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【不登校が高校受験を成功させる方法】志望校の選び方と受験対策を紹介

「中学生で不登校だけど、高校に進学したい。」 「不登校の場合高校受験合格は無理なの?」 不登校のお子さまをもつ親御さんのなかには、高校受験に合格することが難しいのではないかという悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。

しかし、不登校であっても高校受験合格は十分可能です。

今回は不登校のお子さまが高校受験をする際に不利なことや、その不利を克服する方法、そして志望校と高校受験の対策について解説します。

【不登校】高校受験は不利な点がいっぱい?

自宅で勉強する女の子

不登校でも高校受験をすること、高校受験に合格することは十分可能です。

ただ、ほかの生徒よりも不利になってしまう点がいくつかあります。

どういう点で不利になるのかについて理解できれば、対策することができます。

【不登校】高校受験で不利な点①出席日数

まず、不登校になった場合に心配になるのは、出席日数のことでしょう。

公立も私立も出席日数を重要視しますが、特に公立高校の場合は入試で出席日数の記載されている調査票の提出が必須であったりと出席日数をかなり重要視しているので、公立高校への進学を希望している方は出席日数をしっかりと押さえることがポイントになってきます。

授業を受けなくても、教室にいなくても出席日数を稼ぐ方法はあるので、公立高校への進学を希望している方は後程紹介する対策方法を参考にしてください。

【不登校】高校受験で不利な点②調査書・内申点

中学校の先生が生徒ひとりひとりの学校での生活様子や態度・成績を記載した書類を作成するのですが、これを調査書といい、高校によっては調査書の提出が必須になってくる場合があります。

調査書の中には内申点といって成績を得点化した書類もあり、提出物やテストの点数などで点数を付けていくので、提出物を出せていなかったり、テストを受けていない場合は内申点が低くなってしまう可能性があります。

内申点を合否判断の配点に重きを置いている学校も多く、公立高校は特に調査書の提出が必須な所が多いです。

私立高校は公立高校と異なり、調査書の提出が不要で、テストの点数だけを見て合否を判断している所も複数あるので、公立高校よりは私立高校の方が比較的合格しやすいと言えます。

【不登校】高校受験における不利を改善する方法

教室の風景

ここからは、高校受験における不利をなくす方法を紹介します。

出席日数対策や調査票・内申点の対策方法を説明します。

【不登校】高校受験の不利を改善する方法|調査書・内申点対策

調査書・内申点は自由に書き換えることができないので、調査書の提出が不要な高校を受験するといいでしょう。

当日のテストの点数のみで合否を判断してくれる高校はたくさんあります。 調査書に不安のある方は調査書の提出が不要な高校をピックアップし、その中から志望校を選ぶことがおすすめです。

【不登校でも合格は夢じゃない!】志望校の探し方

学校の廊下

結論、不登校でも高校合格は夢ではありません。 十分可能なことです。

ここでは、志望校の探し方を紹介します。 志望校が決まらず悩んでいる方は参考にしてください。

【不登校】志望校の探し方|①全日制高校

全日制高校は、基本的に平日の朝から午後まで通う、一般的な高校で、公立と私立の2種類に分けられます。

公立は調査書の提出が必須な高校が多いため難易度は高いのですが、公立高校の中にはエンカレッジスクールといった不登校の生徒に向けられた学校もあります。

また、私立高校は調査書の提出が不要な高校も多く、入試形式や合否を判断する基準が学校によってさまざまなので、出席日数が低くても当日のテストで合格点を取ることができれば合格することが可能です。

また、私立は学校によって確立された教育方針があり、通っている生徒の特色などもそれぞれ異なるので、学校見学などで実際の生徒とふれあい、お子さまに合った学校を選ぶことができます。

お子さまが過ごしやすい環境に身を置くことが可能なので、私立高校はおすすめです。

【不登校】志望校の探し方|②定時制高校

定時制高校はその名の通り、定められた時間に登校する高校のことを指し、不登校だったお子さまや社会人などさまざまな人が通っています。

中には、全日制高校から転校してきた学生もいるなど、生徒はかなり多種多様です。

定時制高校は基本的に17時〜21時の間に通い、決められた出席日数は必ず出席する必要があり、4年間で卒業するという少し一般的な高校とは異なります。

しかし、学校によっては1日の授業時間を伸ばして3年間で卒業することも可能なので実際に見学に行き、相談してみるのもおすすめです。

【不登校】志望校の探し方|③単位制高校

単位制高校は学年による教育区分がなく、生徒の興味・関心で授業を選択して、習得単位数が卒業時に必須な単位数に達していれば卒業することができるという制度を取り入れている高校です。

将来の進路を見据えたうえでの受講や、自分の興味・関心に合わせて授業を選択することができるので、自分のやりたいことを突き詰めることができます。

【不登校】志望校の探し方|④通信制高校

通信制高校は通学する義務がなく、自宅で授業を受け、自宅で課題をこなし提出するという高校になります。

通信制高校の中には通学コースを設けている高校もあるので、行きたい通信制高校がある場合は、通学スタイルをカスタムすることができるのか質問してみるといいでしょう。

通学コースの中でも、通学日数を選ぶことができる高校もあるので、徐々に登校するという環境に慣らしていくことも可能です。

【不登校】高校受験の対策方法

自宅で勉強する男の子

実際に志望校が決まったら、高校受験に向けて対策が必要になってきます。

ここでは、高校受験に向けてやっておくといい対策を紹介します。

【不登校】高校受験の対策方法|学力を高める

志望校が決まったら、入試に向けて学力を高めましょう。

当日のテストで合否が決まる高校を受験する場合は、当日のテストで合格点を取る必要があります。

塾に通って勉強をしたり、できるだけ自宅にいたいという場合は家庭教師をつけて勉強をするなど、学力の底上げが必要です。

あまり勉強が得意ではないという方は今までの復習から始め、勉強の基盤である基礎学力を身に付けることから始めましょう。

【不登校】高校受験の対策方法|オンラインスクールに通う

これまで自宅で勉強をしてきたお子さまが、塾に通い始めるのは難しいことが多いかと思います。

そういう時におすすめなのが、オンラインスクールやオンライン授業です。 オンラインスクールやオンライン授業等を活用し、映像授業などで講義を受けて授業を受ける環境や勉強をする環境に少しずつ慣らしていきましょう。

通信制の高校に行く方は高校で授業を受ける練習にもなるので、入学後の生活環境の変化に対する戸惑いを減少させることができます。

通信授業を通して人とのかかわりが楽しくなったり、早く高校に行って友達を作りたい!という思いになる可能性もあるので、まずはできることから始めてみましょう。

【不登校】高校受験を成功させる方法と対策方法|まとめ

今回は、中学で不登校のお子さまが高校受験をする際、受験に不利になるのか、そしてその不利をどのように克服したらいいのか、また志望校や高校受験に向けた対策について説明しました。

高校にはさまざまな種類があり、お子さまに合った学校に行くことで通学が楽しくなる可能性も十分あります。

高校受験を検討している方は、まずは自宅にいながら授業を受けることのできるオンライン授業を受講してみてはいかがでしょうか。

Gakken ON AIRではオンラインの双方向授業を行っており、自宅にいながら講師と会話や質問をすることもできます。

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山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。