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中3の塾通いはいつまで?受験後もすぐ辞めないほうがよい理由を解説

高校受験が終わって無事に進学先が決まったら、すぐにでも塾を辞めたいと思っているお子さんも多いかもしれません。

「塾に通うのは面倒だからもう行きたくない!」 「受験中に遊べなかった分、高校進学前にたくさん遊びたい!」

このように言われて、いつまで塾を続けたらよいのか悩んでいる親御さんもいるでしょう。

頑張ってきた受験勉強から解放されて塾を辞めたいと思うお子さんの気持ちもわかりますが、すぐに塾を辞めてしまうことはあまりおすすめできません。

今回の記事では、中3の塾通いはいつまで続けたほうがよいのかについて紹介し、受験後もすぐ辞めないほうがよい理由について解説していきます。

お子さんの塾通いをいつまで続けるかを決める際の参考にしてみてください。

中3の塾通いはいつまで続けたほうがよい?

教えている先生と生徒

高校受験が終わった中3の塾通いは、いつまで続けたほうがよいのでしょうか?

ここまでは続けたほうがよいという時期を紹介していきます。

春休み中

やっと受験が終わり高校に入学する前の春休みは、思いきり遊びたいと思っているお子さんも多いでしょう。

「今まで頑張って勉強してきたのだから、春休みぐらいゆっくりさせてあげたい」と親御さんも思うかもしれません。

しかし、春休みは学校からの課題も特に出ないことが多く、はっきりとした目的をもって勉強に取り組みにくいため、塾に通っていないと勉強する習慣が一気に崩れてしまうことが多いのです。

受験時期に積み上げてきた学習習慣や学力を高校入学後も維持できるように、春休み中にやるべきことをリストアップしてくれたり、今後の高校での学習方針を示してくれたりする塾の環境に身を置いておくことはとても大切なのです。

高校最初の定期テストまで

高校に入学すると、新しい学校生活に慣れるにはそれなりに時間がかかるものです。

最初の頃は新生活への不安や心配事でなかなか勉強に集中できないことも多いでしょう。

しかし、高校は入学後比較的早い段階から難しい内容を学習していくようになるので、しっかりと学習習慣が身についていなかったり、予習復習のやり方がわかっていなかったりすると、途端に授業についていけなくなってしまいます。

まずは、日々の学習習慣をしっかりと確立して、定期テスト対策も計画的に進められるように、最初の定期テストまではフォローしてもらえる環境がある塾に通っておいたほうが安心です。

受験合格後も塾を辞めないほうがよい理由

ダルマと勉強道具

受験合格後も塾を辞めないほうがよい理由は、どのようなことが考えられるのでしょうか。

具体的に紹介していきます。

学習習慣を継続できる

高校受験が終わると、その開放感から今までの学習習慣が一気に崩れてしまうお子さんは多いです。

そして、一度崩れてしまった習慣を立て直すのはとても難しいのです。

高校入学前の期間を楽しむことも必要ですが、最低限の学習習慣は維持できるようにしましょう。

塾に通っておくことで、高校に向けて必要な学習を効率的にこなすことができ、勉強に対する意識が薄れてしまうことなく過ごすことができます。

高校受験がゴールではない

目標をもって頑張ってきた受験が終わると、ほっと安心する気持ちはもちろんありますが、高校受験は決してゴールではありません。

これからの高校生活でも勉強は続きますし、最も大変な大学受験を控えているお子さんも多いでしょう。

大学受験に向けてまた一から学習習慣を立て直していくとなるととても時間がかかってしまうため、塾を辞めずに継続しておくことで早めのスタートダッシュが切れるようになるのです。

中学校の基礎学力が定着する

高校の授業内容は、中学の学習内容を理解していることを前提に学習が進んでいくため、中学で学んだ内容をしっかりと理解して覚えていることがとても大切です。

塾では中学で学んだことの総復習をしてくれたり、高校で必要になるポイントを効率的に教えてくれたりするため、塾で中学校の基礎固めをしておくことで高校での授業にスムーズについていけるようになるでしょう。

高校1年生の成績から大学入試に影響する

大学受験を推薦入試で受験する場合、大学に出す調査書には高校1年生の成績から記載されることになります。

まだ高校にも入学していないのに大学受験で推薦入試を利用するかわからないと思うかもしれませんが、いざ推薦入試を受けたいと思っても調査書の内容が悪くて受けられなくなってしまうようなケースもあります。

後で後悔することのないように、高校1年生の定期考査でもしっかりと良い成績をとっておくことが大切です。

大学受験は早期着手・前倒し学習が重要

大学受験は、高校受験に比べて学習する科目も増え勉強量も増加するため、勉強についていけなくなってから対策をしようとしても手遅れになってしまうことが多いのです。

有名大学を希望するような場合は、全国から集まる優秀な学生と競い合う必要があるため、基礎を徹底的に理解していることはもちろん、いかに応用問題まで幅広く対策ができるかがポイントになってきます。

そのためには、学校の授業に合わせたペースでの学習だけではなく、先取り学習を進めて実践問題を数多くこなすために早期着手・前倒し学習がとても重要なのです。

中3で塾をいつまで続けるか考えるときのポイント

先生と面談する親子

中3で塾をいつまで続けるのか、お子さんと一緒に考えるときのポイントは以下の3つがあげられます。

  • 子どもの意見をしっかり確認する
  • 今後の目標を決める
  • 塾に通い続けられる方法を考える

それぞれ具体的に紹介していきます。

子どもの意見をしっかり確認する

塾を続ける意志があるのか、それとも辞めたいと思っているのか、まずはお子さんの意見をしっかりと確認しましょう。

お子さんが塾を辞めてどうしたいのか、その理由によって対策も変わってくるからです。

お子さんの意見を聞かずに親の意見だけで無理やり塾を続けさせてしまうと、後々お子さんから不満が出てきたり、かえって勉強自体へのやる気がなくなってしまう原因にもなりますので気をつけましょう。

今後の目標を決める

やっと高校受験が終わってほっとしているところかもしれませんが、高校に進学した後の目標についても一緒に話し合ってみましょう。

大学受験をするのか、受験をするならどの学校や学部を目指すのか、まだ漠然としていてもよいので、高校での勉強を前向きに頑張ろうと思えるような目標をお子さんと一緒に考えてみることをおすすめします。

目指す目標がある程度明確になっている場合には、現在の塾のままで十分な指導を受けられるのかどうかも合わせて考えてみるとよいでしょう。

塾に通い続けられる方法を考える

高校生になったら部活動も頑張りたいしアルバイトもしたい、とお子さんが考えている場合もあるでしょう。

学校への通学に時間がかかるようになったり、他にもやりたいことがあったりして塾に通う時間が足りないと思ってしまうようなときには、塾に通い続けられる方法を考えてみましょう。

例えば、オンラインで学べる塾や、一人ひとりの都合に合わせて授業を選択できる個別指導型の塾などの選択肢もあります。

お子さんの希望に合わせて無理なく塾通いを続けられる方法を一緒に検討してみましょう。

中3の塾通いはいつまで?|まとめ

面談している先生 と生徒

今回の記事では、中3の塾通いはいつまで続けたほうがよいのかを紹介し、塾を辞めないほうがよい理由や塾をいつまで続けるか考えるときのポイントについても紹介してきました。

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山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。