私立中学校や公立中学校の特待生制度をご存じですか。
特待生は授業料が減免されたり学校からの手厚いサポートを受けられたりさまざまなメリットがあります。
特待生になるためには学校で優秀な成績を収めるのはもちろん、スポーツや芸術で実績を残すのも有効です。
特待生の選考基準や推薦入学との違い、学力アップにおすすめの方法などを解説します。
特待生制度に関心をお持ちの生徒や保護者の方は参考にしてください。
特待生とは
特待生は学力やスポーツの成績などがとくにすぐれている生徒に対し、入学金や授業料を減免したり、奨学金を給付したりする制度です。
入学から卒業まですべての費用を減免されるケースもあれば、あらかじめ決められた期間のみが対象となるケースもあります。
少子化が進む昨今、多くの私立中学校や私立高校、大学などでは優秀な生徒の確保が重要な課題となっています。
たとえば学業に秀でた特待生が多く私立中学校に入学すれば、高い高校進学実績を残せる点が学校側のメリットです。
特待生制度の歴史は古く、大正時代にまでさかのぼることができます。
当初は経済的に進学が難しい学業優秀者への奨学金給付が目的でしたが、現在では学費の減免や特別な教育プログラムの提供などさまざまな優遇措置が講じられています。
特待生のメリット
中学校や高校から特待生として迎え入れられると、次のようなメリットを享受できます。
- 学費が免除される
- 私立高への入学も視野に入れられる
- 自信になる
- 学校からのサポートを得られる
それぞれについて解説します。
特待生のメリット①学費が免除される
特待生のメリットの1つが、経済的な負担が軽くなることです。
具体的な金額は学校により異なりますが、学校によっては年間数十万円以上の学費が免除されるケースも少なくありません。
免除および減額の対象になるのは主に入学金と授業料、および施設費の3つです。
入学金・授業料・施設費のいずれが減免の対象になるのかは、特待生の種類により異なります。
特待生のメリット②私立高への入学も視野に入れられる
特待生のメリットとしては、私立高への入学も視野に入れられる点が挙げられます。
公立中学・高校に比べると、私立中学・高校は入学金や授業料が高額なのが一般的です。
なかには家庭の経済的事情が原因で、私立中学・高校への進学を諦めている生徒もいるでしょう。
特待生になれば学費が減免されるため、学費が高い私立中学・高校も視野に入ってくるでしょう。
特待生のメリット③自信になる
特待生になると自分に自信が持てるようになります。
特待生は一般的に、学業やスポーツに特別に秀でているのが特徴です。
そのため、一般の生徒に比べて自分が秀でていると自覚しやすい傾向にあります。
学校内でトップクラスの学力があるとわかれば、さらに授業や家庭学習に積極的に取り組む好循環が生まれます。
特待生のメリット④学校からのサポートを得られる
特待生は学校からの手厚いサポートを受けられます。
進学やスポーツの大会の成績などで特待生は大いに期待されており、可能な限りの便宜が図られるためです。
たとえばスポーツの分野で特待生になった場合、競技に打ち込めるよう、学力の評価基準が緩和されるケースがあります。
難関大学への合格実績を上げたい学校の場合、少人数クラスで特別な講義を受けられるなどの措置が講じられるケースも少なくありません。
特待生の種類について
特待生は大きく以下3つの種類に分類されます。
- 学力特待生
- スポーツ特待生
- 芸術分野の特待生
それぞれについて解説します。
特待生の種類①学力特待生
特待生と聞いた際にまず頭に浮かぶのが、学力特待生ではないでしょうか。
校内で特に学力に秀でている生徒は、私立中学・高校などで特待生として迎え入れられる可能性があります。
私立中学・高校で学力特待生を受け入れているのは、高校・大学受験の高い実績(合格率)を求めているためです。
そのため、学力特待生は特別な教育プログラムへの参加などの恩恵も受けられます。
特待生の種類②スポーツ特待生
特待生としては、スポーツ分野の特待生もよく知られています。
スポーツによってはスカウトが直接学校を訪れるケースも珍しくありません。
また、高校や大学の部活動に参加し、実力を判断されるケースもあります。
ただし、学校によってはスポーツだけでなく、ある程度の学力も求められます。
特待生の種類③芸術分野の特待生
芸術分野で秀でている生徒も特待生になれる可能性があります。
たとえば音楽大学や附属高校、音楽を専門とする学部がある学校では、楽器の演奏や歌唱に優れている生徒を特待生として迎え入れるケースがあります。
コンクールや大会での成績上位者が特待生として受け入れられる傾向にありますが、学校によっては校長の推薦が必要です。
特待生の選考基準
私立の中学校や高校から特待生として迎え入れられるためには、以下の選考基準を満たす必要があります。
- 学力
- 入試の成績
- スポーツや芸術分野における実績
それぞれについて解説します。
特待生の選考基準①学力
学問の分野で特待生に成るためには、当然ながらある程度の学力が求められます。
どの程度の学力が求められるのかは、入学する中学・高校によりさまざまです。
スポーツ特待生であっても、一般入試枠と同様の学力を求められるケースもあります。
定期テストの成績だけでなく、普段の学習態度や生活態度も含まれるため注意が必要です。
特待生の選考基準②入試の成績
特待生の選考基準としては、入学試験の成績も挙げられます。
学校によっては、すべての受験者のなかで「上位〇番目以上」が基準の学校があります。
また、入試以外に内申点が加味されるケースもあるため注意が必要です。
学校によっては主要5教科だけでなく副教科の内申点も加味されるため、普段から提出物や実技も怠らないようにしましょう。
副教科の内申点が加味される場合は、早い段階での対策が求められます。
特待生の選考基準③スポーツや芸術分野における実績
スポーツや芸術分野における実績も、特待生の選考基準の1つです。
県大会や全国大会での優秀な成績や、インターハイの出場経験などが特待生の条件になるケースがあります。
書道では段位が特待生の選考基準になるケースがあります。
スポーツに力を入れている学校の場合、学力試験が免除されるケースも少なくありません。
特待生と推薦入学の違い
特待生と推薦入学では以下の違いがあります。
| 判断する主体 | 優遇内容 | |
|---|---|---|
| 特待生 | 生徒が進学を希望する学校 | 経済的な支援 |
| 推薦入学 | 生徒が在籍している学校 | 優先的な進学支援 |
特待生は進学を希望する学校側が基準に達しているか判断する反面、推薦入学は生徒が在籍している学校側が推薦するに値するか判断する違いがあります。
特待生は主に経済的な支援を受けられるのに対し、推薦入学は在籍している学校が優先的な進学を支援する点でも異なります。
特待生へのステップアップには学研オンエアがおすすめ
希望する学校から特待生としての優遇を受ける場合、学力のアップが必要となるケースがほとんどです。
学力を向上させたい方や、定期テストでよい点数を取りたい生徒には学研オンエアがおすすめです。
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また、13万もの問題のなかから、AIが一人ひとりに適切な出題をする点もメリットの1つです。
特待生の選考基準とは?|まとめ
特待生の多くは学力やスポーツでの優秀な成績を基準に選ばれますが、音楽や書道など芸術分野の活躍が評価されるケースもあります。
入学に対してはある程度の学力が求められますが、スポーツ特待生の場合は入学試験を免除される例も少なくありません。
特待生を希望する方には、全国でもトップクラスの講師の授業がオンラインで受けられる学研オンエアがおすすめです。
最初の1ヶ月は無料で体験できるため、特待生に興味がある生徒や保護者の方はぜひ一度利用して見ると良いでしょう。


