「塾に通っているが、思ったように成績が上がらない」 「塾との相性が良くないのかもしれない」
このように、現在通っている塾を変えようか悩んでいるお子さんもいるかもしれません。
塾を変えて成績が伸びる場合もありますが、逆に塾を変えて後悔してしまうこともあるので注意が必要です。
今回の記事では、塾を変えるタイミングはいつが良いのか、塾を変えるときのポイントや注意点についても解説していきます。
塾を変えようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
転塾を検討するべきポイント
塾を変えたほうがよいか迷ったとき、どのような点に気をつけて決めたらよいのでしょうか。
転塾を検討したほうがよいポイントについて紹介していきます。
環境や状況が変わった
受験する志望校が変わったり、勉強よりも部活動を優先したくなったりと、入塾したときと環境や状況が変わることはあります。
最初の目標より偏差値の高い学校を目指すことにした場合や、もっとペースを上げて勉強を進めたくなったときには、今の塾が本当に合っているかどうかを早めに検討する必要があるでしょう。
また、受験に力を入れようと思っていたが、部活動や習い事と両立しながら通塾をしたくなったような場合には、日々の生活に負担が少なく通える塾を検討してみてもよいかもしれません。
通っている塾が、そのときのお子さんの状況に合っているかどうかを確認してみることが大切です。
塾のシステムに不満がある
塾によって、学習スタイルやシステムは異なることが多いです。
学習状況を相談したくても面談回数が少なくてサポートが不十分だと感じていたり、クラスの人数が多すぎてなかなか質問ができなかったりと、塾の学習スタイルやシステムの面を個人の希望で変えてもらうことは難しいことが多いです。
塾のシステムが合っていないと感じる場合には、他の塾へ転塾することでストレスを減らすことができるでしょう。
また、塾の時間割や通いやすさに不満があるときも、転塾を検討してみると良いかもしれません。
塾は週に何回も、長期間通ったりすることを考慮すると、通いやすい時間帯やアクセスしやすい立地であることがストレスなく続けられるポイントとなるからです。
人間関係に不満がある
塾の同じクラスの友達との関係が良くなかったり、先生との相性が悪かったりすると、塾に行くこと自体が嫌になってしまい、成績が上がらない原因となってしまうこともあります。
しかし、塾は学習レベルに合わせてクラスが決まっていることが多いので、個人的な理由で他のクラスに変えてもらったり、先生を変えてもらうことは難しい場合が多いのです。
人間関係が上手くいっていない環境では、子どもが学習に集中して取り組むことが難しくなってしまうため、塾を変えてみることを検討する必要があるでしょう。
塾を変えるベストなタイミングは?
塾を変えて学習する環境が変わることは、子どもにとってストレスとなってしまうこともあります。
転塾にベストなタイミングはいつなのかを確認してみましょう。
学年が変わるとき
多くの塾では新学年が始まるときに入塾してくる子が多く、他の子たちと同じペースで学習を始められるので、比較的早く塾に慣れていけます。
学年の途中からの入塾に比べて、学習進度についていけなくなったりする心配も少ないので、新しい学年に変わるタイミングは転塾に向いている時期といえるでしょう。
学期が変わるとき
夏休みや冬休みなどの長期休暇を挟んで学期が変わるときも、転塾するタイミングとしておすすめです。
新学期は子ども達も新たな気持ちでスタートを切りやすく、入塾する前に夏期講習や冬期講習で新しい塾の雰囲気や実際の授業を体験できることもメリットです。
塾を変えるメリット
今の学習スタイルや成績に不安や不満があるとき、塾を変えることで子どもにとってどのような効果が期待できるのでしょうか。
塾を変えるメリットについて紹介します。
モチベーションが上がる
塾に通って頑張って勉強していても、なかなか思うように成績が上がらないと勉強へのモチベーションが下がってしまうこともあるでしょう。
勉強自体が嫌になってしまってさらに成績が下がってしまうなどの悪循環にもなってしまいかねません。
塾を変えてみることで、気分を一新して取り組むことができるようになり、改めて勉強を頑張るきっかけになることもあります。
学習環境を変えてみることは、モチベーションを上げる良い機会になるでしょう。
成績を伸ばすきっかけになる
なかなか成績が上がらないとき、塾を変えることで学習スタイルが変わると成績が伸びるケースもたくさんあります。
学校の授業理解が十分できていなければ授業の振り返りがしっかりできる塾にしてみたり、内気な性格の子は優しい先生の授業が受けられる塾にしてみたりと、その子の学力や性格に合った授業を受けられると、成績がグッと上がる子は多いのです。
今まで思うように成績が上がらなった子でも、その子と相性の良い塾に転塾することをきっかけとして成績を伸ばすことができる可能性は十分あるのです。
塾を変えるデメリット
塾を変えることで成績を伸ばすきっかけになることもある一方、安易に塾を変えてしまうとデメリットとなってしまうこともあります。
転塾のデメリットについてみていきましょう。
新しい塾に慣れるまでに時間がかかる
転塾した場合、新しい塾の雰囲気やシステムに慣れるには時間がかかります。同じクラスの友達や先生と馴染むのにもある程度の授業回数を重ねる必要があるでしょう。
新しい環境に慣れるには1~3カ月ほどかかると思っておきましょう。
その期間は学習に集中できなかったり、うまくペースをつかめなかったりするかもしれませんが、焦ったり過度に不安になったりしないことが大切です。
勉強が嫌いになる可能性がある
塾が合わないと思って転塾したはいいものの、転塾先でもうまく学習が進まなかった場合、勉強自体が嫌いになってしまう可能性もあります。
なかなか成績が上がらないからといって安易に塾を変えるのではなく、塾のどのようなところが合っていないのかをしっかりと確認することが必要です。
成績が伸びない原因が塾の学習スタイルやシステムの問題ではなく、普段の予習復習や授業態度が原因である場合には、転塾したからといって成績アップに繋がらないこともあることを意識しておきましょう。
また、楽しんで勉強に取り組めるようなサポート体制が充実した塾を選ぶこともポイントです。
学習に穴が開く可能性がある
学習カリキュラムは塾によって異なるので、転塾前の塾で学習していない内容が転塾先では既に学習を終えているケースもあります。
学習に穴が空いてしまった場合、自分でテキストを読んで理解できれば良いですが、難しい場合には家庭での親のフォローも必要になってきます。
今の塾と転塾先とで学習ペースが違いすぎていないかどうか、もし学習に穴が開いてしまったときには塾でフォローしてくれる体制が整っているかどうかも事前に確認しておくようにしましょう。
塾を変えるときの注意点
塾を変えたからといって、必ずしも成績が伸びるとは限りません。
塾を変えたことを後悔しないようにするためには、どのような点に注意しておいたら良いかを紹介していきます。
子どもの意志をしっかりと確認する
転塾を決めるのは、親が良かれと思って勝手に決めてしまわないことが大切です。
お金をかけて受検勉強をサポートしている立場からすると、子ども以上に塾選びに熱心になってしまう親御さんも多いですが、実際に塾に通って勉強をするのは子ども自身です。
親の希望や理想で塾を決めてしまうと、子どもに合わずに結局学力向上につながらなかったり、勉強がさらに嫌になってしまったりすることもあります。
塾を変えるときに親が一緒に選択肢を検討したり、相談にのってあげたりしても、最終的な判断は子どもの意志を尊重するようにしましょう。
転塾先に求めることを明確にする
何を求めて転塾するのかを明確にしておくことも大切です。
今の塾で不満なところ、改善したいところを具体的に整理し、新しい塾を選ぶときに優先したい項目をはっきりとさせておくことで、転塾先を選ぶときの迷いを減らすことができます。
「先生の指導が細やかで丁寧なこと」「レベルに合った授業を受けられること」など、子どもの希望や適性を考えて転塾先を選んでいくと良いですね。
選塾先と子どもの性格との相性を考える
塾を選ぶときは、子どもの性格との相性が良いかどうかがとても重要です。
集団塾は、多くの子ども達の中で競争意識を持ちながらやる気を上げられるタイプの子には向いていますが、大勢の中で質問することが恥ずかしかったり、落ち着いた環境の方が集中できるタイプの子にとってはストレスとなってしまうこともあります。
一方、個別指導型の塾では、先生とマンツーマンで細かい指導をしてもらえるので一人ひとりにあったペースで学習を進められるメリットがありますが、周りと比べて自分がどのぐらいのレベルなのかを把握することが難しくなってしまうこともあります。
塾によってさまざまな特徴があるので、子どもの性格や好みに合っているかどうかをしっかりと確認するようにしましょう。
塾を変えるタイミングやポイント|まとめ
塾に通っていてもなかなか成績が伸びないと、このままで良いのか不安になったり、焦ったりしてしまうこともあるでしょう。
塾を変えたからといって必ずしも成績が伸びるわけではありませんが、学習環境を変えることが成績を伸ばすきっかけとなることもあります。
今回ご紹介した転塾するときのポイントや注意点を参考に、お子さんに合う塾を検討してみてください。
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