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サステナブルとは?SDGsとの違いとサステナブルの意味を解説

ニュースや新聞でよく耳にする「サステナブル」や「SDGs」ですが、詳しい意味をご存じでしょうか?

「サステナブル」や「SDGs」は意味や内容を知っていることが前提に話しにあがってきており、入学試験のトピックにもなりえる話題の1つです。 「サステナブル」や「SDGs」、さらに「サステナビリティ」という単語も似ているため混ざってしまいがちですが、どれも正確には意味が異なるので、正確に把握をしていないと話題に上がってきたときに筋違いな発言をしてしまう可能性もあります。

今回は、「サステナブル」や「SDGs」「サステナビリティ」についてそれぞれの意味や内容を解説していきます。 受験の対策だけでなく、社会問題を把握するためにも、意味や内容の把握が曖昧な方はぜひ今回の記事の内容を参考にしてください。

サステナブルとは?

サステナブルについての積み木

まず、よく耳にするサステナブルについて解説していきます。 サステナブルは英語で「Sustainable」と書き、 sustain=持続する able=~できる という2つの英語からなっている単語です。

その言葉の通り「持続することができる」という意味を表し、社会で使われているサステナブルは「持続可能な社会を示す」という意味合いを持ちます。 「持続可能な社会を示す」とは、既存資源を大切に使い、自然や環境を破壊する必要のない社会を作るだけでなくそれを続けていくという意味になります。

サステナブルと似ている単語に「サステナビリティ」という単語があるのですが、サステナブルは「持続可能な」という意味を持つ形容詞で、サステナビリティは「持続可能性」という意味を持つ名詞です。 どちらもほとんど同じ意味を持ちますが、形容詞と名詞と・単語の使い方が異なります。

サステナブルとSDGsとの違い

SDGsの積み木 サステナブルは「持続可能な」「持続可能な社会を示す」という意味になるのですが、「SDGs」との違いをご存じでしょうか?

SDGsとは、 Sustainable Development Goals の略になります。

Sustainableは先ほども説明した通り「持続可能な社会を示す」という意味になり、Developmentは開発という意味を持つ英単語です。 Goalsは日本語としてもなじみのある方が多いと思うのですが、その名の通り「ゴール」=「目標」となります。 つまり、SDGsは持続可能な開発目標を意味するのです。

サステナブル:持続可能な社会を目指す(形容詞) サステナビリティ:持続可能性(名詞) SDGs:持続可能な社会を目指すための具体的な目標

SDGs17の目標

SDGsには17個の目標があるのをご存じでしょうか?

▽SDGs17の目標[1]
1貧困をなくそう
2飢餓をゼロに
3すべての人に健康と福祉を
4質の高い教育をみんなに
5ジェンダー平等を実現しよう
6安全な水とトイレを世界中に
7エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8働きがいも経済成長も
9産業と技術革新の基盤を作ろう
10人や国の不平等をなくそう
11住み続けられる街づくりを
12つくる責任 つかう責任
13気候変動に具体的な対策を
14海の豊かさを守ろう
15陸の豊かさも守ろう
16平和と公平をすべての人に
17パートナーシップで目標を達成しよう

上記17項目がSDGsで掲げられている目標になり、一度は見聞きしたことのある内容もあると思います。

サステナブルの例を紹介

リサイクルできるものと緑 ここからはサステナブルの例をいくつか紹介していきます。
  • リサイクル
  • 動物でできた洋服 / 製品を買わない
  • フェアトレード商品の積極的な取り入れ
  • エコバッグの活用
  • 物を大切にする
  • 環境に配慮されている会社の製品を使用する
  • 海に物を捨てない
  • 電気代節約

主なサステナブルの例は上記8項目になります。

サステナブルの例①リサイクル・エコバッグの活用・物を大切にする

リサイクルやエコバッグの活用はSDGsという言葉が広まる前からも言われ続けていることではありますが、SDGsが浸透した今ではリサイクルもSDGsの内の1つと言われています。 ペットボトルや衣類をそのまま捨てるのではなく、リサイクルをして何か別の製品に変えたり、お買い物をするたびにビニールを買うのではなく、家からエコバッグを持参するなども重要なSDGsの一つです。

また、物を大切にすることもSDGsの1つと言えます。 何でもかんでも買ってすぐに捨てるのではなく、できるだけ長期間使うことのできるように大切に使いましょう。

これらは、 7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 12.つくる責任 つかう責任 15.陸の豊かさも守ろう に該当する施策になります。

サステナブルの例②動物でできた洋服 / 製品を買わない

動物でできた洋服や製品を買わないことも大切な施策のうちの1つです。

普段何気なく着ている毛皮でできた洋服や絨毯・カーペットなどを作るのに、ミンク・ウサギ・タヌキ・チンチラ・キツネなどの動物が殺されているのをご存じですか? 動物もたくさん殺してしまえば数が減ってしまいます。

SDGsはあくまでも持続することのできる社会を作り上げることが目標なので、終わりが見えてしまうような行為は避けた方がいい場合が多いです。

これらは、 12.つくる責任 つかう責任 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう に該当します。

サステナブルの例③電気代節約

電気代節約は地球温暖化対策にもつながります。 無駄な電気や電力を極力セーブすることで環境保存・エコに繋がり、限りのある資源を一気に使うのではなくできるだけ長期間使えるようにと、資源を守ることが大切です。

電気代節約やエコ・資源保護は、 7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 11.住み続けられる街づくりを 12.つくる責任 つかう責任 13.気候変動に具体的な対策を 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう などの多くの項目に該当するので、ぜひ取り入れたい施策の1つになります。

サステナブルとは?|まとめ

今回は、今話題の「サステナブル」について、サステナブルとサステナビリティ・SDGsの違いを解説しました。

サステナブル:持続可能な社会を目指す(形容詞) サステナビリティ:持続可能性(名詞) SDGs:持続可能な社会を目指すための具体的な目標

上記のように、似たような言葉でも使われ方や意味が少しずつ異なるのですが、どれも「持続可能」に関連する言葉になります。 SDGs関連の話題は、今や入試問題でも使われるほどの話題になっているので、社会知識として把握しておくに越したことはありません。 SDGs関連の話題を把握したうえで自分の意見を語れるようになるとより良いでしょう。 普段からこのテーマには興味を持っておくことをお薦めします。

山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。