勉強することでかなりのエネルギーが消費されていることをご存じでしょうか?
エネルギーの消費というと、多くの方は真っ先に「運動」を思い浮かべると思いますが、勉強をすることでもエネルギーは消費されるのです。
ここでは、勉強でエネルギーが消費される仕組みや、小学生や中学生が勉強で消費するエネルギー量を食べ物や運動に換算したらどうなるのかについてご紹介しています。
勉強でエネルギーが消費される仕組み
そもそも、人は生活している間にたくさんのエネルギーを消費しています。
勉強も例外ではなく、体育で運動する時と同じようにエネルギーを消費しているのです。
ここでは、勉強でエネルギーが消費される仕組みについてご紹介していきます。
脳がエネルギーを消費するため
勉強をすると、脳がエネルギーを消費します。
みなさんも「テストが終わった時」や「長時間勉強した時」に頭や身体に疲労感を覚えた経験はありませんか?
あの時の疲労感は、勉強や頭を使ったことで脳がエネルギーを消費したからなのです。
また、脳を活発に働かせるとエネルギーの消費量は多くなるため、暗記系の勉強よりも計算や文章作成など考える勉強の方がエネルギーをたくさん消費します。
勉強に脂肪燃焼の効果はない
勉強はエネルギーを消費する効果はありますが、脂肪を燃焼する効果はありません。
なぜなら、脳はブドウ糖をエネルギーに変換するため、脂肪を燃焼してエネルギーに変換することをしないからです。
「勉強には甘いものが良い」とよく言われているのは、脳がブドウ糖をエネルギーとしているところから来ているのですね。
そのため、勉強をたくさん頑張ったからと言って脂肪がみるみる落ちていくわけではないのです。
小学生や中学生が勉強で消費するエネルギー量はどのくらい?
人が生活で消費するエネルギー量は、基礎代謝量や性別など様々な要因によって違いがあります。そのため、小学生と中学生では同じ勉強をしても消費されるエネルギー量は違ってくるのです。
基礎代謝量とは、普通に生活しているだけで消費されていくエネルギー量のことを言い、勉強で消費されるエネルギー量もこの基礎代謝量に含まれているのです。
ここでは、小学生と中学生に分けて、勉強で消費するエネルギー量について見ていきます。
小学生が勉強で消費するエネルギー量は、約250キロカロリー
小学生の基礎代謝量は、男の子で約1,140〜1,330キロカロリー、女の子で約1,050〜1,260キロカロリーとなっています。
この基礎代謝量のうち、脳を使って消費されるカロリーは全体の約20〜24%と言われています。
つまり、小学生の男の子は普段の勉強で約228〜319キロカロリー程度を消費しており、女の子は約210〜302キロカロリー程度を消費しているのです。
もちろん、この数値は勉強量や体重などの要因で前後しますが、小学生は勉強で約210〜320キロカロリー程度消費していることがわかります。
参考:加齢とエネルギー代謝 (opens new window)
中学生が勉強で消費するエネルギー量は、約350キロエネルギー
中学生の基礎代謝量は、男の子で約1,520キロカロリー、女の子で約1,410キロカロリーです。
上記でもお伝えしている通り、脳を使って消費されるカロリーはこのうちの約20%〜24%と言われています。
これを当てはめると、中学生の男の子は勉強で約304〜364キロカロリー程度を消費しており、女の子は約282〜338キロカロリー程度を消費していることになります。
中学生は特に成長期の最中でもあるため、部活動で激しい運動を行うことで基礎代謝量が上がり、勉強で消費されるエネルギー量も増えていきます。
参考:加齢とエネルギー代謝 (opens new window)
勉強の消費エネルギー量を食べ物や運動に換算するとどれくらい?
上記で小学生と中学生がそれぞれ勉強で消費するエネルギー量をご紹介しましたが、数字だけではいまひとつピンと来ない方も多いと思います。
では、食べ物や運動に換算すると一体どのくらいなのでしょうか?
勉強の消費エネルギー量を食べ物に換算すると?
ここでは、わかりやすいように小学生の消費エネルギー量を250キロカロリー、中学生では350キロカロリーとして、これと同じくらいの食べ物をご紹介していきます。
まず、250キロカロリーと同等の食べ物は以下の通りです。
- ごはん(1杯分)
- 卵(3個分)
- うどん(1玉)
- ソーセージ(4本)
- ハンバーガー(1つ)
- まぐろのお刺身(2人前)
続いて、350キロエネルギーと同じ食べ物は以下の通りです。
- ごはん(大盛り1杯分)
- 卵(4個)
- フライドポテト(1人前)
- ささみ(3.5人前)
- うどん(1.5玉)
2つを比較してみると、食事1回分とまではいかないものの、いつも食べている主食やおかず1品と、勉強での消費エネルギーと同じくらいということがわかります。
しかし、ジュースやお菓子をたくさん食べてしまうと、250〜350キロカロリーはすぐに超えてしまうため、お菓子やジュースの摂りすぎには注意しましょう。
勉強の消費エネルギーを運動に換算すると?
運動の場合も同様に、小学生の消費エネルギーを250キロカロリー、中学生では350キロカロリーとし、体重50キロと仮定して見ていきましょう。
まず、運動で250キロカロリーを消費する場合は、以下のような運動量が必要になります。
- ウォーキング(約2時間)
- ランニング(約45分)
- 水泳(約45分)
- 自転車(約45分)
次に、350キロカロリーを消費する運動を見ていきましょう。
- ウォーキング(約2時間30分)
- ランニング(約1時間)
- 水泳(約1時間)
- 自転車(約1時間)
勉強で消費するエネルギー量と運動を比較してみると、勉強は長時間の運動量に相当していることがわかります。
かなりの運動量に匹敵しますね。
勉強は運動とは異なり、脂肪を燃焼する効果はありませんので、しっかり勉強をするには障子をしっかり摂る必要があると言えます。
まとめ | 勉強するとたくさんのエネルギーが消費される!
今回は、勉強でエネルギーが消費される仕組みや小学生や中学生が勉強で消費するカロリーについてご紹介してきました。
重要なポイントをもう一度おさらいします。
- 脳が働くことでたくさんのエネルギーが消費される
- 消費エネルギーは基礎代謝量や体重によって変わる
- 小学生と中学生が勉強で消費するカロリーは約200~350キロカロリー
- 勉強で消費されるエネルギー量は主食1つ分やウォーキング2時間に相当する
勉強は想像以上にエネルギーを消費します。
勉強をたくさんしてもダイエットにはなりませんが、勉強を頑張ればその分エネルギーが消費されていることは知っておいて損はないでしょう。
小学生や中学生は成長期の最中ですので、たくさん勉強するにはたくさん食べて、健康的な生活をすることが大切です。