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「夏休みの宿題が終わらない」と焦る前にやるべきポイントを解説

待ちに待った夏休み! 楽しいイベントが盛りだくさんのシーズンですよね。みなさん、思い思いに長いお休みを楽しんでいることでしょう。

そんな中でこのページにたどり着いたあなた、もしかして「夏休みの宿題が終わらないかも」と焦りはじめているのでは?

夏休みの宿題を後回しにしてしまって、8月後半あたりから宿題づけになるというのも、「夏休みあるある」ですよね。

今回は、夏休みの宿題が終わらないかもという人のために、今からでも効率的に宿題を終わらせられるコツを伝授します。

「夏休みの宿題が終わらないかも……」と思ったときにまずすべきこと!

夏休みの子供のイメージ この記事を読んでいるということは、あなたは今、夏休みの宿題が終わらないことに焦っているのでしょう。

あまり時間がないようですので、まずは夏休みの宿題を終わらせるためにすべきことをご紹介します。「明日から」なんて言わずに、今すぐ取りかかりましょう。

宿題の種類・量と、夏休みの残り日数を確認する

はじめに、宿題の種類と量、夏休みの残り日数を確認しましょう。

どの宿題がどれくらい残っているのかも知らず、やみくもに宿題をやりはじめても、期限内に終わらせられるとは限りません。一日にどれくらいの量の宿題をやればいいのかも、見当がつかないままです。

まずは、自分に残されたタスクがどれくらいかを理解すること。宿題を終わらせるための第一歩です。

計画を立てる

残り日数や宿題の量がわかったら、それをもとに、最終日までに夏休みの宿題が終わるような計画を立てます

「ドリルを、部活の日は〇ページ、予定がない日は△ページ進めて、×日までに終わらせる」という具合に、毎日やる宿題の量を具体的に決めていきましょう。

このとき、スパルタな計画を立てるのはおすすめできません。大切な予定がある日を外すのはもちろん、可能であれば、何日か「宿題お休みの日」を設けて、余裕のあるスケジュールを立てたいところ。

こうしておけば、計画が多少狂ったとしても、この休みの日を使って巻き返すことが可能になります。

計画を書いて、見えるところに貼りだす

計画を立てたら、ここで最後のひと手間。立てた計画をカレンダーに書き込むなり、計画表を作るなりして、見えるところに貼りましょう。

頭の中だけの計画というのは、自分の都合で好きなように変えやすいもの。きちんと目に見える形で残しておくことで、「まあいいか」「明日やろう」を防ぎやすくなりますよ。

また、「毎日どれくらい宿題をやらなければいけないのか」が一目でわかるようになるため、「とにかく時間がない!」という焦りも落ち着くはずです。

ここまで読んで、「そんなことやっている時間はない」なんて思っていませんか? 気持ちはわかりますが、このステップは無視しないでください。やみくもに宿題に取りかかるよりも自分をコントロールしやすくなるからです。

この3ステップをこなすのに、時間は1日もかかりません。「今すぐ宿題をやらなきゃ終わらないかも」と焦る気持ちはぐっとこらえて。何事も下準備が大切です。

あとは実行あるのみ! 最終日までに宿題を終わらせるコツ

夏休みの宿題を終わらせる計画を立てたら、あとはその計画どおりに手を動かすのみ!夏休みの宿題が終わるかどうかは、計画を守れるかどうかにかかっています

とはいえ人間ですから、集中できなかったり、予定外のことが起こったりして、計画どおりにできないことだってありますよね。

「根性で頑張る!」は非効率的。ここからは、なるべく計画どおりに宿題を進められるよう、宿題に取り組むときのコツをご紹介します。

次の7つのコツを意識すれば、宿題の効率が上がるはずですよ。

集中できる環境で宿題をする

大量の宿題を短期間で終わらせるわけですから、当然、ダラダラしている余裕はありません。効率的に宿題を進められるよう、まずは集中できる環境を用意しましょう。

ゲームやマンガは目に入らないところに片付ける、スマホは通知がわからないようにするなど、つい気になってしまうものは遠ざけておく、は必ず実行しましょう。

自宅で集中できない人は、図書館や塾の自習室を利用するのもおすすめですよ。

その日実際にやった宿題の量を計画表に書きこむ

宿題をやったら、その日終わらせた宿題の量を計画表に書き込むようにしましょう。

やったことを目に見えるようにするのはとても大切です。

物事の終わりが見えない状況はストレスがたまりますよね。自分が宿題をどれだけ終わらせたのか、宿題があとどれくらい残っているのかがわかると、この「先が見えない」ストレスが軽減されます。

計画表に宿題の進ちょくまで書き込んでしまえば、一目で現状が把握できて便利です。計画とのズレもわかりやすいので、早めに対策が打てますよ。

適度に休憩をとる

いくら焦っているからといって、何時間も続けて勉強し続けるのはNG。人が集中できる時間には限りがあり、それを超えると効率が下がってしまうからです。

焦っているときこそ、休憩は定期的にとりましょう。こまめに頭を休ませることで、また集中しやすくなりますよ。

ごほうびとペナルティを用意する

やらなきゃいけないとわかっているのに、どうしてもやる気が起きない……。なかにはそんな人もいるかと思います。

意志だけでは宿題を終わらせられないという人は、自分へのごほうびやペナルティを使って、モチベーションを上げるのも有効です。

「宿題を全部終わらせられたら〇〇を買う」「今日の分の宿題が終わらない場合、明日は〇〇禁止」など、大小さまざまなゴールを設定して、ごほうびや罰ゲームを用意してみましょう。

1つの教科をまとめてやらない

1つの教科の宿題を一気にまとめて終わらせるのは、あまりおすすめできません。得意な教科の場合はそれでもいいのですが、苦手な教科はどうでしょうか?

1種類の宿題をまとめて終わらせようとすると、得意なものと苦手なものでスピードに大きな差が出てしまいます。苦手な教科の宿題が終わらないからと、やる気がなくなってしまうことも。

こうしたムラをなくすには、いくつかの教科をこまめに切り替えるのがポイント。何種類かの宿題を、短い時間で区切って、交互に取り組みましょう。気分も切り替わって、やる気が続きやすくなります。

友達や家族を巻きこむ

自分の意志で自分をコントロールできないのであれば、人に頼ってしまいましょう。

家でついダラダラしてしまうという人は、決まった時間に「今日の宿題は終わったの?」と声をかけてもらうよう、保護者の方にお願いするといいでしょう。

宿題がどれくらい残っているのかを友達同士で公開しあって、誰が一番に終わらせられるかを競うのもおすすめ。人の目が、適度なプレッシャーを与えてくれますよ。

後回しにすると、もっと苦しくなるということを知っておく

夏休みの宿題が終わらない最大の原因は、「明日やろう」という後回し癖です。これを乗り越えるため、「後回しにすると自分が苦しくなる」ということを意識しましょう。

「宿題が終わらない」という焦りは、宿題を終わらせない限りつきまといます。遊んでいるときだって、常に頭のどこかに宿題の不安があるはずです。

また宿題を後回しにしたところ、トラブルが発生して、宿題をする時間がなくなる可能性だってありますよね。こうなってから後悔しても、もう手遅れ。時間はもとには戻りません。

後回しでちょっと楽をしても、後でもっと大変な思いをすることになります。このことを理解していれば、「明日でいいや」の誘惑をぐっと我慢できるかもしれません。

そもそも「夏休みの宿題が終わらない」という状況を避けるには

夏休みに外で勉強する子供のイメージ ここまでご紹介してきた対処法で、どうにか今年の宿題は終わらせられるかと思います。

では、来年はどうでしょう? できることなら、同じ過ちは繰り返したくないですよね。「夏休みの宿題が終わらない!」という状況を避けるには、どうしたらいいのでしょうか。

もうお気づきの方もいるかと思います。答えは「この記事の内容を夏休みのはじめのうちから実行する」です。

実は、宿題を期限内に効率よく終わらせるノウハウは、夏休みの前半でも後半でも一緒なのです。違いは、最初からやるか、ぎりぎりまで後回しにするか、たったそれだけ。

来年こそは、この記事でご紹介した内容を7月の段階から実行して、余裕ある夏休みをすごしませんか?

夏休みの宿題が終わらないときの対処法 まとめ

夏休みの宿題が終わらないからといって、やみくもに机に向かうだけでは非効率的。大切なのは、手間を惜しまず、具体的かつ実現可能な計画を立てることです。

また、宿題のための環境づくりやモチベーションの維持も大切。夏休みの宿題が終わらない最大の原因は、後回しにしてしまいたくなる自分の気持ちです。

上手に自分の気持ちをコントロールして、夏休み明けに堂々と宿題を提出できるよう、今すぐとりかかりましょう。

山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。