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中学受験の推薦入試は落ちる?落ちないための対策や推薦入試の概要

中学受験の推薦入試は、中学受験の推薦入試は、小学校長が推薦をして受験をするため「合格確約」のイメージが強いですが、おちることはあるのでしょうか。

推薦入試とはいえば受かる確立が高いことでも知られていますが、絶対合格するかと言われたらそうではありません

推薦入試と言えどしっかりと対策を行う必要があります。 この記事では、推薦入試で落ちないための対策方法をまとめました。

お子さんと一緒に推薦入試の対策を行いましょう。

中学受験の推薦入試とは

試験会場の教室

推薦入試と聞くと、高校受験や大学受験をイメージしますが、中学受験にも推薦入試はあります。

なお、推薦入試は一般受験とは別のルートで選考が進む代わりに、合格した際は第一志望の学校に入学することを確約することを条件とする中学校が多いです。

推薦入試には2種類ある

推薦入試には2種類あって、冒頭で説明した小学校長が推薦する 「合格確約」 の推薦と、自分で推薦する 「自己推薦書」 があります。

自己推薦枠では1人ひとりに優劣が付けられ、他の子供と比較したときに成績面などで劣ってしまうと、学校の推薦枠から外れて、そもそも受験ができないという可能性があります。

中学受験の推薦入試は私立中学が多い

国立中学は、推薦入試を導入している中学校は比較的少ない傾向にありますが、私立中学では比較的推薦枠を取っているところが多いです。

中学受験の推薦入試を受けたいと考えている場合は、私立中学の推薦枠を探しましょう。

一般入試と推薦入試の違いは?

一般入試と推薦入試の違い

そもそも、一般入試と推薦入試の違いはなんでしょうか。

違いを改めて再確認しておくことで、入試前の手続きをスムーズに進められます。

違い①|推薦書や自己推薦書

推薦入試と一般入試の違いとして、推薦することを証明する推薦書の有無があります。

上述の通り推薦書には、小学校の校長が「人物と学力においても入学が適正である」とその生徒を評価する学校からの推薦書と志願者が提出する自己推薦書の2種類があります。

自己推薦書を提出する場合は、書き方などの対策が必要です。

違い②|スケジュール

推薦入試と一般入試では、入試の時期が異なります。

推薦入試は、併願ができない、あるいは、合格の場合は入学する、などの制約があることが多く、一般入試よりも1~2ヶ月早いスケジュールで行われます。

推薦入試で志望校が決まった学生が一足早く受験を終わらせているのはそのためですね。

推薦入試の試験内容は?

必勝と書かれたハチマキとノート

推薦入試の試験内容は、主に2つのパターンがあります。

各入試方法を確認して対策しておきましょう。

試験内容①|学力試験のみ

推薦書や自己推薦書などの応募書類と合わせて、学力試験および作文で合否を判断する方法です。

受験する中学校によって試験科目や科目数に違いがあるため、受験対策を行うために試験内容の確認は忘れずにしておきましょう。

学力試験の詳細は学校のホームページで見ることができます。 志望校の情報は頻繁にチェックをしておきましょう。

試験内容②|学力試験+面接

応募書類の確認および学力試験に加えて、面接も行われるケースです。 面接は子供と保護者が一緒に面接を受ける親子面接があります。

他にも、子どものみの個人面接などもあるため、実施方法がどういったものなのかも合わせて把握しておきましょう。

中学受験の推薦入試に落ちないための対策方法

合格という文字の書かれた看板

「推薦入試は落ちない」と言われがちですが、絶対受かるという保障もありません。 自信をもって試験当日を迎えるためにも、今のうちにできる対策はしっかり行っておく必要があります。

では、中学受験の推薦入試で落ちないためには、どのような対策を行えばよいのでしょうか。

対策方法①|面接がある場合は準備しておく

推薦入試に面接がある場合、面接時にしっかりとした受け答えができていないと、落ちる可能性があります

対策例として志望校の特色や強みをあらかじめまとめておくと、志望理由などを聞かれた際にすぐに答えることができます。

「なぜこの学校を受けたいのか」や「合格したらどういう学習がしたいのか」など、保護者と子供の回答を明確にしておくことがポイントです。

「推薦するに値する人物」としてみられていると思いながら面接を受けましょう。

対策方法②|資格を取得しておく

推薦入試を有利に進めるための対策として、資格の取得があります。

推薦入試の際に資格を持っていると、選考時に加点ポイントになる場合があり、推薦入試を有利に進めることができます。

面接のときのアピールポイントとして利用することもできるため、取れる資格は取っておきましょう。

おすすめしたい資格は英検®です。 小学生でも取れる資格で、英語の教育が進んでいる今、取っておいて損のない資格です。

対策方法③|低学年からいい成績を取っておく

推薦入試に落ちないためには、低学年から良い成績を取っておく必要があります。

学校側から推薦書を発行してもらう場合、小学校が定める成績基準を満たしている必要があるため、低学年のときから成績を意識しなくてはなりません。

模範的な授業態度や日々のテストの点数、日頃の学校生活ひとつをとっても、必要のない評価はありません。

しっかりとした成績を残すことで、推薦入試をスムーズに進められます。

対策方法④|しっかりと試験対策をする

推薦入試とはいえ、学力試験で落ちてしまっては元も子もありません。

どのような入試方法をとっても、しっかりとした学力が求められるため、学力試験の範囲をしっかりとカバーし、試験対策を進めましょう。

毎日の学習にプラスして受験勉強も同時に行い、お子さんが苦手に感じる分野をひとつずつ克服していくことで、推薦入試の学力試験も問題なくクリアできます。

対策方法⑤|体調管理をする

推薦入試の試験日や面接日に体調不良で行けなくなった、ということがないようにしましょう。

推薦書をもらえたからといって安心してはいけません。夜遅くまで起きる不規則な生活などから体調不良につながりかねないため、受験対策と並行して体調管理はしっかりしておく必要があります。

毎日3食しっかりとご飯を食べて栄養を取り、夜も十分な睡眠を取ることで学習の効率も上がります

入試の日は緊張から体調不良になりやすいので、学校内のお手洗いの場所や近くのコンビニをあらかじめ把握しておくことで、万が一の時にも対応ができます。

中学受験の推薦入試に落ちないための対策や概要|まとめ

中学受験の推薦入試は、学力検査と面接の2種類から展開され、それぞれの対策をおこたると推薦入試にも落ちる可能性があります。

推薦入試の合格率は比較的高いとはいえ、初めての受験ということもあり、なかなかスムーズに進まないこともあります。

体調管理や日頃から良い成績をキープするなど、基本的なことをしっかりと行った上で、学力試験や面接対策の穴を埋めていくことが推薦入試の成功のコツです。

山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。