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高校受験に合格するために必要な勉強時間はどのくらい?学年別に解説

高校受験を控えた子どもを持つ保護者からよく質問される質問の中に、 「どのくらいの時間勉強したら高校に合格できますか?」 という質問があります。

勉強時間は人それぞれなので「〇時間勉強すれば必ず合格できる」という基準はありませんが、高校受験に合格している子どもがどのくらい勉強をしていたのか気になると思います。

そこで今回は、高校受験合格に必要な勉強時間を始め、高校受験の勉強はいつから始めたらいいのか、そして高校受験の受験勉強を効率よくする方法について解説していくので、参考にしてください。

高校受験合格に必要な勉強時間

合格祈願の絵馬

早速、高校受験合格に必要な勉強時間について解説していきます。

ここでは、中学1年生・2年生・3年生の各学年別の勉強時間と、何をしたらいいのか・おすすめの勉強法について紹介します。

勉強時間|中学1年生

中学1年生の勉強時間は最低1時間で、理想は平日も休日も1時間30分〜2時間と言われています。

たくさん勉強時間を確保できるのであれば良いですが、あくまでも中学1年生は勉強を習慣化することの方が大切なので、無理に毎日2時間勉強する必要性はありません。

この最低1時間の内訳は、復習30分・予習30分の計1時間となっていますが、部活動をやっていない子や時間に余裕のある子はそれに加えて受験勉強をするとより良いでしょう。

受験勉強は始める時期が早ければ早いほど良いので、中学1年生からコツコツと受験勉強を始めておくと中学3年生になった時に周りに差をつけることも可能です。

中学1年生は何をしたらいい?

中学1年生は教科書の内容をしっかりと理解・把握して、勉強の基礎を覚えましょう。

英語 ・英単語・英熟語・基礎文法・教科書の例文暗記
数学 公式の理解と問題演習中心の学習
国語 漢字と文法
理科 教科書を繰り返し読んで理解を深める
社会

高校受験で出題される基礎問題は受験生のほとんどが解ける問題になっているので、必ず外したくない問題です。

また、応用問題は基礎問題の組み合わせで解くようになっているので、基礎がしっかりと身についていないと応用問題を解くことが困難になってしまいます。

勉強時間|中学2年生

中学2年生は、平日2時間、土日の休日は4時間程度が理想と言われています。

基礎を固め、学習習慣を身につけるのが優先だった中学1年生と比べて、中学2年生は学校の宿題を最優先でやるようにしましょう。

高校受験で必要になる内申点は学校での生活態度や宿題・課題の提出、定期テストの結果が大きく反映されるため、宿題や課題の提出が遅れると内申点に響き、内申点が下がってしまいます。

内申点を合否の判断基準にしている高校も多いため、中学2年生になったら特に内申点を重視するようにしましょう。

また、学力に差が付くのも中学2年生です。

中学1年生で身につけた基礎をもとに、発展的な問題に挑戦していくので基礎学力が身についていない子や予習復習の習慣が身についていない子は周りに置いて行かれる可能性があります。

基礎学力に不安を感じている場合は中学2年生に上がる前の長期休みでしっかりと復習をして、基礎範囲での苦手をなくしておくようにしましょう。

中学2年生の勉強のコツ

中学2年生の勉強のコツは目標を細かく決めて勉強に取り組むことです。

具体的に、

  • 1日に英単語〇個覚える
  • 毎日問題を〇問解く など、1日の勉強計画を細かく決めるといいでしょう。

1日5個英単語を覚える等はあまりにも簡単すぎますが、1日に300個英単語を覚える等の様な、無謀な計画を立ててしまうと毎日続きませんので、しっかりと自分に合った計画を立てることがポイントです。

勉強時間|中学3年生

中学3年生は、最低1日2時間30分で、部活動が休みの場合は平日でも5時間、テスト前は平日でも3時間以上、休日は8時間以上の勉強時間が推奨されています。

中学3年生にもなると受験勉強を始める生徒が多く、家ではずっと勉強しているという生徒も中にはいます。

また、中学3年生の夏ころには引退している部活が多いと思うので、部活を引退したら今まで以上に受験勉強に本気で取り掛かってください。

上述の通り、基礎学力は勉強や受験と切っても切り離せないほど大切な要素になってくるので、中学3年生の段階で基礎学力に不安のある子は基礎学力を身につけるところから勉強を始めましょう。

高校受験の勉強はいつから始めたらいい?

教室で勉強する女子学生

受験勉強は始める時期が早ければ早いほど良いと説明しましたが、中学3年生の夏から始める人が多いです。

理想としては中学3年生の春にはすでに始めていて欲しいのですが、部活動などで本格的に受験勉強を始めることが難しい場合は、通学時間や入浴時間などのスキマ時間を活用して日常的に勉強する時間を入れるといいでしょう。

単語帳やリスニングなど、片手間でできる勉強を日常に取り入れることで、1日の勉強時間は少ないかもしれませんが、1日5分を1ヶ月行うことで2時間30分多く勉強時間を確保することができます。

高校受験の受験勉強を効率よくする方法

教室で勉強している男子学生

部活に学校と忙しい中で勉強をするので、できるだけ効率よく進めたいものです。 ここでは、受験勉強を効率よく進める方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

勉強を効率よくする方法①基礎を固める

何度も説明しているのですが、なによりも基礎です。

基礎は勉強の土台になってくる部分なので、勉強の土台が不安定なところに知識を積み重ねていっても上手に積み重ならず、なかなか難しい問題が解けるようにならないといった状況になりかねません。

基礎が固まっていないと入試で必ず点を取りたい基礎問題でも点を落としてしまったり、応用問題をやってもなかなか解けなかったりします。

まずは基礎をしっかりと固めるところから始めましょう。

勉強を効率よくする方法②時間を有効活用する

効率よく勉強するためには時間を有効活用することが大切です。

通学の移動時間やお風呂の時間など、スキマ時間で英単語を覚えたり、歴史上の人物を覚えたりと、できることをやりましょう。

勉強を効率よくする方法③問題集1冊1冊を完璧にする

効率を良くするために、1度に様々な種類の問題集・参考書に取り掛かる人や複数の問題集・参考書を買って少しずつ解く人もいるかもしれませんが、問題集や参考書は1冊1冊を完璧にしないとあまり意味がありません。

基本的に学校で配られている問題集を完璧にすることが最優先ですが、受験勉強となると学校で配られている問題集だけでは間に合わない可能性が高いです。

この時、一度に複数の問題集・参考書に手を出すのではなく、1冊1冊を完璧にしてから次の問題集・参考書に移るようにしましょう。

高校受験合格に必要な勉強時間|まとめ

今回は、高校受験合格に必要な勉強時間を各学年ごとに説明しました。

中学1年生は最低1時間で、理想は平日も休日も1時間30分〜2時間、中学2年生は、平日2時間、土日の休日は4時間、中学3年生は、最低1日2時間30分で、部活動が休みの場合は平日でも5時間、テスト前は平日でも3時間以上、休日は8時間以が理想です。

また受験勉強を始めるタイミングは早ければ早いほどいいのですが、中学3年生の夏に始める生徒が多く、理想の時期は中学3年生の春と言われています。

効率よく勉強するためには、基礎をしっかりと固めることと、スキマ時間を活用して勉強することです。

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山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。