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勉強中に眠くなってしまう!眠気の原因と対策方法を解説します

勉強を頑張らなければならないのに眠くなってしまい、どうしても集中できなくて悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

受験勉強や試験勉強などの追い込みの時期には、睡眠時間を削ってでも頑張って勉強を行う傾向にあるかと思います。しかし、勉強中にずっと眠い状態が続いてしまうと、勉強の質が落ちてしまうため非効率的です。

また、しっかり睡眠を取っているのに勉強を始めると眠気に襲われるという方は、眠気の原因から対策していく必要があります。

この記事では、勉強中に眠くなってしまう原因と、眠気の対策方法を解説します。

勉強中に眠くなってしまう理由とは?

勉強中に寝ている生徒 睡眠時間を削って勉強をすれば眠くなるのは当然のことではありますが、なかには睡眠時間は足りているはずなのに勉強中に眠くて仕方ないという方もいるでしょう。

ここでは、勉強中に眠くなってしまう原因を解説します。

睡眠時間が足りていない

勉強中に眠くなってしまう方の大半が、単純に睡眠時間が足りていないことが原因です。

文部科学省が公表している「中高生を中心にした子供の生活習慣づくりの現状と課題について」によると、15歳〜19歳の平均睡眠時間は7時間42分という調査結果が出ています。

対して、中高生に必要な標準睡眠時間は以下の通りです。

年齢 睡眠時間
13歳 9時間15分
15歳 8時間45分
17歳 8時間15分

出典:文部科学省https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/08/26/1351212_01_2.pdf (opens new window)

定期テスト週間などで普段よりも勉強を確保しなければならない場合、平均の睡眠時間よりもさらに短くなってしまっている方は多いでしょう。

一日に足りない睡眠時間は少しでも、睡眠不足が続いてしまうと「睡眠負債」がたまることになってしまい、勉強中に眠気に襲われる原因になってしまいます。

脳への刺激が足りていない

睡眠時間が足りているのに勉強中に眠くなってしまうという方は、勉強による脳への刺激が足りていない可能性があります。

勉強をしているとすぐに眠くなるけど、ゲームをしたり漫画を読んだりして夜更かしをしていると、何時まででも起きていられるという経験がある方も多くいらっしゃるかと思います。 自分にとって楽しいと思えることをしている時は、やる気や幸福感を得られる神経伝達物質「ドーパミン」の分泌が促され、眠気を感じにくくなります。

暗記科目を続けて眠くなってしまった場合、勉強する内容をかえるなどして脳に刺激を与えてあげるようにしましょう。

脳のエネルギーが足りていない

勉強中に我慢できないほどの眠気に襲われてしまうという方は、脳の活動に必要なエネルギーが足りていない可能性があります。

脳が活動するためには酸素が必要ですが、睡眠不足が続いていたり室内で長時間勉強したりすると、脳に必要な酸素が足りなくなってしまいます。部屋で勉強をする際には、適度に換気するなど新鮮な空気を取り込むようにしましょう。

また、脳にはエネルギー源としてブドウ糖が必要です。適切な食事が摂れていないと、必要なエネルギーが不足してしまう原因になってしまいます。

勉強中に眠くならない方法

勉強中に眠くなってしまうと、せっかく勉強をしているのに集中することができず、勉強の効率が下がってしまいます。

ここでは、勉強中に眠くならないための方法を解説します。

充分な睡眠時間を確保する

勉強中に眠くなる最大の原因は睡眠不足のため、睡眠時間が足りない自覚がある方は充分な睡眠時間を確保するようにしましょう。

受験や試験前だと寝る時間も惜しんでしまうことも多くありますが、睡眠不足が続いている状態で勉強をしても非効率的になってしまいます。 また、睡眠時間が足りているはずなのに寝不足のような感覚がある場合、例えば下記のようなことをすることで睡眠の「質」の改善につながります。

  • 日光を浴びる
  • 適度な運動をする
  • ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる
  • 寝る前にスマホを見ない

上記をすることで、副交感神経が優位になり、その結果良質な睡眠を取ることができます。

また、ストレスがたまると眠りが浅くなってしまいますので、適度に気分転換してストレスを発散するようにしましょう。

生活習慣を整える

朝型の生活習慣に変えることで、慢性的な日中の眠気を改善できる可能性があります。

夜遅くまで勉強をするのが習慣になり、体内時計が夜型になってしまうと、日中に眠気が出てしまい、本来最も集中しなければならない授業や塾の時間に集中することができなくなってしまいます。

また、規則正しい食事習慣を心がけることで、脳の活動に必要なエネルギーを適切に摂ることも心がけましょう。

適度な運動習慣をつける

適度な運動習慣をつけることで、脳の働きを活動的にするほか、良質な睡眠を取れる効果も期待できます。

運動をすると、神経伝達物質のセロトニンの分泌が促されるほか、血行が良くなり脳に送られる酸素の量を増やすことができます。

ずっと部屋で勉強をしている方は、ウォーキングやストレッチなどの軽めの運動を気分転換に取り入れてみてはいかがでしょうか。

もしも勉強中に眠くなった時の対処法

眠る子供 どれだけ寝ていても、睡眠の質が悪く勉強中に眠くなってしまう方もいらっしゃるかと思います。

そんな方のためにここでは、勉強中に眠くなってしまった時の対処方法を解説します。

思い切って仮眠を取る

眠気を解消する最も適切な方法が、思い切って仮眠を取ることです。

長時間寝てしまうと脳が睡眠モードに入ってしまうため、仮眠は長時間取るのではなく15分〜30分程度の短時間が効果的と言われています。

軽い運動やストレッチを行う

身体を動かすことで、神経伝達物質のセロトニンの分泌が促され、眠気を覚ます効果が期待できます。

同じ姿勢で勉強を続けていると、筋肉が凝り固まってしまい、眠気の原因になってしまうため、 椅子に座ったままでもできるストレッチなどを取り入れるのも良いでしょう。

場所や環境・取り組んでいる教科を変える

同じ作業を続けていると、脳への刺激が足りずに眠気が襲ってきてしまいます。

眠気を感じたら、勉強をする場所や環境をかえるのもおすすめです。 学校や塾の自習室や図書館、またはカフェなどのある程度雑音のある場所も集中力アップに期待できます。 洗顔や歯磨きでリフレッシュするのもおすすめです。

また、取り組んでいる科目・教材を変えることで、脳に刺激を与えてあげるのも効果的です。

勉強中に眠くなってしまう原因と対処法|まとめ

勉強中に眠くなってしまう原因には、睡眠不足のほか、同じ勉強に飽きてしまったり、脳への栄養不足などが考えられます。

充分な睡眠時間を確保するのが前提ですが、適切な食事などの生活環境の改善や、適度な運動習慣をつけるのも効果的です。 また、同じ勉強に飽きて眠くなってしまったら勉強する場所や教科を変えることで、脳に刺激を与えることが重要です。

眠気の原因を知り、スッキリした頭で効率的に勉強をすることがおすすめです。

山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。