「テスト勉強をしようと思っても、何から手をつければいいかわからない…」
「時間をかけているのに点数が伸びない…」
そう感じている中学生・高校生は少なくありません。
実は、テスト勉強には“正しい手順” と “伸びる人の共通パターン”が存在します。
この記事では、テスト勉強に迷う生徒に向けて、効率よく点数を上げる方法を時系列・行動ベースで詳しく解説します。
テスト勉強がうまくいかない理由は「やり方」より先に“順番”にある
多くの生徒がやりがちなNG行動として、
- とりあえず問題集を解き始める
- ノートをきれいにまとめることから始める
- わからない問題から手をつける
- 勉強する教科が毎日バラバラ
があります。
これらに共通するのは「勉強の順番が間違っている」という点です。
点数が伸びる生徒は、
✔「全体像 → 基礎 → 演習 → 仕上げ」
の順番が徹底されています。
テスト2週間前〜当日までの“正しい勉強ステップ”
ここからは、誰でもマネしやすい「時期別のやることリスト」を紹介します。
【2週間前〜10日前】教科ごとの“全体像”をつかむ時間
この期間の目的は、何をどれだけやるべきかを把握すること。
具体的には次の4つを行います。
- 試験範囲を確認する(学校の配布物・先生の指示)
- 各教科の優先順位をつける
- 苦手教科 → 学習量は多く
- 得意教科 → 配点が大きい単元だけ重点的に
- 1日の勉強量を逆算してスケジュールを作る
- 学校ワーク・提出物にざっと目を通す(まずは“全体チェック”)
✔ この時点では「細かく勉強する」必要はありません。
むしろ、ここで全体像を押さえられるかどうかで本番の伸びが決まります。
【10日前〜5日前】基礎の定着+ワーク1周目(理解中心)
ここでは“わかる”を作る期間と考えてください。
やることは3つだけです。
- 学校ワーク・教科書を1周する
- 授業ノートを確認し、抜けている部分に印をつける
- 理科・社会の暗記事項をまとめて覚える
特にワーク1周目で重要なのは、
正解できなかった問題に必ずチェックをつけること。
これがのちほど復習効率を最大化します。
【5日前〜2日前】ワーク2周目(定着・演習中心)
ここが最も得点力が伸びる期間です。
やるべきことはシンプルで、
- チェックのついた問題だけを解き直す
- 間違えた問題は“なぜできなかったか”理由を書き出す
- 英語・数学・国語は必ず時間を測って演習する
特に数学と英語は、
「理解しているのに時間が足りない」
というケースが多いので、タイムアタック形式は必須です。
✔ ここで「完璧じゃない…」と焦る必要はありません。
仕上げはテスト直前2日です。
【2日前〜前日】仕上げ期間(苦手潰しに全振り)
この2日間は“点数に直結する行動だけ”をやります。
具体的には以下。
- チェックのついた問題の再々演習
- 間違えやすい計算問題の確認
- 英単語・漢字の最終確認
- 理社の年号・語句の暗記詰め込み
- 英語の教科書本文の音読
逆にやってはいけないのは、
✕ 新しい問題集を開く ✕ 不安だからといって全部の単元を広げる ✕ 深夜までの勉強で体力を削る
です。
【当日】「忘れていそうな部分」の確認だけでOK
当日の朝は、
- 暗記カード
- 英単語の付箋
- 間違えた問題のメモ
などの軽い見直しだけで十分です。
直前に難しい問題を見ると不安だけが増えるので避けましょう。
点数が伸びる人に共通する“テスト勉強のコツ”
ここからは日頃の学習から活かせるポイントを紹介します。
(1)理解よりも“定着”を重視する
多くの生徒が「わかった」段階で満足しがちですが、
テストに必要なのは“できる”レベルまでの定着 です。
定着させるための鉄則は、
- 同じ問題を3回解く
- 間違いの原因をメモする
- 定着度を自分でチェックする
という“繰り返しの仕組み”を作ることです。
(2)教科ごとの攻略ポイントが違う
英語:単語・文法 → 教科書本文暗唱 → 長文
数学:解法パターン暗記 → 反復 → 実戦形式
国語:語彙→読解手順 → 記述練習
理科社会:流れ理解 → 図表暗記 → ワーク演習
各教科の特性に合わせることで効率が大きく変わります。
(3)時間より“量”で管理する
「2時間勉強した」ではなく
「ワーク20ページ」「英単語50個」など量で管理すると成果が出やすくなります。
テスト勉強のスケジュール例(5教科)
【2週間前】
- 試験範囲を確認
- 各教科の計画を作る
- ワーク1周目のスタート
【10日前〜5日前】
- ワーク1周目終了
- 理社の暗記開始
- ノート振り返り
【5日前〜2日前】
- ワーク2周目
- 英語・数学の実戦演習
- 間違いノート作り
【2日前〜前日】
- 間違えた問題を徹底復習
- 暗記の最終仕上げ
【当日】
- ラストチェックのみ
テスト勉強は“やり方”より“仕組み”で決まる
結局、テスト勉強に必要なのは
- 全体像をつかむ
- ワークを2〜3周する
- 間違えた問題だけ重点的に対策
- 時期ごとにやることを明確にする
という 再現性のある仕組み です。
これを守るだけで、誰でも確実に成績が伸びていきます。
学研オンエアでは、こうした「自分では管理しづらい学習」を、
プロ講師が伴走しながらサポートしています。
点数アップの正しい方法を身につけ、テストで成果を出していきましょう。


