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お役立ちコラム

東大生のノートは何が違う?成績が伸びる“思考の整理術”と真似できる作り方

「東大生のノートはキレイでわかりやすい」

「まとめ方がうまいから成績が良いんでしょ?」

そう思っている人は多いですが、実は東大生本人たちは

“ノートはキレイでなくていい”とよく言います。

では何が違うのか?

結論を先に言うと、東大生のノートには

✔ 情報の整理
✔ 思考の流れ
✔ 本質の理解
✔ すぐ復習できる仕組み

が備わっています。

この記事では、東大生のノートの特徴から、

中高生でも今日から真似できる “成績が伸びるノート術” を徹底的に紹介します。

東大生のノートはキレイじゃない。その代わり“整理されている”

無地のノート

東大生の多くが共通して口にするのは、

「ノートはキレイさより、思考が整理されているかが大事」

ということ。

確かに東大生のノートを見ると、

字が雑な人もいれば図が多い人もいますし、線だらけの人もいます。

にもかかわらず成績が良いのは、

“理解のためのノート”を作っているからです。

キレイに写すためのノートではなく、

「頭の中を整理するためのノート」と考えている点が大きな違いです。

東大生のノートに共通する5つの特徴

メガネを掛けたりんごとノート

ここからは多くの東大生に共通して見られる特徴を紹介します。

どれも、上位層が自然に行っている方法です。

① 結論や要点が一目で見える

東大生のノートを見ると

  • 数式の最終結果が囲まれている
  • 結論が右側にまとめられている
  • 重要語句だけ色を変えている

など、「どこが重要か」がはっきりしています。

これは復習時間を大幅に短縮します。

② “考えた過程” が残っている

多くの中高生のノートは、

・板書をそのまま写す ・ポイントだけ写す

という形ですが、東大生は違います。

  • 自分の考えを書き込む
  • 迷った部分にコメントを添える
  • 図や矢印で思考の流れを残す

といった、“思考の軌跡”をノートに残すのです。

これは思考力を鍛え、

初見の問題でも応用しやすくなります。

③ 情報の種類ごとに整理されている

東大生はノートの情報を「分類」して使います。

たとえば、

  • 定義
  • 例題
  • 公式
  • 自分の気づき
  • 先生のポイント

など、種類ごとに書き分けています。

色分けは最小限(3色以内)で済ませており、

“色だらけで逆に見づらいノート” にはなりません。

④ 復習しやすい構造になっている

東大生はノート作成時からすでに

“復習しやすい構造” を意識しています。

例として、

  • 余白を広くとる
  • 右側にまとめスペースを作る
  • 大事なページには付箋
  • 間違い・疑問点のメモ欄を作る

などがあります。

これにより復習時間が短縮 → 定着力アップのサイクルができます。

⑤ 自分に合ったノート形式を使っている

東大生のノートは「個性」が強いです。

  • 箇条書き中心
  • 図解中心
  • 問題演習中心
  • マインドマップ型
  • ルーズリーフで単元ごとに分ける

など、生徒によってまったく違います。

大事なのは“目的に合わせてノートを変える”こと。

機械的に1冊のノートに全部書く必要はありません。

教科別:東大生が実践するノートの取り方

カラフルな背景とノート

ここからは今日から真似できる具体的な方法です。

【数学】考え方を言語化するのが最重要

数学は“理解の科目”です。

東大生のノートには次のような特徴があります。

  • 解法の流れを矢印でつなぐ
  • なんでその式変形をしたかメモを書く
  • 自分なりの説明を文章で書く
  • 間違えた問題にコメントを残す

数学で点数が伸びない生徒の多くは、「途中の思考」を残していません。

【英語】教科書本文と文法のセット管理

東大生の英語ノートは、

  • 文構造(SVOC)
  • 単語の品詞
  • 熟語の使い方

が整理されています。

また、本文は音読とセットで扱うため、

“書きながら覚える” より“使いながら覚える”が中心です。

【国語】構造化された読解メモが特徴

国語は「感覚」ではなく「構造」で読んでいます。

  • 指示語の指す内容
  • 繋がり語(しかし/つまり)
  • 段落ごとの要点

を整理する“読解メモ”をノートで作ることで、

安定して点数が取れるようになります。

【理科・社会】ノートは「まとめ」より「比較」重視

理社は情報量が多いので、東大生は

  • 図表
  • 因果関係
  • 時系列
  • 用語の比較表

を多く使います。

まとめノートを作るより、

“関係性の整理”を重視しているのが特徴です。

東大生式ノートが成績アップにつながる理由

ノートをとる学生たち

ただキレイに書くだけでは成績は伸びません。

東大生のノートが強いのは、次の3つの効果によります。

① 自分の頭で考える量が増える

思考を書き出すことで “理解” が深まり、

暗記ではなく本質理解につながります。

② 復習がスムーズになる

ノートが整理されているほど、

復習に使う時間が大幅に短くなります。

その結果、反復量が増えて定着力が上がるのです。

③ 応用問題に強くなる

考え方のプロセスが整理されているため、

初見の問題に出ても対応できるようになります。

今日からできる!東大生が実践するノートの作り方10ステップ

だんだんに置かれるノート

誰でも実践できる方法だけをまとめました。

  1. 1ページ目に「単元名」「日付」「目的」を書く
  2. 余白は大きく(右側5cm空ける)
  3. 色は3色まで
  4. 図・矢印を多用
  5. 重要部分は囲む
  6. “なぜそうなるか” を文章で書く
  7. 間違えた問題はページ下にまとめる
  8. 問題番号は必ずメモ
  9. 1ページを翌日必ず見返す
  10. ノートの形式は科目ごとに変える

キレイさより“思考の整理”を優先することが成績アップの近道

東大生のノートは、

見た目より 中身の構造 が圧倒的に優れています。

  • 情報が整理されている
  • 思考の流れが残っている
  • 復習しやすい
  • 自分に合う形式を選んでいる

中高生がすぐに取り入れられるポイントばかりです。

まずは1科目から、東大生のノート術を取り入れてみてください。

山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。