「テストの日が迫っているのに、試験の範囲がまったくカバーできていない!」といった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
徹夜はテスト直前に勉強時間を確保する方法の1つですが、本当に効率が良いのか気になりますよね。
こちらの記事では、徹夜で勉強するメリットとデメリットについて解説しています。
徹夜で勉強する3つのメリット
徹夜で勉強することはあまり推奨されていませんが、あえてメリットを挙げるとすれば以下の3つが考えられます。
- 勉強時間が確保できる
- 静かな環境で勉強できる
- 一時的な学力アップにつながる
はじめに、徹夜で勉強するメリットについて見ていきたいと思います。
徹夜で勉強するメリット①勉強時間が確保できる
普段から勉強時間がみじかい方は、テストで良い点数を取れるか不安を抱えており、徹夜することで少しでも多くのことを頭に詰め込もうとする傾向にあります。
基本的に多くのことを記憶するためには、時間をかけて脳内にインプットする必要があります。
これまで勉強に時間を割いていなかった方の場合、徹夜することで勉強時間を確保できることは間違いありません。
勉強時間が確保できれば、どんな形でも試験範囲をカバーすることが期待できます。
徹夜で勉強するメリット②静かな環境で勉強できる
「学校にいるとつい友人と遊んでしまい勉強ができない」
「家には自分の部屋がないので落ち着いて勉強に取り組めない」
そんな方には、徹夜をすれば静かに勉強できるメリットがあります。
どのような環境で勉強に集中できるのかは人それぞれですが、どちらかといえば静かな環境の方が落ち着いて勉強できる方が多いのではないでしょうか。
夜になると人通りが途絶え車の数も少なくなるため、静かな環境を好む方には向いているといえるでしょう。
徹夜で勉強するメリット③一時的には暗記できる
数時間経つと忘れてしまう「短期記憶」と必要な時に思い出せる「長期記憶」がありますが、徹夜で勉強することは短期記憶に分類されます。
1日に7時間から8時間の睡眠をとる方が睡眠時間をすべて勉強につぎ込めば、一時的に社会の年号や数学の計算式などを暗記することは可能でしょう。
そのため、出題される範囲が比較的予想可能な定期テストでは、点数を上げることができるかもしれません。
徹夜で勉強する4つのデメリット
徹夜で得られるメリットは少なく、以下4つの大きなデメリットがあります。
- 記憶に残りにくい
- 集中力が持続しない
- 思考力が低下する
- コンディションが悪化する
次に、徹夜で勉強する4つのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
徹夜で勉強するデメリット①記憶に残りにくい
「人間の脳内では寝ている間に記憶を定着させている」という話を聞いた経験はありませんでしょうか。
日中や寝る前に記憶したことは睡眠中に定着するので、徹夜をすると勉強効率が著しく低下してしまいます。
年号の暗記などであれば一時的に覚えられるかもしれませんが、長い目で見た場合にはデメリットでしかありません。
徹夜で勉強するデメリット②集中力が持続しない
睡眠は身体を休ませるだけでなく、脳をリフレッシュさせるためにも欠かせません。
集中力や注意力を発揮するのは脳の前頭葉の仕事ですが、睡眠不足に陥ると前頭用の機能が低下してしまいます。
集中力や注意力が低下した状態でいくら勉強に時間をかけたところで、内容を覚えることができず徒労に終わってしまいます。
また、徹夜をすると日中に眠くなり肝心のテスト本番にも集中力の低下が起こりやすくなるため、注意が必要です。
徹夜で勉強するデメリット③思考力が低下する
徹夜をして睡眠不足に陥ると脳の前頭葉の機能低下を招き、集中力や注意力が低下することは前述の通りです。
さらに、前頭葉は判断力や思考力も持ち合わせているため、徹夜で勉強すると思考力も鈍くなります。
思考力が鈍った状態で時間だけかけても、効率よく学習内容をインプットすることはできません。
また、睡眠不足状態で試験に臨むと集中力や注意力が鈍っているため、ケアレスミスをしてしまう可能性も高くなります。
徹夜で勉強するデメリット④コンディションが悪化する
睡眠は脳をリフレッシュさせるだけでなく、身体を回復させるためにも欠かすことのできない営みです。
徹夜で勉強すると、1日の疲れを次の日に持ち越してしまいます。
また、徹夜で勉強をしていると肩や首の筋肉が硬直してしまい、緊張型頭痛を発症するリスクも増加します。
そのような状態でテストに臨んだとしても、十分な力を発揮することは難しいといえるでしょう。
徹夜で勉強するよりは早起きが効果的
徹夜で勉強をして睡眠時間を削るくらいであれば、早寝早起きをして朝に勉強するほうが効率がよいと考えられます。
朝早くに起きれば人や車の通行量が少ないため、わざわざ徹夜をしなくても静かな環境で勉強することが可能です。
時間に余裕をもって起きて朝ごはんをしっかりと食べれば、脳にエネルギーを送った状態でテストに臨める点もメリットの1つです。
また、徹夜をするとどうしても試験中に眠くなってしまいますが、早寝早起きすればそのようなリスクを下げることが期待できます。
徹夜で勉強する際の3つのポイント
記憶の定着には睡眠が欠かせませんが、どうしても徹夜で勉強をしなければならない事態に陥った際には、以下3点を意識して勉強するのがおすすめです。
- 仮眠を上手にとる
- 朝日を浴びる
- 熱めのシャワーを浴びる
ここでは、徹夜で勉強をする際の3つのポイントについてご紹介します。
徹夜で勉強する際のポイント①仮眠を上手にとる
試験前の徹夜は可能な限り避けるべきですが、どうしても徹夜しなければならない場合は仮眠を上手にとりましょう。
睡眠を1分も取らないことは脳にとって負担でしかないため、テストに向けて少しでも脳を回復させることが重要です。
ただし、仮眠が長すぎると身体が本格的に睡眠モードに入ってしまうため、長くても15分から30分以内に留めましょう。
深夜に勉強するのであれば明け方に目が覚めるよう、3時間程度の仮眠を取るのもおすすめです。
徹夜で勉強する際のポイント②朝日を浴びる
簡単に体内時計を調整する方法は朝日を浴びることです。 人間には体内時計が備わっており、1日を過ごすうえでのリズムを作っていますが、徹夜をすると体内時計にズレが生じます。
体内時計にズレが生じると、本来であれば活動的になる昼間に眠くなり、テストの際に寝落ちしてしまうかもしれません。
仮眠を上手に取ったうえで朝日を浴びると、少々の体内時計のズレであれば調整する効果が期待できます。
徹夜で勉強する際のポイント③熱めのシャワーを浴びる
徹夜で勉強をした後には、熱めのシャワーを浴びることもおすすめです。
特に一睡もしないで朝になると、頭がボーッとしていることも少なくありません。
熱めのシャワーを浴びると肌が刺激されるため、眠気を覚まして頭をクリアにする効果が期待できます。
ただし、ぬるいお湯だとリラクゼーション作用によりかえって眠気が増してしまうため注意が必要です。
勉強効率アップなら徹夜より「学研オンエア」がおすすめ
徹夜での勉強は一時的な学力アップにはつながるかもしれませんが、受験などの長期戦ではとてもおすすめできません。
徹夜をしなくても普段の学習で80点から90点を取れる状態にしておけば、わざわざ徹夜で勉強をする必要はないでしょう。
学校の勉強だけでは追い付かない方は塾を利用する手もありますが、効率的に学習するのであれば学研オンラインがおすすめです。
学研オンラインでは通塾せずにオンラインでトップ講師の授業が受けられるため、リラックスした環境で最大限の学習効率が得られます。
初月は無料で受講できるので、塾選びの際には候補に入れておくことがおすすめです。
徹夜での勉強は効率が悪い?メリットとデメリットについて徹底解説|まとめ
徹夜で勉強をすることには、次のような多くのデメリットがあると分かりました。
- 記憶に残りにくい
- 集中力が持続しない
- 思考力が低下する
- コンディションが悪化する
中間試験などであれば付け焼刃でも通用するかもしれませんが、範囲の広い期末テストや受験、資格試験などには向いていない勉強法といえるでしょう。
学校の勉強だけでは追い付かない方や、どうしても勉強効率が上がらない方には、自宅でトップ講師の授業が受けられる学研オンラインの受講もおすすめです。