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勉強×運動がもたらす効果は?取り入れたい運動やメリットを解説

勉強と運動は正反対と思われがちですが、運動をすることで勉強の効率を上げることができるのはご存じでしょうか。

特に、「勉強を一生懸命頑張っているのになかなか成績が上がらない」場合や「集中力が続かなくて勉強が進まない」といった悩みを持っている方におすすめなのが運動なのです。

そこでこの記事では、運動と勉強の関係性について解説し、運動をすることによって得られるメリットや勉強の効率を上げるために取り入れたい運動についても合わせて紹介していきます。

勉強の集中力を高めたいと考えている方は、勉強の合間に運動を取り入れてみましょう。

勉強と運動の関係性は?

勉強と運動の関係性

ハーバード大学の研究によると、運動をすることで**BDNF(脳由来神経栄養因子)**と呼ばれる物質が脳内で分泌され、脳に栄養素を送るために必要な血管の形成を促す効果があることがわかっています。

この物質を増やす為には心拍数を上げる必要があるのですが、この心拍数を上げるのに有効的なのが運動というわけです。

運動にも筋肉を鍛える筋トレや体をほぐすストレッチなどがありますが、勉強に良い効果を発揮するのは走って体に酸素を取り込む有酸素運動だと言われています。

体力がある子供は「集中力が高い」

運動神経が良い子の多くはテストで良い点を取ったりと、勉強もできるというデータが実際にあり、その多くは運動習慣が普段から根付いている子だと言われています。

また学校の部活動やダンスなどの習い事で運動が習慣化している子は、ほかの子より「高い集中力」を持っていることが判明しており、運動で培った集中力を無意識の内に勉強にも利用しているのです。

運動×勉強のメリット

運動×勉強のメリット 勉強と運動が密接な関係にあることは紹介しましたが、ここからは運動を行うことで勉強にどのようなメリットがあるのかを解説します。

学校の成績にも繋がる運動のメリットを確認してみましょう。

運動×勉強のメリット①|集中力が高くなりやすい

運動をすると「やる気」や「幸福感」を感じることができる「ドーパミン」の分泌量が高まることで興奮状態になり、その状態が運動を終えた後数時間続くと言われています。

ドーパミンの分泌量が高まった状態で勉強すると集中力が高くなり、情報処理能力や暗記・複雑な計算なども上手くできるようになります

運動による集中力の高まりは大きなメリットの1つです。

運動×勉強のメリット②|記憶力が向上する

運動をすることで脳の働きを手助けしてくれる新しい脳細胞を作り出す命令を下すホルモンがたくさん分泌されることは上で解説しましたが、それとは別に「日常的に使っている所と違う場所」が運動をすることによって刺激されて脳が活性化することも分かっています。

脳が活性化することによって思考力と記憶力が強化され、さらに高い集中力や学力向上が期待できるのです。

運動×勉強のメリット③|栄養素が行きわたる

運動すると、血流が良くなり身体のむくみも改善できる効果があり、それに伴って食事から摂った栄養素をのせた血液が体中を巡っていきます。

その結果、脳にも十分な栄養素が行きわたるようになり、脳のパフォーマンスが上がり勉強の効率が上がります。

運動×勉強のメリット④|気分転換ができる

「運動よりも勉強」と、息抜きもせずに勉強ばかりしていると学習効率が下がってしまいます。

息抜きもせずに勉強だけをしていると脳の疲労が溜まって集中力が低下します15~30分程の運動をはさむことで、リフレッシュができると同時に集中力と記憶力が上がり、学力にも良い結果が期待できます

「頭を使いすぎて少し疲れたな」と感じた時こそ、運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。

勉強効率を上げるために取り入れたい運動

勉強効率を上げるために取り入れたい運動

では、どのように運動すれば勉強の効率は上がるのでしょうか。

運動を行う時間帯は「朝」が良いとされています。

朝早くに起きて有酸素運動を軽く行うことで、集中力が高まり、その日のパフォーマンスの向上につながります

勉強の効率を上げるために運動を習慣化したいと考えている場合は、ぜひ朝の時間帯に運動をしてみてください。

取り入れたい運動①|ジョギングやウォーキング

勉強の効率を上げる運動として、心拍数を上げるのに最適な有酸素運動がおすすめです。ジョギングやウォーキングを取り入れてみるのはどうでしょうか。

学校に登校する前にジョギングやウォーキングを取り入れることで、学校での授業の集中度が増し、勉強のパフォーマンスが上がります

また、授業の合間の休み時間を利用してジョギングやウォーキングを5分間するだけでも、その後の授業の集中力が高まります。

取り入れたい運動②|水泳

勉強を効率的に行うために積極的に取り入れたい運動のひとつが、水泳です。 水泳には、脳細胞を刺激して空間認知能力を高める効果があり、学力向上にとてもおすすめな運動です。

脳の空間認知能力を鍛えることで、上述のように思考力や記憶能力が上がるきっかけになるのです。実際に脳科学の実験では、水泳を行うことで算数の図形問題などが得意になるということも実証されています。

また、水泳で培った集中力や忍耐力は勉強だけでなく日常生活でも活躍できる場が多くあるメリットが多い運動だと言えます。

取り入れたい運動③|縄跳び

手軽にできる運動として、縄跳びはいかがでしょうか。

縄跳びは、ジョギングやウォーキングよりも短時間で心拍数を上げることができる有酸素運動だと言われています。

学校の校庭や家の前で気軽にできるため、学校の授業や家庭学習の前に5分だけ縄跳びをするのもおすすめです。

運動が苦手な子はストレッチでも効果的

運動が苦手な子はストレッチでも効果的 運動は勉強に効果的ですが、運動が苦手であったり、好きではない人も少なくありません。

そんな人におすすめなのは、勉強前にストレッチすることです。

ストレッチではそれほど心拍数はあがりませんが、リラックス効果があり、血流の流れもよくなります。場所を選ばず、思い立ったときにいつでもできる点もおすすめです。

最初はストレッチから始めて、体を動かすことに慣れてきたら筋トレなど自分のペースでできる運動を少しずつ取り入れると良いでしょう。

また、毎日の生活で「よく歩く」ことを意識してみるだけでも変わってきますよ。

勉強×運動がもたらす効果と取り入れたい運動やメリット|まとめ

勉強の効率化につながる運動は、「心拍数が上がる運動」です。心拍数を効率良く上げることができる有酸素運動を取り入れることが学習効率を高めるために大切です。

また、学校の休み時間も教室で過ごすのではなく積極的に体を動かしてみましょう。

運動は日々を健康的に過ごすためにも大切です。積極的に運動をして勉強を効率的に行いましょう。

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山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。