Gakken ON AIR

お役立ちコラム

【中学生】見やすいノートの書き方は?勉強の効率や成績を上げよう!

中学生の授業は小学校に比べていきなり難易度が上がるため、ノートを取るだけで精一杯になってしまい、その後あんまり見返すことはない、という方も多いのではないでしょうか?

しかし、ノートは復習やテスト勉強において非常に役に立つツールであり、成績を上げるためには、自分が後で読んだ時にすんなりと理解できるようなノートを取る必要があります。

当記事では、中学生が授業のノートを取る目的やおすすめのノートの取り方、色ペンと蛍光ペンの使い方などについてご紹介していきます。

中学生が授業のノートを取る目的

そもそも、中学生が授業でノートを取る本来の目的はいったい何なのでしょうか?

がむしゃらに板書することも大切ですが、ノートを取る目的を理解することで、さらに良い授業ノートができあがります。

ここでは、中学生がノートを取る目的を2つご紹介していきます。

中学生がノートを取る目的① 勉強の効率が上がる

ノートを取ることで、その後の勉強効率を上げることができます。

ノートは、未来の自分が見返した時にすんなりと授業の内容を思い出すことができる役割があります。

そのため、ノートを見返すことで復習の時間を短縮することができ、その分問題演習や予習の時間に当てることで勉強の効率が高まります。

ノートを上手く活用することで、復習しながら授業を先取りして勉強することができるため、成績アップにもつながるのです。

中学生がノートを取る目的② 過去の自分を分析できる

授業ノートを見返すことで、過去の自分を分析することができます。

「授業を受けた時は理解できていたけど、今見返すと忘れてしまっている」という経験はありませんか?

ノートを活用すれば、授業で理解できていたことや逆に難しいと感じたことをメモとして残すことができるため、自分の苦手分野を分析することができます。

また、時間が経ってからノートを見返してみると、間違えて理解していた内容を知るきっかけとしても使えるため、間違えたまま覚えるという状況をさけることができるのです。

中学生におすすめのノートの取り方・まとめ方

中学生におすすめ!「良いノート」の取り方 ノートを取る目的はわかりましたが、「良いノート」にはどのような特徴があるのでしょうか?

上述した通り、ノートは後で見返すことが多いため、自分が「見やすい」「理解しやすい」と感じられるように要点や新たな発見をまとめる必要があります。

ここでは、中学生におすすめのノートの取り方を4つのポイントに分けてご紹介します。

ノートの取り方① 使用する色は3色までに絞る

黒以外に使用する色は、多くても3色までに絞りましょう。

カラフルに彩られたノートは可愛らしい見た目にはなりますが、復習等でノートを見返したときに先生が言っていた大事な部分がどこに書いてあるのかわかりずらくなってしまい、使いづらいノートになってしまいます。

「ノートはシンプルに」ということを意識して、パッと見返したときに自分が過去何を考えて色を変えたのかわかるようにしましょう。

具体的には、先生が重要ポイントと言っていた部分は赤、自分が授業を受けていて難しいと感じた苦手ポイントは青のように、自分の中で3色のルールを定めることがおすすめです。

ノートの取り方② 自分の考えやメモを書き足せるように余白を残す

ノートを取るときはびっしり板書するのではなく、後で自分がノートに書き足せるようにあらかじめ余白を残しておきましょう。

余白を残すことで、授業で感じた自分の考えを書くことや実際に問題を解いてみてわかった内容をメモとして残すことができます。

ノートに縦線や横線を入れて、自分の考えやメモを残すゾーンと板書を取るゾーンを分けて使ってみましょう。

ノートの取り方③ 行間をしっかり取る

ノートを取る時は、行間をしっかり取ることを意識しましょう。

行間が狭いノートは後から見返した時に見づらく、重要なポイントや板書の終わりと始まりがわかりづらくなってしまいます。

行間を取ることでノートが読みやすくなるだけではなく、注意点やポイントを書くスペースもできます。

1〜2行空けることを意識してノートを取るようにしましょう。

ノートの取り方④ 間違えたところは消さない

ノートを見返した時に間違えて板書していた内容は、消さずに残しておきましょう。

消さずに残しておくことで、後からなぜ間違えて書いてしまったのかを分析することができ、同じミスをくりかえさないように有効活用できます。

また、将来的に自分が見返した時、間違えて覚えていたところがすぐにわかると、復習すべき内容やその時に正しく覚えられていたかどうかの確認もできます。

ノートは消すのではなく自分の発見や覚えた内容を書き足していくイメージで、自分だけの参考書を作りましょう。

色ペンとマーカーペンはどのように使い分ければいい?

色鉛筆のイメージ 色ペンとマーカーペンの両方がペンケースに入っているという方は多いと思いますが、2つのペンはノートにおいてそれぞれ役割を持っています。

ここでは、色ペンとマーカーペンの役割と使い方についてご紹介してきます。

色ペンの使い方

色ペンは、自分の発見や先生が言っていた重要なポイントをノートに書く役割があります。

また、色ペンは、使う色によって自分なりに効果を変えることができるため、自由度が高いところもポイントです。

上記でもご説明していますが、色ペンは沢山の色を使ってしまうと逆にノートが見づらくなってしまうため、3色程度に厳選して使い分けをしていきましょう。

マーカーペンの使い方

マーカーペンは、マークしたところを強調させる役割があり、授業の中でも本当に重要だと思うポイントに使います。

そのため、マーカーペンは色ペンよりも出番が少なくなることが多く、ペンケースに1〜2本あれば十分足りるでしょう。

色ペンと同じように、マーカーペンが沢山引いてあるノートは要点がわかりづらく、復習に時間がかかるため良いノートとは言えません。

マーカーペンは本当に重要な部分のみに使用し、あくまでも「シンプルなノート作り」を意識しましょう。

中学生はノートとルーズリーフのどちらを使えばいいの?

ノートは「持ち運びがしやすい」「教科ごとに分けられる」というメリットがあり、ルーズリーフには「全て1つにまとめられる」「1ページのみ切り分けて使うことができる」というメリットがあります。

ノートとルーズリーフはどちらも板書やメモを取ることができますが、どちらを使おうか迷ったことがある方も多いと思います。 では、中学生はノートとルーズリーフのどちらを使えば良いのでしょうか?

中学生にはノートがおすすめ

中学生にはノートがおすすめです。

理由としては、中学生は学校でノートを指定される場合が多いからです。

中学でノート指定がない人は、自分が使いやすい方を選んで構いませんが、授業や自宅などで使うノートは、統一するようにしましょう。

ノートを統一することで、学校や塾で同じようにノートを取ることができるため、混乱をさけることができます。

【中学生】見やすいノートの書き方は? | まとめ

ここまで、中学生に向けた見やすいノートの書き方や色ペンとマーカーペンの使い分けについてご紹介してきました。

重要なポイントをもう一度おさらいします。

  • ノートは未来の自分が見返しやすいように取る
  • ノートを取るときはシンプルを意識して色ペンなどは3色までに絞る
  • 余白や行間などを作り、後から書き足せるようにノートを取る
  • 学校でノートを使っている場合は家での勉強もノートに統一する

ノートは、上手く活用することで復習の時間短縮になり、効率の良い勉強が可能になります。

「シンプル」を意識して、自分が見返した時にすんなりと理解できるノートを作りましょう。

山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。