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過去問ノートの作り方を解説|受験勉強に役立つ過去問ノートとは?

受験生の皆さんは、過去問ノートを作成していますか?

そもそも「過去問ノートを知らなかった」という方もいらっしゃると思うのですが、受験生にとって過去問ノートは志望校合格に近づく一歩になるのでぜひ取り入れて欲しい勉強法になります。

そこで今回は、過去問ノートとはどういうものなのかを始め、過去問ノートの作り方や過去問ノートを最大限に活用するためのコツを解説しました。 過去問ノートを上手に活用して、志望校合格に近づきましょう!

過去問ノートとは?

ノートや付箋

まず最初に、過去問ノートとは何かについて解説します。 過去問ノートは志望校の過去問を集約したノートのことで、自分が解いた過去問をまとめたものです。

もう少し詳しく説明すると、解いた過去問で間違えた問題を集め、何が原因で間違えたのか・正解の解法は何なのかをまとめるノートになるので、まとめる段階でも勉強になります。 また、この過去問ノートを見返すことによって一気に弱点・苦手の復習をすることが可能です。

過去問ノートの作り方

ノートを作る女子高生

ここでは、過去問ノートの作り方について解説します。 過去問ノートの作り方は非常に簡単で、大まかな流れは以下の3つです。

①教科別にノートを用意する
②過去問の問題をコピーしてノートに貼る
③付箋で過去問を整理する

過去問ノートは必ず教科ごとにノートを分けてほしいので、まずは教科別のノートを用意しましょう。 教科別ノートの用意ができたら過去問の問題をコピーしてノートに貼り、付箋で過去問を整理したら完成です。 ただ貼り付けて付箋で整理するだけではあまり効率がよくないので、以下の「過去問ノートを最大限に活用するためのコツ」で解説している方法を参考に、効率の良い過去問ノートを作成してみてください。

過去問ノートを最大限に活用するためのコツ

マーカーなどされているノート

過去問ノートを最大限に活用するためのコツは主に以下の3点が挙げられます。

  • 余白をたくさん作る
  • 左のページ上段には問題を貼り、下段に自分の解答を書く
  • 右のページ上段に正解と解説を記入、下段には反省点やメモ

過去問ノートを作成する際は、見開き2ページに問題1つの勢いで余白をたくさん作ることがポイントです。 左ページ上段には問題を貼る・下段に自分の解答を書く・右ページ上段には正解と解説を記入する・下段には反省点やメモを記載するという方法がおすすめの方法になります。 ここでは、英語・国語・数学・理科・社会、5教科の過去問ノートを最大限に活用するためのコツを解説していきます。

過去問ノート|英語

英語の過去問ノートを作るときは、大きく文法と長文・英作文の3つに分けられます。 文法は、問題に出てきた文法がどの分野なのか記載し、長文に関しては1文1文の要約はせずに構造分析をすることが大切です。 この時、正解の根拠とポイントを始め間違えた理由も欠かさずに記載してください。

内容一致問題に関しては、本文のどこに解答の根拠があるのかをしっかりと記載することで学習でき、復習をする際も短時間で振り返りをすることが可能です。 また、長文の場合は1つの長文付近に5つの余白ボックス(□)を書いて、音読をするごとにチェックを入れていくと、読むだけで内容が頭に入ってくるようになるだけでなく速読の練習にもなります。

英作文は自分の回答と模範解答を記載しましょう。 この時、英作文を先生に添削してもらえるとより良いのですが、模範解答に良い表現があれば別途分かりやすくメモをすることで、一目見ただけでも「正解の解法」「使える表現」を把握することができるのでおすすめです。

過去問ノート|国語

国語の場合は特に古典がおすすめです。 現代文読解や古典は解答が本文のどこにあるのかしっかりと記載することで、どの接続詞の後に解答が来やすい等のコツを掴むことができます。

古典は1文ずつ品詞分解をし、全部の単語の意味を調べて全部現代語訳をしましょう。 記述問題の場合は英作文と同じ要領で自分の回答と模範解答を記載し、加点要素をメモすることが大切です。

過去問ノート|数学

数学は間違えた問題と記述が完璧でなかった問題を記載するのですが、解答の丸写しは厳禁です。 自力で解答を書き、赤ペンで修正しましょう。

この時、間違えたところは間違えた理由や原因をしっかり分析して記入することで、分析をする段階でも勉強になり、後で振り返ったときにミスの原因を容易に把握しやすいです。

過去問ノート|理科

理科では暗記がメインとなる生物・化学・無機分野に関して、間違えた部分に加えて関連事項も記載しましょう。

関連事項を記載するためには、関連事項について詳しく調べる必要があるので、調べている段階で関連事項について勉強することができ、復習をしっかりと行うことで身につけることも可能です。

物理・化学の有機分野は計算が多いため、数学と同じ要領で自分の回答と模範解答・間違えた原因と理由を分析して記載してください。

過去問ノート|社会

社会も生物・化学・無機分野と同じように暗記が多い分野になるので、問題の正誤だけでなく、関連情報もしっかりと調べて記載するようにしましょう。 社会は流れを把握することが大切なので、指定語句や記入する事柄を順序通りにまとめて記載することで流れの整理と把握にも繋がります。

過去問ノートの作り方|まとめ

今回は受験生に欠かせない過去問ノートについて解説しました。

過去問ノートについて初めて知ったという受験生もいらっしゃると思うのですが、今回紹介した作成方法やコツを参考にぜひ過去問ノートを作成して、勉強に活かしてほしいです。 過去問ノートは、いかに上手に活用できるかどうかで受験の合否に関わってくると言っても過言ではありません。

ただ過去問を解いただけで終わってしまう受験生が多いので、解いてからどうするかに着目をして、しっかりと復習するようにしましょう。 過去問ノートは作成をする段階でも勉強になるので、時間を割いてでも作成することをおすすめします。

山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。