志望校を選ぶ際の最初のポイントとして、私立・都立・公立のどの高校を第1志望校にするのかという点があり、ここで悩む方がとても多いです。
都立と公立高校は学費が安い反面試験科目が多く、私立高校は試験科目が少ないけれども学費が高いというイメージがあると思いますが、今回は私立高校と公立高校に焦点を当てて行こうと思います。
ここでは、私立高校と公立高校の学費の違いを始め、様々な違いを解説しました。
それぞれのメリットとそれぞれに向いている学生の特徴などについても紹介したので、志望校選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
私立と公立の違い
早速、私立高校と公立高校の違いについて、各項目を説明していきます。 皆さんご存知の学費以外にも異なる点がいくつかあるので、志望校選びの参考にしてください。
私立と公立の違い|費用
私立高校と公立高校で学費が大きく異なるというのは周知だと思いますが、実際にどのくらい異なるのかまでは知らない方が多いのではないでしょうか?
私立高校の年間平均学費は969,911円で3年間通うと総額平均2,909,733円と、高額な金額が必要になっており、学校によっても学費は異なるため卒業するまでに300万円前後のお金は必要になってくるでしょう。
一方で公立高校は年間平均学費457,380円、3年間の総合平均学費は1,372,140円と私立高校と比べて1,537,593円も安いです。
どちらも学費の正確な金額は学校や年度によって異なるので一概にはわかりませんが、私立高校であれば300万円前後、公立高校であれば160万円前後の学費がかかってきます。
私立と公立の違い|受験方法・試験科目
学費だけでなく、受験方法と試験科目も私立高校と公立高校では異なります。
公立高校は中学3年間で習ったものがしっかりと理解できているかを問われる試験になっているため、試験科目は多いですが出題される範囲はほとんど教科書からになります。
私立高校は科目数は少ないですが、勉強の基礎をしっかり理解できているか、そしてその基礎を応用させて問題を解くことができるかという点に重きを置いており、各学校で入試問題を作成しているので受験する高校によって出題形式や問題の傾向なども大きく異なります。
各学校の偏差値やレベルなどによって問題の難易度も変わってくるため、一概にどっちの方が難しいか、難易度が高いかということは言えません。
私立と公立の違い|学校の方針
学校の方針も私立高校と公立高校では大きく異なります。
私立高校は各学校の理念・教育方針のもと運営されていますが、公立高校のほとんどが全国一律のカリキュラムの下指導を行っているので、学校独自の教育方針というものがないケースが多いです。
例をあげると、私立高校は宗教に則った教育を行っている所もありますが、公立高校の場合は多くが国が決めたカリキュラムで指導を行っています。
私立と公立の違い|設備やサポート体制
最後に挙げられる相違点として、設備やサポート体制の違いがあります。
私立高校と公立高校を比較すると、私立高校の方が面倒見がいい傾向にあり、学費も高いため設備や環境なども充実している高校が多いでしょう。
公立高校は生徒自らが主体となり勉強を行いますが、私立高校は先生が手厚くサポートをしてくれたり、躓いている生徒には積極的にフォローしてくれる傾向が強いです。
私立と公立、それぞれのメリット
私立高校と公立高校の違いについて紹介しましたが、違いを知っただけではいまいちどっちの方がいいのか決めることは難しいと思います。
そこで、ここでは私立高校と公立高校に通うそれぞれのメリットを解説します。
私立のメリット①大学進学に対する指導が手厚い
まず私立高校のメリットとして、大学進学に対する指導が手厚い点が挙げられます。
自分で志望校を探して自分で対策を行う公立高校とは異なり、私立高校は大学受験を見据えて志望校選びから受験対策まで手厚い指導をしてくれる学校が多いため、学校によっては予備校や塾に通わずに志望校に合格する学生も多いです。
受験対策用のプリントを用意してくれたり、志望校をおすすめしてくれたり、受験方法を提案してくれたりと、様々なサポートを受けることができます。
私立のメリット②教育方針や教育内容がしっかりしている
私立高校の2つ目のメリットとして教育方針・教育内容がしっかりしている点が挙げられます。
上述の通り、私立高校は各学校によって教育方針や教育内容が正確に定められているため、その教育方針や教育内容に則った教育や指導を受けることが可能です。
例えば国際教育に力を入れた高校であれば徹底した国際教育を受けることができ、学校によってはスーパーグローバルハイスクールに認定され、より洗練された国際教育を受けることができます。
公立のメリット①受験料・学費が安い
次は公立高校のメリットです。
公立高校のメリットとして、やはり授業料・学費が安いことが言えます。
3年間で150万円程度も変わってくるので、生徒というよりは保護者から人気が高い傾向にあります。
公立のメリット②自由度が高い
公立高校のメリット2つ目は自由度が高いことです。
授業料や学費はどちらかというと保護者に対するメリットですが、自由度の高さは学生にとってもメリットの1つでしょう。
私立高校は校則が厳しく、制服やカバン・第2カバン・靴下・体操服など所持品などが全て定められているところが多く、カバンにアクセサリーをつけることやアルバイト・構内でのスマホの使用を禁止する高校が多いです。
しかし、公立高校は制服が決まってはいるもののカバンや靴下・靴などは自由になっているところが多く、スマホの使用やアルバイトも自由になっている高校が非常に多い傾向にあります。
また、スカートの丈の長さが短すぎると注意されたり、髪の毛が長い場合は結ばないといけなかったり、ピアスやヘアカラーは禁止されているのが私立高校ですが、公立高校は比較的自由な高校が多いです。
私立と公立、それぞれに向いている人の特徴
私立高校と公立高校それぞれの違いとメリットを紹介しました。 ここではそれぞれの高校に向いている人の特徴を紹介していきます。
私立高校に向いている人の特徴
まず、私立高校に向いている人の特徴です。
- 進学意欲がある人(大学進学)
- 多様な活動に積極的に参加できる/したい
- 様々な経験をしたい
学費が高い分それなりの指導や充実した教育・体験・経験を提供している高校が多いため、多様な活動に積極的に参加して様々なことを経験し、人としても成長したいという人には私立高校がおすすめです。
また、大学受験対策も手厚く指導・サポートしてくれるため、大学進学の意欲がある方は私立高校がおすすめだと言えます。
上述の通り、私立高校は教育方針や学校方針が決まっているため、育ってきた環境などのバックグラウンドが似ている生徒が集まる傾向にあるので、意気投合したり卒業後も会ったりと一生付き合える友達ができる可能性もあります。
公立高校に向いている人の特徴
次は公立高校に向いている人の特徴です。
- 自由な校風の元高校生活を過ごしたい
- 様々な人と関わりたい
- 自分で行動を起こすことができる
- 強い意志を持って勉強することができる
公立高校は色々と自由な部分が多いので、自由な校風の元高校生活を過ごしたい人や、育ってきた環境やバックグラウンドが異なる様々な人と関わりたい人にはおすすめです。
私立高校のように手厚いサポートがあまりない傾向にあるので、自分で行動を起こすことができたり、強い意志を持って自ら勉強に取りかかることのできる人は公立高校に行ってもグダグダした3年間を過ごさずに済むでしょう。
私立と公立の違い|まとめ
今回は私立高校と公立高校の違いとメリット、それぞれに向いている人の特徴を解説しました。
私立高校は授業料や学費が高い傾向にありますが、それに見合った充実した教育や指導を受けることができ、人として成長することのできる、人生の糧になる様々な経験をすることができます。
大学進学へのサポートやフォローも手厚いため、塾や予備校に通わずに志望校に合格する学生も多いです。
一方で、公立高校は様々な学生が集まるため、育ってきた環境やバックグラウンドの異なる人と関わることができ、自由な校則・校風の下で3年間を過ごすことができます。
授業料や学費が安いため大学進学に関しては自ら進んで行う必要があり、強い意志を持って勉強に取り組むことのできるひとにはおすすめです。
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