エスカレーターで高校や大学に進めるなどの理由から、中学受験のためにお子さんを塾に通わせる親御さんもいるかと思います。
しかし、費用や時間などの理由から塾に通うことなく、独学で受験させようとお考えの親御さんもいらっしゃるかもしれません。
本記事では独学で中学受験をするメリットやデメリット、おすすめの勉強法などについて解説します。
独学の中学受験が難しい3つの理由
独学での中学受験は不可能ではないものの、以下3つの理由からハードルは高いと言えるでしょう。
- 小学校で習わない内容が出題される
- モチベーションの維持が難しい
- 子どもの反抗期と重なる
はじめに、独学で中学受験をするのが難しい3つの理由について解説します。
独学での中学受験が難しい理由①小学校で習わない内容が出題される
独学で中学受験をするのが難しい最大の理由が、小学校では習わない内容が出題されることです。
高校受験や大学受験に関しては、基本的に中学校および高校で学んだ内容が出題されます。
しかし、中学受験に関しては小学校では習わない内容が出題される傾向にあります。
代表的な例が **「つるかめ算」や「流水算」**などの特殊な計算法です。
特に私立中学を受験する場合、学校での学習だけでは合格はほぼ不可能と言えるでしょう。
独学での中学受験が難しい理由②モチベーションの維持が難しい
中学受験を始める小学生は、早ければ3年生の2月から受験勉強を始めます。
小学3年生といえばまだ学童に通っている生徒も多く、遊び盛りの年齢でもあります。
そのため「周りの子は学校や外で遊んでいるのになぜ自分だけ」と受験勉強に対するモチベーションが下がりがちです。
塾に通っていればまだライバルや仲間の存在があるので頑張れますが、独学の場合は自分でやる気を出さなければなりません。
中学受験を始めるのが早ければ早いほど、独学だとモチベーションの維持が難しい傾向にあります。
独学での中学受験が難しい理由③子どもの反抗期と重なる
中学受験は早ければ3年生の2月から始まりますが、4年生・6年生には反抗期がやってきます。
小学校の3年生や4年生は「ギャングエイジ」とも呼ばれており、中間反抗期の真っただ中にあります。
中間反抗期を迎えると親などからの干渉を嫌がり、自己主張や反抗的な態度が目立つようになるのが特徴です。
そのため、進んで自宅学習をしないお子さんにとって、独学で受験勉強をすることは難しい傾向にあります。
独学で中学受験をする4つのメリット
独学での中学受験は難しいのですが、以下4つのメリットがあるのも事実です。
- 費用が安く済む
- 学力に合わせて勉強できる
- 時間を有効に利用できる
- ストレスが少ない
ここでは、独学で中学受験をする4つのメリットについて解説します。
独学で中学受験をするメリット①費用が安く済む
独学で中学受験をすると塾に通ったり、家庭教師を頼んだりする必要がないため費用が安く済みます。
塾で中学受験対策をする場合、4年生から5年生では年間およそ40万円〜70万円、6年生では90万円〜120万円が必要です。
一般的な家庭にとって、年間120万円の出費は大きいのではないでしょうか。
独学で中学受験をする場合、120万円を他のことに使える点がメリットとなります。
独学で中学受験をするメリット②学力に合わせて勉強できる
塾に通うと大勢の生徒がいるため、特定の生徒に合わせて授業を進めることができません。
そのため、分からないことが増えるにつれて、学習へのモチベーションが低下してしまいます。
独学で中学受験をする場合、自分の学力に合わせて勉強できるため、モチベーションが維持しやすくなります。
ただし、自分が分かる問題だけを繰り返し勉強する可能性もあるため注意が必要です。
独学で中学受験をするメリット③時間を有効に利用できる
中学受験のために塾に通うと、授業だけでなく通塾にも時間が取られます。
最近は夜中の9時過ぎに塾の前で子どもを迎える親御さんを見かけるケースも少なくありません。
塾に取られる時間が多くなると、学校での宿題に間に合わなくなったり、睡眠時間が削られたりする可能性があります。
子どもを塾まで迎えに行く場合、親御さんにとっても時間のロスとなります。
独学で中学受験をするメリット④ストレスが少ない
中学受験のために塾に通うと、友達と遊べなくなったり、ゲームをする時間がなくなったりと子どもにとって大きなストレスとなります。
また、子どもに対して勉強するように言い続けるのは、親御さんにとっても大きなストレスとなるでしょう。
独学で中学受験をする場合、そのようなストレスを感じなくて済む点がメリットの1つです。
ただし、子どもが家でなかなか勉強をしないようであれば、塾に通わせる場合とは違ったストレスを生じる可能性があります。
独学で中学受験をする5つのデメリット
独学で中学受験をすることにはメリットもありますが、以下5つのデメリットがあることも知っておく必要があります。
- 試験範囲のカバーが難しい
- 自宅学習を習慣化しにくい
- 親の負担が大きい
- 受験のノウハウや情報が得られない
- スケジューリングが難しい
ここでは、独学で中学受験をする5つのデメリットについて解説します。
独学で中学受験をするデメリット①試験範囲のカバーが難しい
冒頭でもお話したように、中学受験では学校で習わない問題も出題されます。
また、4年生や5年生の時に学習した内容も、6年生になると忘れてしまうケースも少なくありません。
特に私立中学を受験する場合、大人でも解くのが難しい問題が出題される場合も多いです。
そのため、独学だと試験範囲をカバーできない可能性が高いと言えます。
独学で中学受験をするデメリット②自宅学習を習慣化しにくい
中学受験では学校で習わない問題も出るため、自宅学習を習慣化して手広く勉強する必要があります。
しかし、小学生の子どもにとって、自宅学習を習慣化することは大変難しい作業の1つです。
特に小学校高学年になると交友範囲も広がり、遊びに誘われるのを断り続けるのは大変なストレスになります。
また、家に帰るとマンガやゲームなどの誘惑も多いため、勉強へと頭を切り替えるのが難しい傾向にあります。
独学で中学受験をするデメリット③親の負担が大きい
中学受験目的で塾に通うと、学校では習わない計算法などを教えてくれます。
家庭教師を雇えば、一人ひとりの理解力やペースに応じた学習が可能です。
しかし、独学で中学受験をする場合、親が塾の先生や家庭教師の代わりをしなければなりません。
また、中学受験の問題は大人でも難しいことが多く、親にとっては大きな負担となります。
独学で中学受験をするデメリット④受験のノウハウや情報が得られない
中学受験で塾に通う大きなメリットの1つが、受験に関するノウハウや情報を得られる点です。
塾では長年にわたり受験対策を行っているため、難関校を受験する際のノウハウなどが蓄積しています。
また、私立中学の過去問を分析して、傾向と対策を教えてもらえる点もメリットの1つです。
独学の場合はそのような情報が得られないため、親御さんが自ら収集する必要があります。
独学で中学受験をするデメリット⑤スケジューリングが難しい
独学で中学受験をすると自分のペースで学習を進められる反面、スケジューリングが難しいといった問題もあります。
塾では受験日から逆算してスケジュールを作成し、中目標や小目標を設定してくれます。
しかし、独学の場合は自分でスケジュールを作成しなければなりません。
スケジューリングがうまくいかないと、受験日までにカリキュラムを済ませられない可能性も生じます。
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独学で中学受験する際のデメリットを解消するなら、学研オンエアがおすすめです。
学研オンエアではトップ講師の授業がリアルタイムで受けられるため、中学受験対策にも利用できます。
また、自習室は自由に使えるため、仲間とコミュニケーションを取りながら学習が進められます。
決まった時間に授業を受けることで、自宅学習を習慣化しやすくなる点もメリットの1つです。
独学で中学受験をするメリットとデメリット|まとめ
独学で中学受験をすると費用面や精神面でのメリットがありますが、主に以下5つのデメリットを生じる可能性があります。
- 試験範囲のカバーが難しい
- 自宅学習を習慣化しにくい
- 親の負担が大きい
- 受験のノウハウや情報が得られない
- スケジューリングが難しい
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