算数や数学が苦手という方は少なくないと思います。
算数や数学はとても大切な教科で、その問題を解くには「計算力」が必要になってきます。 しかし、「計算力」が身についていないと、算数や数学に苦手意識を持ってしまいます。
算数や数学の問題を解くにはは試行錯誤を繰り返し、「この解き方だと時間がかかるし、途中で間違えるかもしれないから、別の解き方で解いてみよう」というように、いくつかの解き方からベストな解法で解くことが求められます。
このときに、計算力がないとつい考えることが面倒くさくなってしまい諦めてしまいがちです。
そこで、この記事ではその計算力を鍛える方法や注意点についてご紹介します。
計算力とは
学校の勉強や入試で必要な計算力とは、問題を解くために立てた式を速く正確に解く力のことです。 四則演算のルールがわかっていて、対数計算や微分積分、指数の計算など、学年相応の計算問題で速く正確に解くことが求められます。
計算力を鍛えるために必要なこと
まず、計算力を鍛えるためには何が必要になってくるのでしょうか。
計算力を鍛えるためには、「計算の量」と「計算するときの質」が必要になってきます。
どんなに速く計算でき、どんなに正確に計算できていても、ケアレスミスでその答えが間違っていたり時間内に解けていなければ意味がありません。
ここでは「計算の量」と「計算するときの質」について詳しくご紹介していきます。
計算量
計算力を鍛えるためには、これまでにどれだけの問題を計算してきたかという「量」や「経験値」がとても大事になってきます。
小さい頃からそろばんや塾に通っており、これまで数多くの計算問題を解いてきている人は計算力が高い人が多いですよね。
これは、間違いなく今まで数多く計算してきた経験による量の差が大きく影響しています。
計算力を鍛えたい方は数多くの問題を解いていき、練習をしていくことが必要です。
計算の質
上述した計算する量だけを増やしていけばいいとは限らず、計算の「質」も必要になってきます。
何も考えずに計算問題を解いて行くだけでは計算力は鍛えられません。
計算しているときに「どうやったらこの問題が効率よく解けるのか」「計算できるのか」という工夫を意識することが重要です。
スポーツ初心者が間違ったフォームでとにかく量をこなしていても上達はしませんよね。計算にも正しいフォームがあり、それを意識して練習をこなしていくから上達するのです。
計算においても上述したことと同じことが言え、何も意識しないで問題を解いていくのと計算を工夫することを意識して解いていく人では、計算力に大きな差が生まれます。
計算力を鍛える方法
ここからは計算力を鍛える方法についていくつかご紹介していきます。
計算力を鍛える方法|①習慣的に計算問題を解く
計算力を鍛えるためには、習慣的に計算問題を解いて行くことが大切になってきます。
そこでおすすめなのは、勉強する計算問題のスケジュールを毎日作成することです。 計算問題を解くことを習慣化する必要があるので、まずは目安として1日の問題数は10問〜20問程度がおすすめです。
また問題数に応じた目標時間も設定し、丸つけをして間違えた問題を解き直してなぜ間違えたかを考えるようにしましょう。
習慣的に計算問題を解いていくことで計算スピードも上がり、自分の間違えやすい問題にも気づけるようになります。
計算力を鍛える方法|②暗算力を鍛える
問題を解くときは必ず時間内に問題を解いていく必要があるため、計算のスピードも要求されます。
この計算のスピードを上げるためには「暗算力」を鍛えることが大切です。 最初は時間がかかっても、暗算を繰り返し行うことでしだいに計算力が上がっていきます。 ここで暗算力を鍛えることができます。
計算力を鍛える方法|③途中式を書く
計算問題を解いているときに途中式を書かなかったり、小さく書く人がいますが、途中式は必ず大きく丁寧に書くようにしましょう。
あとで見直すときに、字が小さいことによって自分で自分の書いた字が読めなかったり、書いてある字と違う字と読み違えたりして、間違いを見つけにくくなります。
あとから自分でどこが間違っていたか気づけるように、練習をするときから途中式は大きくていねいにきれいに書くようにしましょう。
計算力を鍛える方法|④効率の良い解き方を考える
計算力を鍛えるために問題を解くときは「どうすれば効率よく計算できるのか」という工夫する仕方を考えましょう。
できるだけ計算量を少なくして自分の解きやすい方法を見つけ出し、複雑な計算を避けることが大切です。
計算力を鍛える方法|⑤解く時間を意識する
計算力は正確さとともに、速さも鍛える必要があるため解く時間を意識しましょう。
制限時間を設定することによって、自ら計算のスピードを上げる意識をすることができます。
計算力を鍛える時の注意点
「計算力」を鍛える方法についてご紹介してきましたが、その訓練のときは保護者がきちんと見守ることが大切です。
新しい計算の問題に取り組むときは、きちんと正しい計算方法でできているかチェックをしたり、習慣的に計算問題に取り組むときはスケジュール通りに実践できているのかを確認したりするようにしましょう。
小学校低学年のときから計算力を鍛える場合は、保護者が問題を出す側になるなど少しでも子どもが楽しく取り組めるようにしてあげることが重要になってきます。
計算力を鍛えるための方法や注意点|まとめ
計算力が身につくことで、算数や数学への苦手意識は軽減されます。
また、レベルの高い計算問題などにも対応できるようになるため、計算力を鍛えるようにしましょう。
計算力がないと、せっかく問題の解き方がわかっても、途中で計算間違いをしては大きく得点を落とすことになります。
日ごろから計算力を上げる練習をしましょう。
まずは、今日からでも簡単な計算練習を始めれば確実に「計算力」を鍛えることができます。