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通信制高校とは?全日制との違いやメリット・選び方・条件を解説!

「通信制高校を検討しているけど、全日制高校との違いが分からない」という方も多いかと思います。

通信制高校は必ずしも学校に通う必要がないので、自分のペースで学習することができますが、全日制高校とは入学の条件や卒業の条件が異なります

この記事では通信制高校のメリットや選び方と、全日制高校との違いを解説します。

通信制とは?全日制との違い

笑顔の女子高校生

通信制高校とは全日制高校や定時制高校と違う方法で、高卒資格を取得できる高校のことです。

全日制高校や定時制高校は、平日の日中や夜間に学校へ登校して単位を取得しますが、通信制高校は毎日学校へ登校する必要がありません

レポートやテストを郵送したりオンラインでのやりとりを行うことで、高卒の資格を取得することができるので、自身のライフスタイルに応じて学習計画を立てることができます。

  • 働きながら高卒の資格取得を目指す人
  • 何かしらの事情で高校を中退したことがある人
  • 全日制高校に通いづらい人

通信制高校に通っている人は上記のような人が多いです。

アスリート活動や芸能活動など、学業以外の活動に専念したい人も通信制高校を選ぶことがあります。

このように生徒さんが抱える事情や、年齢もさまざまなのが通信制高校の特徴です。

通信制高校の入学条件

通信制高校の入学条件は、学科試験を実施せずに書類選考や面接を行う所が多い傾向にあります。

入学時期は4月と10月の2回ある学校がほとんどですが、いつでも入学できる学校や転入・編入で月の途中からの受け入れがある学校もあります。

通信制高校で多くある受験方法は、以下の通りです。

  • 書類審査+面接
  • 面接+作文
  • 学科試験
  • 書類審査+面接+作文

学科試験のみで合否を決める例はほとんどありませんので、一般的な入試よりは易しい内容となっています。

通信制高校の学費

通信制高校にも公立と私立があり、全日制高校と同じで私立よりも公立の方が学費が安いのが一般的です。

全日制高校では公立だと年間約50万円弱で、私立だと年間約100万円弱の学費がかかります。

通信制高校では公立だと年間約4〜6万円で、私立だと約25万円〜の学費で抑えることができるので、全日制高校と比べて通信制高校の方が割安です。

**「高卒認定は欲しいけど、なるべくお金はかけたくない」**という学生さんは、通信制高校も検討してみるといいかもしれません。

通信制の3つのメリット

PCを利用して勉強する学生

通信制高校は毎日高校に通う必要がなく、レポートやスクーリング・テストなどを通じて必要な単位を取得することで高卒資格の取得が可能です。

スクーリングとは、学校や会場に登校し、直接の指導や授業を受けることを言います。

公立の通信制高校では、1年に約20日指定された場所でスクーリングに参加することが卒業条件になっています。

私立は動画授業でスクーリングの約6割分をカットしたり、開催場所や日にち・授業内容・サポートの内容などを工夫したりすることで、スクーリングを最短4日まで圧縮しています。

学校によってスクーリングの日数は異なるため、気になる通信制高校をチェックしておきましょう。

通信制高校と全日制高校にはそれぞれのメリットがあり、生徒さんによって向いている高校が変わってきます。

  • 自分のペースで勉強ができる
  • 通学の必要がない
  • 自由な時間が確保できる

ここでは、通信制高校の3つのメリットについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

①自分のペースで勉強ができる

通信制高校は自宅学習がメインで留年制度がないため、自分のペースで学習することができます。

そのためアルバイトや趣味と学習を両立させたい人や、自分のペースで学習したい人に向いています。

②通学の必要がない

通信制高校は通学の必要がないので、行事や部活動に参加せず学習だけに専念できます。

通学にかかる時間がないため学習の時間が確保しやすかったり、自分の好きな場所で学習できるのもメリットです。

また、スクーリングが難しいという生徒さんに向けて、「集中スクーリング」を受けることで卒業条件をカバーできる学校もあります。

集中スクーリングとは、宿泊や1週間程度の連続登校などで通常のスクーリングを短縮させたものです。

この期間以外は通信制高校の施設で日常的に勉強したり、自宅学習をする生活で卒業条件を満たすことができます。

高校に通う目的が部活動や友達作りよりも、高卒の資格を取るのが最優先なのであれば、学業に専念できる通信制高校を選ぶといいでしょう。

③自由な時間が確保できる

通信制高校は学校に通わなくていいだけではなくスクーリングが少ないため、学習以外で自由な時間が確保できるのがメリットです。

午前と午後の両方に授業がある学校もありますが、ほとんどの学校が半日程度でその日の授業が終わります

そのためアスリート活動や芸能活動など、学業以外の活動と両立させるために通信制高校を選択する人もいます。

通信制高校を卒業するには?

卒業証書と桜

通信制高校は、3年以上在籍して定められた単位を取得すれば卒業できます。

単位取得のための必要な条件は、年間で約50〜60通と定められたレポートの提出やスクーリング・単位認定試験をクリアすることです。

通信制サポート校

通信制サポート校とは、在籍している生徒さんが3年間で卒業できるよう、単位取得・進級などに必要な支援をしている民間の教育機関のことです。

通信制高校は自学自習が基本なため、勉強がわからなくなった時に途中で挫折してしまう生徒さんも少なくありません。

通信制サポート校では、勉強だけではなく精神面・生活面などの部分でもサポートしてくれるので、多くの通信制高校の生徒さんが利用しています。

通信制高校はこんな人がおすすめ

タブレットで勉強する男子高校生

通信制高校がおすすめなのは、以下のような生徒さんです。

  • 学業以外の活動と両立させたい
  • 自分のペースで学習したい
  • 高校の学費をなるべく抑えたい

通学がない分、アスリート活動や芸能活動など学業を両立させたい方におすすめです。

年に数回のスクーリングを受けることで単位を取得できたり、自分の好きな場所で学習できるので自分のペースで学習したい方に向いているということが分かりました。

通信制高校とは?|まとめ

通信制高校は、全日制高校とは別の方法で高卒の資格を取得することができます。

1人ひとりに配慮した環境で学習することができるので、学校が苦手という生徒さんにも選択肢の1つとしておすすめできます。

全日制高校に比べると通信制高校は学費が割安になっているため、高い学費が払えない方やなるべく学費を抑えたい方にもおすすめです。

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山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。