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参考書への上手な書き込み方!勉強がはかどる参考書の使い方をご紹介

何冊も参考書を買って勉強しているけれど、なかなか勉強の効率が上がらないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

参考書をただ読むだけではなく、読んで気になった箇所や苦手なポイントに書き込みをしたり付箋を貼ったりすることで、学習の効率を上げることができます。

この記事では、参考書への上手な書き込み方や、書き込む際の注意点を解説します。

書き込みに向いている参考書と向いていない参考書がある

書き込みに向いている参考書と向いていない参考書

参考書に上手に書き込みをすることで、勉強内容のインプットを効率化することができます。

ただし、全ての参考書に書き込みをすれば良いというわけではありません。

まず、書き込みに向いている参考書と向いていない参考書の違いを紹介します。

書き込みに向いている参考書の特徴

書き込みに向いているのは、暗記系科目の参考書や単元ごとの解説部分が多い参考書です。

暗記部分や解説部分は知識をインプットする場となるため、メモを書き込んでおくことで勉強の効率アップにつながります。自分が理解しきれていない点にメモ書きをしておけば、勉強をするべき箇所の整理にも役立ちますね。

書き込み以外にも、付箋を貼るなども効果的です。

書き込みに向いていない参考書の特徴

問題集参考書の演習問題のページは書き込みをするのに向いていません。

問題集や参考書の問題部分に解答や解き方を書き込みをしてしまうと、繰り返し問題を解くことができなくなります

問題を解く際には、解答はノートに書くなどして答えを直接参考書に書き込まないようにしておきましょう。自宅でコピーできる場合、その日に取り組みたいページをコピーするのもいいかもしれません。

ただし、問題集や参考書の演習問題で間違えた問題やできなかった問題に印をつけ、自分の苦手な問題を知ることは重要です。

参考書の選び方については以下の記事で解説しておりますので、お時間のある方は是非ご覧ください。 失敗しない参考書の選び方とは?選ぶ際のポイントを解説します

参考書に書き込みするメリット

参考書に書き込みするメリット

参考書は学習内容をインプットするための大切なツールです。上手に書き込みをすることでインプットの効率を高めることができますので、効率的な勉強につながります。

ここでは、参考書に書き込みをするメリットを4つ紹介します。

自分が理解できていない部分を整理できる

暗記系科目の参考書や解説部分にメモや書き込みを残しておくことで、自分が理解できていない部分を整理することができます。

また、参考書に書き込みをしていくことで思考を整理できますので、書き込みをした時は理解できなかった部分が書き込みを読み返した時に理解につながるというケースもあります。

覚えるべきところをマークアップできる

参考書には情報量が多く、書いてある全ての情報を覚えることはできません。

暗記科目の参考書などの場合、蛍光マーカーなどを使い、覚えておくべきところをマークアップしておくことで、効率的に勉強をすることができます

自分の言葉で内容を補足することができる

参考書によっては、解説文や講義の文章などが難解でわかりにくいこともあります。

わかりにくい部分を自分の言葉に置き換えておくことで、参考書の育てることができます。 自分の言葉に置き換えることはアウトプットにもなり、知識の定着に効果的です。

試験前に苦手な部分だけを復習できる

本来書き込みに向いていない問題集なども、間違えた箇所に付箋を貼っておくことで苦手な部分をピックアップできます。

試験前などの時間が限られた状況でも、苦手な部分だけを拾い上げて復習できますので、効率よく勉強をすることができますね。

参考書に書き込みを行う際の注意点

参考書に書き込みを行う際の注意点

参考書に書き込みをするのが効果的と言っても、ただやみくもに書き込みをすれば良いわけではありません。

何も考えずに書き込みをするのでは、単なる落書きと大差はありませんよね。

次に、参考書に書き込みを行う際に、覚えておくべき注意点を解説します。

書き込むことが目的にならないように注意する

参考書に書き込みをして、余白が黒く埋まっていくと、なんとなく達成感が得られてしまい、勉強した気分になってしまいがちです。

ただし、参考書に書き込みをすることは、あくまでもわからない箇所を補てんしたり、自分の苦手な箇所を知ることが目的です。参考書に書き込みをすることが目的にならないように注意しておきましょう。

要点がわからなくならないように書き込み過ぎに注意する

参考書に書き込みをしておくことで、覚えるべき箇所や自分の苦手部分を見返すことができます。

しかし、あまりにも大量に書き込みがされていると、要点がわからなくなってしまいます。自分が見返した時にどんな目的をもって書き込みをしたのかがわかるようにしておきましょう。

書き込んで良い箇所とダメな箇所を注意する

書き込みに向いた参考書でも、書き込んで良い箇所とダメな箇所がありますので注意が必要です。

暗記系科目の参考書でも、演習問題などのページには書き込みをするべきではありません。 また、問題集などの場合、欄で問題と解説部分が分かれている参考書なら、解説部分には積極的に書き込みをしていきましょう。

参考書に書き込む勉強法|まとめ

参考書は知識をインプットするためのツールですが、上手に書き込みをすることで学習内容のインプットの効率を高める効果を期待できます。

また、内容を自分なりの解釈で補てんして書き込みをすることで、参考書からインプットした内容をアウトプットすることにつながり、理解度の向上に効果が期待できます。

真新しい参考書に書き込みをすることに抵抗があるかも知れませんが、参考書は使い込んでこそ意味のある書籍です。 上手に書き込みをして、効率的に参考書を活用してくださいね。

山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。