中学生にとっての一大イベント「定期テスト」。このテストで高得点を取るには、授業や宿題のほか、日頃の「自主勉強」がものを言います。
しかしこの自主勉強、何をしたらいいのかがわからないという人が、意外と少なくありません。そんな人のために、今回は自主勉強をテーマにした勉強方法をご紹介しましょう。
自主勉強で何をしたらいいのか、どう進めたらいいのかを解説していますので、自主勉強でお悩みの人はぜひ試してみてください。勉強の効果を高めるには何をしたらいいのかも、あわせてお伝えします。
自主勉強ってなに?
自主勉強とは、その名のとおり、自らが進んでやる勉強をさす言葉です。
学校の宿題は、先生が範囲や提出日を決めますよね。一方、自主勉強ではそのような指示はありません。誰かに指示されなくとも、自分でやることを考えるのが自主勉強です。だからこそ、何をしたらいいのかがわからなくなってしまうんですね。
つまり、自主勉強は宿題以外の勉強ということになるわけですが、最近では宿題の一環として、自主勉強の内容をノートにまとめた「自主学習ノート」を提出させる学校もあるようです。
この場合、決められた日にノートを提出しなくてはならない点は普通の宿題と変わりませんが、勉強の内容は自分で決めることができます。「英語の文法を勉強する」などを自分で決め、ノートに勉強の成果を書き込むわけですね。
自分でできる勉強方法とは?
自分で勉強の内容を決められない、何をしたらいいかわからない……。そういう人はまず、授業内容の復習から始めてみてはどうでしょうか。
復習は勉強の基本です。授業でならった範囲の教科書を、もう一度読み返して内容を確認する。これだけでも立派な自主勉強になります。
ここでは、復習をメインとした自主勉強の方法を6つご紹介しています。自主勉強で何をしたらいいかわからない人は、まずここに書かれていることをひとつずつ実践してみましょう。
そうして自主勉強に慣れてきたら、次に自分が何をしたらいいか、何をすべきかが見えてくるはずです。
教科書の音読
授業を受けたら、後で教科書の該当するところを音読してみましょう。目で文章を読むだけでなく、声に出して読み上げることで、教科書の内容が頭に残りやすくなります。
用語や単語などを覚える際にも、まずは音読。物語やできごとの全体の流れを、文として頭に入れてからの方が、後々の暗記がはかどりますよ。
単語や漢字の暗記
勉強と聞くと、まず暗記が思い浮かぶ人も多いでしょう。そのとおり、暗記は自主勉強の代表格です。
授業で新しく出てきた単語や漢字は、そのつど暗記してしまいましょう。
人は一度にたくさんのことは覚えられないうえに、覚えたことも時間とともに忘れてしまいます。確実に暗記したければ、少しずつ、繰り返し、何度も暗記する必要があるのです。
つまり、暗記は長期戦。まずは習ったその日に覚え、その後も定期的に覚え直すのが大切です。これをサボると、テスト直前にあわてて詰め込むことになりますよ。
問題の解き直し
授業で出てきた問題に再挑戦するのもおすすめです。間違えた問題をメインに解き直しましょう。
間違えた問題は、理解が十分でないところを教えてくれます。解き直してもまだ間違えるようなら、再び教科書を読みかえしたり、先生に質問したりして、確実に理解できるようにしてください。
これを全問正解できるようになるまで繰り返せば完璧です。
演習問題に挑戦
授業で出てきた問題が完璧に解けたら、次は別の問題、演習問題も解いてみましょう。応用力がついて、その単元への理解がさらに深まりますよ。
教科書に演習問題がのっていたら、まずはそれからチャレンジしましょう。学校指定の問題集やワークがあれば、それも使えます。このほか、学校の教科書に準拠したワークを購入するのもおすすめです。
当然、わからない問題や間違えた問題をそのままにするのはNG。解けるようになるまで何度も見直しや解き直しをしてください。
要点をノートにまとめる
自主勉強をして、その単元やテーマを理解できたなと感じたら、それを簡単にノートにまとめましょう。
実は、ノートに「簡単に」まとめるというのは、意外と難しいもの。本当に理解できていないと、要点だけをまとめられず、教科書の丸写しになりがちです。
自分の理解度をチェックするためにも、ある程度自主勉強が進んだら、勉強した内容をノートに上手にまとめられるかどうか、試してみてください。
次の授業の範囲の予習
もし上でご紹介した5つの勉強方法を全てこなしてしまい、「次は何をしたらいいの?」と迷うことがあったら、次に授業で習う範囲の予習にも挑戦してみましょう。
予習と言っても、難しいことはありません。まずは教科書の先のページを読んでみるだけで十分です。読んでもよくわからないと感じるかもしれませんが、それでもOK。
このとき、わからないと思ったところをチェックしておきましょう。情報ゼロの状態で初めて授業を聞くよりも、自分がどこをわかっていないのか、それを把握した状態で授業を聞いた方が、先生の話のどこに集中すべきかがわかります。
予習で内容を完璧に理解する必要はありません。次の単元で難しそうなところはどこかをチェックするくらいの感覚で、予習にチャレンジしてみましょう。
自主勉強をする際のポイント
せっかく自分の自由な時間を使って自主勉強するのですから、その分、きっちり成績が上がってほしいですよね。
ただ、自主勉強をするときにあるポイントに気を付けておかないと、勉強の効率が下がって、期待したような成果が出なくなる可能性があります。
自主勉強の努力をムダにしないためにも、この大切なポイントも押さえておきましょう。
集中できる環境を整える
勉強の効率を上げるためには、とにかく集中して勉強することが大切です。勉強する環境は、集中力を大きく左右します。
たのしそうな物が目の前に転がっているような状況では、勉強に集中なんかできません。部屋を片付ける、勉強に必要ないものは目に入らないところにしまうなど、整理整頓を心がけましょう。
勉強中はスマホに触るのを禁止するなど、ルールづくりも環境づくりのひとつです。
ノートの作り方に注意
特に「自主学習ノート」を先生に提出しなくてはならない場合、ノートの作り方に注意が必要です。先生に見せるからといって、必要以上にきれいにノートを作りこんではいませんか?
ノートに書くこと=勉強、ではありません。きれいに、カラフルに書こうとするあまり、ノートにばかり集中して勉強の内容が頭に入らないようでは本末転倒。提出物をていねいに書くことは大切ですが、「デコる」のはほどほどに。
手の込んだノートを作ると、それだけで「勉強した」という満足感を与えてしまうので、注意してください。
塾に通っている人は先生からアドバイスをもらおう
ご紹介した勉強方法を試しても成績が上がらない、何かがたりない気がする、この先何をしたらいいかわからないと感じる人は、人からアドバイスをもらいましょう。
学校の先生が一番聞きやすいかと思います。塾に通っている人ならば、塾の先生に相談するのもおすすめです。生徒の勉強のクセなどをよく知っている先生だからこそ、できるアドバイスがあるはずです。
先生や塾を上手に頼って、自分にあった自主勉強方法を見つけましょう。
自主勉強の取り組み方|まとめ
自主勉強とは、基本的に、宿題など指定・強制されて取り組む勉強ではなく、自分で取り組む勉強のことをさします。成績を上げるには、この自主勉強が欠かせません。
自主勉強の方法にはいろいろありますが、基本は授業内容の復習になります。教科書を読み返す、出てきた単語などを覚える、問題を解き直すなどして、習った内容を完璧に理解できるようにしましょう。
さらに効果的な自主勉強方法をお探しの場合は、塾の先生に相談してみるのがおすすめ。次に何をしたらいいか、どこに力を入れるべきかなど、自分にあった方法を教えてくれるはずです。