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効率のいい勉強法とは?15の勉強のポイントをご紹介します

「勉強しても成績が上がらない」「忙しくて勉強時間が作れない」という悩みを抱えてはいませんか?

中学生にもなると勉強の難易度が上がるうえに、放課後は部活動などで忙しくなりますよね。そんななかで成績を上げるには、勉強の「効率」に着目してみるといいかもしれません。

今回は、勉強の効率を上げるために大切なポイントや、効率のいい勉強法をご紹介します。今日からでも実践できる方法ばかりですので、ぜひ試してみてください。

勉強にも効率を求めるべき?

勉強に頭をかかえる女性 勉強に効率を求めることに抵抗がある人もいるでしょう。とはいえ中学生はなにかと忙しいものです。身につきにくい勉強の仕方を続けていては、時間がいくらあってもたりません。

限られた時間の中で学力を上げることが求められる以上、自分に合った効率のいい勉強法を確立することが大切です。

特に部活などで多忙な人ほど、上手に時間のやりくりをすることで勉強の効率を上げることができるようになるでしょう。

中学生から挑戦したい勉強効率を上げる取り組み!

勉強効率を追求するために、まずは勉強前の心構えや準備が大切です。

効率のいい勉強法をご紹介する前に、勉強の効率を上げるために必要な取り組みや、勉強の際に注意したいポイントなどを解説します。

こまめに目標を設定する

勉強には長期間の継続が求められます。時にはやる気が切れ、モチベーションが下がることもあるでしょう。やる気がわかないまま勉強していても、勉強の効率は上がりません。

このような中だるみ対策としては、実現可能で具体的な目標をこまめに設定していくのがおすすめです。

「1日10単語覚える」など毎日の勉強量を決めたり、「次の定期テストで10点アップを目指す」など直近の成果目標を決めたりと、実現可能な目標を定めて1つずつクリアしていきましょう。やる気が維持しやすくなると同時に、達成感から自信もついてきます。

集中できる勉強スペースを作る

勉強の効率を上げるには、なにより集中して取り組むことが大切です。そして、集中力は勉強する環境に大きく左右されます。

勉強中、スマホやゲームなど面白そうなものが目につけば、ついそちらに意識が向いてしまうでしょう。意志の力だけで集中を維持するのは難しいので、集中を削ぐものは視界から排除するのが一番です。

勉強中は自室にスマホを持ち込まない、マンガがある本棚などに背を向けて勉強する、保護者の方の目があるリビングで学習するなど、勉強に集中せざるを得ない環境を作りましょう。図書館や塾など、外部の自習スペースを活用するのもおすすめです。

きちんと休憩をとる

人間が集中力を維持できる時間には限界があります。諸説ありますが、一般的に集中を続けられる時間は45分程度、最大でも90分が限界だそうです。この時間を超えると、効率が大きく低下すると言われています。

集中力が切れたまま、ただ机に向かっているだけでは、効率のいい学習とは言えません。休憩をとり、定期的に頭を休ませることで、切れた集中力を回復させましょう

作業効率を上げるための時間管理術として、25分の集中と5分の休憩を繰り返す「ポモドーロ・テクニック」が有名です。人によって合う合わないがあるかとは思いますが、一度試してみることをおすすめします。

健康管理にも気をつかう

体調が悪いと、集中力、ひいては勉強の効率にも影響を与えます。体の苦痛を抱えたまま机に向かっていては、とても勉強を頑張る気になんてなれませんよね。

健康管理は全ての基本です。規則的な生活を心がけ、元気な状態で勉強に取り組めるよう体調にも気を配りましょう

寝不足は避ける

人間の記憶は眠っている間に整理されます。日中に覚えたことを脳にしっかり定着させるには、睡眠が欠かせないのです。この記憶の整理作業には、一般的に6時間から7時間半程度の睡眠が必要と言われています。

つまり、寝不足は勉強の敵です。睡眠時間を削って勉強したところで、その記憶が頭に残りにくいのであれば非効率的ですよね。

効率のいい勉強法を実践するのであれば、必ず睡眠時間も確保するよう努力してください。

遊ぶのも大切

時には勉強のことを忘れて思い切り楽しむのも、長い目で見れば大切なことです。勉強は長期戦ですので、ずっと勉強のことばかり考えていては、気持ちが疲れてしまうかもしれません。

何事にもメリハリが重要です。オンオフを切り替え、友達と遊んだり趣味に没頭したりと、楽しめる時間を意識的に設けることで、また机に向かう気力がわいてくるでしょう。

効率よく学べる勉強法とは?

ノートに書く人 ここからは、効率のいい勉強法を具体的にご紹介します。

先ほどまでの、効率のいい勉強に欠かせないポイントを押さえたうえで、ぜひこの勉強法も実践してみてください。ひとつひとつは基本的なことですが、これらを広く取り入れることで、勉強の効率アップが期待できますよ。

集中して授業を受ける

勉強の効率を上げたいのであれば、まずは学校の授業に集中しましょう

何かを学ぶうえで大切な「基礎」の部分を、体系立てて効率的にまとめたのが学校の授業です。授業で習う内容を独学で1から習得しようとすると、それなりに時間と労力がかかるでしょう。

一方、授業時間内で基礎を身につけてしまえば、家庭学習の時間は復習や応用、演習にあてられます。普段忙しくて勉強時間の確保が難しい人こそ、授業で習ったことをいかに吸収できるかが鍵なのです。

授業をぼんやり聞き流すなどというのは、非常にもったいない行為です。どうせ授業に出席しなくてはいけないのなら、その時間を無駄にせず、集中して基礎を身につけましょう。

わかることよりわからないことを探す

勉強中は、わかることよりもわからないことを探してください。分からない点や間違えた点を洗い出すことで、理解がたりないのか、応用力がたりないのか、単にミスが多いだけなのかなど、苦手とする部分の傾向が見えてきます。

傾向がわかれば、対策がとれます。苦手意識を抱いたまま勉強時間だけを重ねても、苦手の克服には繋がりにくいのです。わからないことと冷静に向き合って、自分のための解決策を見つけましょう

効率よく成績を上げるには、伸びしろが大きい苦手教科に積極的に取り組むのが効果的です。

定期的に復習する

学んだ内容を頭に定着させるには、同じことを繰り返し学ぶ反復学習が重要と言われています。授業で習った内容の復習も、反復学習にあたります。

学校の授業を集中して受け、後々その内容を見直す習慣をつけるというのは、シンプルかつ効率のいい勉強法です。日々の宿題も復習にはうってつけですので、忘れず取り組みましょう。

復習は一度きりでなく、時間をあけて何度か行うのが効果的です。単元が終わったタイミングやテスト前など、節目で定期的に復習すれば、より勉強の成果が身に付きやすくなります。

定期テストの機会を活用する

定期テストは、これまで勉強した内容を総復習する絶好の機会です。テスト1週間前には部活も休みになるため、集中して勉強に取り組めます。

また、採点・返却されたテストは、今の自分に足りない部分を教えてくれる大切な資料です。放置せず、間違えたところは必ず見直しましょう。全問正解できるようになるまで繰り返し解き直せれば完璧です。

教科にあった方法で勉強する

中学校で学ぶ教科は、暗記型教科と積み上げ型教科の2種類に分類できます。

  • 暗記型教科……単元ごとのつながりが薄く、暗記で対応可能な教科。社会・理科・国語が該当する
  • 積み上げ型教科……前の単元の内容が理解できていないと、後の単元の理解が難しくなる教科。英語や数学が該当する

暗記型教科と積み上げ型教科では、向いている勉強法が異なります。合わない勉強法を続けていても効率が悪いため、教科の特性をつかみ、その教科に合った方法で勉強しましょう。

疑問は早めに解決する

特に積み上げ型の教科において、分からないことを放置しておくのは厳禁です。理解が不十分なまま先に進んでしまうと、後で習う内容が理解できなくなる可能性があります。

わからないことがあったら、なるべく早く解決しましょう。毎日学校に通っているのであれば、先生に質問するのが最も簡単な解決方法です。

勉強時間と範囲を区切って取り組む

勉強を始める前に、時間と範囲の両方を区切ってから取り組むと、効率よく勉強できます。

仮に「今日は2時間勉強する」と時間だけを決めて取り掛かった場合、あまり集中できず勉強が進んでいなかったとしても、2時間机に向かっていたという事実だけで勉強したような気になってしまいます。

一方、「今日は2時間で問題集を〇ページ進める」など時間と範囲を区切った場合、時間内に問題を解き終えようとするため、より集中しやすくなります。範囲を定めず漠然と勉強するよりも学習進度がわかりやすく、達成感も得られますよ。

スキマ時間を利用する

繰り返しになりますが、学んだことを身につけるには反復学習が大切です。特に英単語などを暗記するには、何度も繰り返しその単語に触れる必要があり、意外と時間がかかります。

電車に乗っている時間や、外出先でのちょっとした待ち時間などでは、じっくり問題に取り組むような勉強ができません。このように日常に何度も登場するスキマ時間は、暗記の時間にあてるのがおすすめです。

落ち着いて机に向かえる時間は限られていますので、立ったまま片手でもできる暗記にはスキマ時間を活用し、勉強効率を上げましょう

暗記ものは声に出す

ものを覚える際、五感を活用すると覚えやすくなると言われています。単語を暗記するときは、ただ文字を目で追う(視覚)だけでなく声に出して読みあげる(聴覚)と、五感が刺激されて暗記の効率が上がるかもしれません。

手で単語を書き取る(触覚)のもおすすめです。可能であれば、書き取りをしながら音読するのがいいでしょう。

効率のいい勉強法|まとめ

限られた時間の中で勉強し、成績を上げることが求められる中学生は、ただ漫然と机に向かうだけでなく、効率のいい勉強法を意識することが大切です。

ただし、ちょっとの工夫で各段に勉強効率が上がる魔法の勉強法はありません。授業に集中する、復習する、すぐに質問するといった勉強の基本を積み重ねることが、効率のいい学習への近道です。

また、勉強効率には事前の準備や健康状態も影響します。せっかく勉強した時間が無駄になってしまわないよう、特に睡眠時間は十分に確保してくださいね。

山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。