Gakken ON AIR

お役立ちコラム

子供が勉強を嫌いになった?嫌いな理由や解決のポイントをご紹介

子供が勉強を嫌いになって悩んでいる保護者は多いのではないでしょうか。

勉強が嫌いになり始めている子供に対して、保護者が勉強をするように強制をしても逆効果です。しかし、子供の自主性に任せて、まったく勉強をしない我が子を放置しておいて良いのかと悩んでしまうのももっともです。

この記事では、子供が勉強を嫌いになってしまう理由から、勉強嫌いを悪化させないための方法について解説します。

子供が勉強を嫌いになってしまう理由

パパと一緒に勉強する子供

子供が勉強を嫌いになってしまう理由は、一人ひとりの状況や性格によっても異なりますが、主に4つのタイプに分けられます。

ここでは、子供が勉強を嫌いになってしまう4つの主な理由を紹介します。

勉強がわからないから

学年が上がり、授業の内容が難しくなってくると、授業の内容について行けずに勉強がわからないから勉強嫌いになってしまうことがあります。

勉強がわからなくなると、自宅での勉強の時間も苦痛になってしまい、テストでも良い点数を取れなくなってしまうため、勉強をしてもテストの点数が伸びないからおもしろくないという悪循環に陥ってしまいます。

勉強がわからないと悩んでいるタイプは、勉強のやり方がわからずに、勉強をする習慣が身についていないことが多くなっています。

勉強することを強制されるから

親が勉強をするように声をかけても「後でやる」としか言わず、勉強を始める気配が感じられないタイプは、勉強を強制されるから勉強嫌いになっている可能性があります。

特に、自分が勉強を始めようと思っているタイミングで、親に「そろそろ勉強しなさいよ」と言われると、せっかくやる気になっていた気持ちもしぼんでしまいます。

また、保護者が長時間の勉強時間を設定して勉強を義務付けている場合、勉強は強制されてやる嫌なものというイメージがついてしまい、勉強を嫌いになってしまいますね。

できる子と比較されるから

成績の良い兄弟・姉妹がいる子に多いのが、できる兄弟と比較されてコンプレックスをもってしまうケースです。

自分なりに頑張っていても、兄弟姉妹や親戚の子、あるいは友だちなどと比較されてしまったら、勉強そのものが嫌いになってしまいます。

できる子との比較は、保護者は子供の競争意識を駆り立てるつもりで行っていても、子供にとってはアイデンティティを揺るがすことにもなりますので避けるべきでしょう。

勉強よりもやりたいことがあるから

ゲームや動画など、勉強よりもやりたいことがあるから勉強をしたくない、というタイプの子は少なくありません。

なかには、将来はプロゲーマーやYouTuberになるから、学校の勉強なんて意味がないと思っている子もいるでしょう。

勉強をまったくしないのは問題ですが、熱中できることがあること自体は良いもの。このタイプの子は、勉強に興味が向かうように軌道修正してあげれば、驚くほど勉強好きになるケースもあります。

勉強嫌いを悪化させない解決方法は?

机に座って勉強しようとする子供たち

健康に育てば学歴なんて関係ないとは言っても、やはり、我が子が全く勉強をしないと気になってしまいますよね。

ここでは、勉強嫌いをこれ以上悪化させないための解決方法を紹介します。

毎日少しでも勉強をする癖をつける

勉強がわからなくて嫌いになった子は、勉強する習慣が身についていないことが多くなっています。

最初は、1日5分〜10分でも構わないので、とにかく机に座って教科書を開き、少しずつでも勉強をする癖を作ってあげることが重要です。

毎日、勉強をした時間を記録しておき、「今週はこれだけ勉強できたね!」など、子供が達成感を得られるような工夫をしてあげましょう。

勉強をすることを強制しない

勉強を強制されて嫌いになってしまった子は、親が勉強をさせようとすればするほど勉強嫌いが悪化してしまいます。

特に、小学校低学年などの早い時期から勉強を強制すると、勉強嫌いが悪化してしまう傾向があります。

勉強をしない子供を放置しておくのは胆力が必要になりますが、思い切って自分から勉強を始めるまで見守っておくのも愛情です。

子供自身に勉強をする時間を決めさせる

勉強以外にやりたいことがあるタイプの子には、勉強をする時間と好きなことをする時間のスケジュールを子供自身に決めさせるのがおすすめです。

親から強制されたスケジュールだと守れなくても、自分自身が決めたスケジュールなら守れるという子は少なくありません。

勉強する時間は毎日固定させておき、それ以外の時間帯に 子供が自発的に勉強をした時には褒めてあげると、勉強に対するモチベーションをアップさせられる可能性があります。

簡単な問題集から始めてみる

現時点で、学校の授業について行けずに勉強が嫌いになっているのであれば、簡単な問題集から始めてみるのもおすすめです。

学年が上がり、授業についていけなくなった子は、下の学年で覚えておくべき基礎ができていないことが多くなっています。

また、今の実力でも満点が狙える位の簡単な問題集なら、勉強したことが結果に反映されますので、達成感を味わうことにもつながります。

子供と一緒に勉強をする

勉強嫌いの子に勉強をさせる近道が、保護者自身が勉強に興味を持つことです。

口で、勉強をしなさいと言っていても、親がその時間にテレビを見てゆっくりしていると思うと子供は反発してしまうものです。

ですので、まずは子供と一緒に勉強をする時間を1日に少しでも取ることがおすすめです。一緒に勉強をすることで、勉強の方法を教えてあげることにもつながりますので、勉強が分からなくて苦手意識を持っている場合にもおすすめです。

子供の勉強嫌いは両親の協力も必要

ママと一緒に楽しく勉強する男の子

子供の勉強嫌いを克服させるためには、両親の協力も必要不可欠です。

まずは、勉強を強制し過ぎずに気長に見守ってあげることが重要です。また、兄弟や友達と比べることは、勉強だけではなくするべきではありませんね。

子供は、何歳になっても親の背中を見ているものです。両親自身が勉強、そして自分自身に興味を持って工夫していることが伝われば、少しずつ勉強をしようと思ってくれますよ。

まずは、机に一緒に向かい合って、子供と一緒に勉強をしてみてはいかがでしょうか。

子供の勉強嫌いの理由や解決のポイント|まとめ

子供が勉強嫌いになって、まったく勉強をする様子が見られないのは、保護者にとっては頭を抱える問題となってしまいます。

しかし、子供が勉強を嫌いになってしまった理由によっては、親がアクションを起こすことが逆効果になってしまう可能性も在ります。

まずは、子供が勉強を嫌いになってしまった理由を知り、解決の糸口を見出していきましょう。

山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。