期テストは大きく異なります。

ここでは、実力テストとはどういったテストなのか、実力テストと定期テストや模試との違いは何なのかを始め、記事の後半では、実力テストの勉強法についても解説しました。

実力テストとは?

テストを受ける男子学生

そもそも実力テストとは、実力を測るテストです。 と言っても良くわからないですよね。

その名の通り、実力を測るテストなのですが、受験科目は国語・数学・英語・理科・社会の5教科となっており、出題される問題は基礎学力を活用して解く応用問題が多く、実施方式が入試試験に1番近いテストです。

出題される範囲は明白に決まってはいないのですが、中学1年生であれば1年間の範囲、中学3年生であれば3年間の範囲が出題されるため、学年が上がれば上がるほど範囲は広くなります。

また、この実力テストは進級して直ぐの4月や休み明け、2学期が始まって直ぐなどの時期に行うことから、学校によっては実力テストではなく「復習テスト」「総合テスト」などと呼んでいる所もあります。

実力テストでは応用問題が多く出題されると説明しましたが、応用問題だからと言って構える必要はありません。

応用問題は基礎学力・基礎知識をいかに上手に使いこなすことができるかがポイントとなっており、1つの問題を解くのにいくつかの基礎学力・基礎知識が必要になる問題なので、基礎学力をしっかりと身につけているかどうかが特典に結びつくと言えるでしょう。

そのため、実力テストで高得点を取るためには、日頃の勉強をしっかりと行うことが1番の近道です。

実力テストと定期テストや模試との違いは?

試験会場

実力テストについて説明をしたところで、定期テストや模試との違いを見ていこうと思います。

実力テストはその名の通り実力を測るテストで、応用問題が多く、入試本番に1番近いと聞くと模試とあまり変わらないのではと思うと思いますが、実力テストと定期テスト・模試はそれぞれ異なります。

実力テストと定期テスト・模試の違い|難易度

実力テストと定期テスト・模試の違い1つめは、難易度です。

3つの試験それぞれ難易度が異なり、「定期テスト<実力テスト<模試」という順番になっています。

3つのテストの中では定期テストの難易度が1番易しく、その次に実力テスト、最後に模試と、3つのテストの中では模試の難易度が1番難しくなっています。

定期テストは範囲が決まっており、かつその範囲も実力テストや模試と比較するとそこまで広くないことから1番難易度が易しいと言われており、実力テストは上述の通り、範囲が明白に決められておらず「今まで習ってきた範囲」と広いため、定期テストよりは難易度が高いです。

模試はそもそも「模擬試験」と言われている試験で範囲も「今まで勉強してきた範囲」とかなり広く、実際の入学試験を想定して出題されている問題がほとんどなので、全体的にレベルが高くなっています。

中学生にイメージしやすく説明すると、模試は部活で言う練習試合のようなものです。

本番の試合が入試で、その試合の練習である練習試合が、入試本番を想定して行う模擬試験というイメージになります。

実力テストと定期テスト・模試の違い|対称

実力テストと定期テスト・模試の違い2つめは、試験の対称です。

実力テストや定期テストは学校単位で行われており、試験の結果や順位は「校内〇位」という形で結果が出る場合が多いです。

しかし、模試に関しては全県対称となっているため、全国の受験生がライバルとなり、全受験生の中で〇位や、同じ志望校受験者の中で〇位という風に結果が出されます。

実力テストと定期テスト・模試の違い|目的

実力テストと定期テスト・模試の違い3つめは、目的です。

実力テスト:高校受験での得点率を計る 定期テスト:理解度を計り内申点の判断基準にする 模試:全国・地域の中で自分の学力を測る

以上のように、それぞれがそれぞれの目的を持っており、目的の規模も定期テスト<実力テスト<模試という順番になっています。

実力テストの難易度が高い理由

試験会場でテストを受ける様子

ここまで実力テストとはどういうテストなのか、そして実力テストと定期テスト・模試の違いについて解説しました。

難易度としては、定期テスト<実力テスト<模試という順番になっており、実力テストは学校で習った範囲がしっかり理解できているかを確かめる定期テストと入試本番を想定して全国を対象に行っている模試の間にいます。

ここでは、応用問題が多く、実際の入試本番と似たような形式で行われる実力テストの難易度が高い理由について見ていきましょう。

実力テストの難易度が高い理由①範囲が「今まで習ってきた範囲」だから

実力テストの難易度が高い理由の1つめは、範囲が「今まで習ってきた範囲」と広範囲、かつ明白に範囲が定まっていないことがあげられます。

定期テストは出題される範囲のページ数の指定や章などが決まっているので、全ての範囲を勉強することで対策をすることはできますが、実力テストで出題される範囲は「今まで習ってきた範囲」と明白に定められていません。

そのため、今まで習ってきた範囲全てをある程度理解できていて、ある程度解くことができないと高得点を取ることは難しいです。

実力テストの難易度が高い理由②応用問題の出題があるから

実力テストの難易度が高い理由の2つめは、応用問題の出題があるという点があげられます。

定期テストや模試は基礎問題が出題されるため、必ず落としてはいけない問題などがあるのですが、実力テストでは応用問題が多く出題されるため、全体的に平均点が下がります。

基礎に対する理解が浅いと応用問題は解けず、基礎を活用している人が応用問題を解こうとしても時間が足りず、その結果、問題を全部解くことができずに終わってしまうということが多くあるのです。

基礎学力を完璧に身につけ、その基礎学力をいかに正確に、迅速に解くことができるかどうかが問われます。

実力テストの難易度が高い理由③受験を考慮した問題が出題されるから

実力テストの難易度が高い理由の3つめは、受験を考慮した問題が出題されるという点があげられます。

実際の入試を想定した形式で受験をするため、高校受験で出題される実践的な問題も出題されます。

そのため、入試レベルのレベルの高い問題が出されるため難易度も高くなっているのです。 問題だけでなく、出題形式も高校受験を想定した問題になっているため、その形式になれていないと余計時間がかかってしまい、時間内で問題を解答することができないという状況も十分考えられます。

実力テストの勉強法

勉強をしている女子学生

実力テストは、実際の高校入試を想定した範囲の定められていない応用問題が出題されることから難易度が高いテストとされています。

しかし、範囲が明白に定められていなくても、難易度が高くても対策をすることは十分可能です。

ここからは、実力テストの勉強法を紹介していきます。

実力テストの勉強法|基礎を固める

実力テストの勉強法で1番大切なのは、基礎を固めることです。

実力テストで出題される応用問題は、基礎学力・基礎知識を複数個利用して解くことのできる問題がほとんどになっているので、基礎学力・基礎知識を完璧に身につけておくことは最低限の基準といえます。

基礎学力・基礎知識がないと応用問題どころか基礎問題も解けないので、得点することはかなり難しいでしょう。

実力テストの勉強法|過去問(過去の定期テスト)を解く

基礎学力・基礎知識を固めたら、実際の問題形式に慣れて行くことがポイントです。

基礎学力・基礎知識がしっかり身についていても、実力テストは制限時間があるので、決められている時間の中でいかに時間を有効活用して問題を解くことができるかという点も問われます。

形式にも慣れるために過去問を解いておくようにしましょう。

しかし、塾に通っていない場合は、実力テストの過去問を手に入れるのが難しいので、この場合は過去の定期テストを解いて対策しましょう。

また、ここの注意点としては、わからない箇所や曖昧な箇所はそのままにしないことです。

わからない箇所や曖昧な箇所はその日のうちに解決できるように復習をしっかり行うこともポイントの1つです。

実力テストの勉強法|まとめ

今回は、実力テストについて難易度や定期テスト・模試との違い、そして勉強方法を解説しました。

実力テストは応用問題が多く出題されますが、基礎学力・基礎知識を完璧に身につけていれば対応できる問題が多くなっており、制限時間内に解くことのできる力をつけることで対策することが可能です。

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山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。