「効率のいい暗記方法はない?」 「覚えたことをすぐに忘れてしまう...」 と勉強するときに悩んでいる方は少なくないと思います。
試験対策には、暗記は欠かせません。特に英単語や漢字、社会や理科の年号や養母、数学や公式など、覚えないといけないものはたくさんあります。
しかし、人間の脳は覚えたことを時間が経つと忘れるようにできているため、記憶力を高めるためにはコツが必要になってきます。
効率のいい暗記方法はいくつかありますが、効率の悪い暗記方法もあるため注意が必要です。
ここでは、効率のいい暗記方法11選を紹介します。
効率のいい暗記方法11選
勉強は時間との勝負です。そのため、効率よく暗記することが必要です。
無理に覚えようとするよりも、少しの工夫を加えることによって記憶に定着しやすくなります。ここでは効率のいい暗記方法11選を紹介していきます。
効率のいい暗記方法①|声に出しながら暗記する
人は五感という嗅覚・視覚・味覚・聴覚・触覚が備わっています。この五感を上手に活用することで暗記の効率が向上します。
例えば国語や英語の本文を記憶したいとき、ただ目で追うだけの黙読では視覚しか使えていませんが、声に出すことで視覚と聴覚の両方を使うことができ、いろいろな感覚が刺激され、通常よりも効率よく覚えることができます。
必ずしも大きな声を出す必要はなく、小さな声でも十分効果はあります。
効率のいい暗記方法②|書きながら暗記する
よく言われるように、目で見て暗記するよりも、書きながら覚えるほうが効率的です 書くという行為で脳が刺激され、記憶が定着しやすくなります。
注意点として、ただ書くだけではだめで、書きながら「覚える」ということを忘れないようにしましょう。
また、書きながら声に出すことで視覚・聴覚・触触を使うことになり、より記憶が定着しやすくなります。
効率のいい暗記方法③|色ペンを使って暗記する
青いペンや赤いペンなどの色のついたペンを使って暗記すると、効率が上がります。
人間は青色を見るとセロトニンというホルモンが分泌されるため、目が覚めて集中できる、ストレスが解消する、体調が改善するという効果が得られ、暗記力が高められます。
また、重要語句をオレンジ色のペンで書き、赤いシートを使いながら暗記するのも効果的です。
しかし、まとめをつくる場合には、多くの色ペンを使うとどこが重要なのかわからなくなるため、色の使いすぎには注意が必要です。
効率のいい暗記方法④|動きながら暗記する
体を動かしながら暗記するのも効率がいいです。
体を動かすことで脳が活性化されるため、座ったまま暗記するのではなく、部屋の中を歩きながら音読したり、スクワットしながら覚えるようにしましょう。
毎回体を動かしながら暗記する必要はないですが、良い気分転換にもなるので眠い時や集中できない時にぜひやってみてください。
効率のいい暗記方法⑤|繰り返し復習する
一度暗記をして覚えたとしても、時間が経つと覚えた内容を忘れてしまいます。
暗記した内容は、何度も繰り返し復習するようにしましょう。
人間は忘れる動物です。何度も何度も繰り返し復習することで徐々に脳に定着させる覚え方がおすすめです。
効率のいい暗記方法⑥|人に説明しながら暗記する
暗記した内容は、友人や家族に説明するようにしましょう。
相手に伝わるように整理しながら説明しなければいけないため、反復して記憶することにつながります。
相手に上手く説明できなかった場合は、自分もあまり理解していないということなので、改めて復習するようにしましょう。
効率のいい暗記方法⑦|暗記のアプリを使う
スキマ時間に簡単に暗記ができる暗記のアプリを利用することもおすすめです。
メリットとして暗記のためにノートを持ち運ぶことなく、ノートの作成時間が短縮できることです。
現在はいろいろな学習アプリがあるため自分に合ったアプリを探し暗記をしてみてください。
効率のいい暗記方法⑧|関連したものをまとめて覚える
暗記したい単語は、その単語だけを覚えるのではなく、類義語や対義語、語源が同じものなど関連している単語も一緒に覚えることが効率的です。
例えば漢字で「強」を暗記するのであれば「弱」などの類似関連する情報を一緒に覚える方が効率的です。
効率のいい暗記方法⑨|図やイラスト、動画を活用する
効率のいい暗記方法で図やイラストを用いて暗記することが良いでしょう。
社会や理科などの場合は、イラストや写真、実験動画を見ることによって理解しやすく暗記が簡単になります。
現在は、YouTubeなどにはわかりやすく解説している動画もあるため、書く暗記と合わせながら、見る暗記と組み合わせて行いましょう。
効率のいい暗記方法⑩|付箋を使う
付箋を使った暗記方法も効率のいい暗記方法です。
まずは、表面に単語を書き、裏面に答えを書いてトイレや冷蔵庫・ドアなど日常生活で触れる場所に貼っておき、そこを通るときに解いてみましょう。
単語と意味を答え合わせをして間違えたとこはそのままキープし、正解したものは剥がしてまた違う単語を貼るようにするのがおすすめです。常に10枚前後は貼っておきましょう。
効率のいい暗記方法⑪|時間を決めて暗記する
最後は、暗記する時間を自分で設定をし、暗記するようにしましょう。
切羽詰まった状況で力を発揮する人もいるため、制限時間を作り自分を追い込むことで効率のいい暗記ができます。
例えば - 朝、15分間でこの範囲を覚える - お風呂や寝るまでに単語を10個覚える など日常生活に入れ込むと良いでしょう。
おすすめしない暗記方法
上記では効率のいい暗記方法について紹介しましたが、おすすめしない暗記方法もあります。間違った暗記方法で暗記をするとせっかく時間を割いて暗記をしたのにあまり脳に定着しないで無駄になってしまいます。
おすすめしない暗記方法①|徹夜ではやってはいけない
徹夜で勉強をして暗記をするのはありがちですが、人は寝ている間に記憶が定着するため、徹夜はせずに十分な睡眠をとりましょう。
徹夜で暗記したものがあっても、それは一時的な暗記のため、試験などが終わった後にはすぐに忘れてしまいます。
下記の記事では、効率良く暗記できる時間帯について詳しく解説しているため伏せてご覧ください。
『効率良く暗記できる時間帯はある?暗記と時間帯の関係を解説』
おすすめしない暗記方法②|同じ科目だけを続けてはいけない
「今日はこの科目だけを勉強する」と偏った勉強をしている学生はやめましょう。
その理由としては人間は飽きてしまう生き物のため、ずっと同じ科目だけやっていても飽きてしまい集中力や暗記力が低下してしまいます。
いろんな科目を切りがいいところで科目を変えて暗記していくことをおすすめします。
暗記した知識を定着させるには復習が必要
人間の脳は忘れるようになっており、初めて覚えた情報を全て溜め込んでいくと脳はパンクしてしまうため、重要ではない情報は消されていくようになっています。
せっかく暗記した知識を長い期間定着させるためには、復習がとても重要となってきます。ここからは、復習するときのポイントを紹介します。
復習のポイント①|1日で復習をする
上述した通り、人間は忘れてしまう生き物のため、復習は基本的に1日以内で済ませるようにしましょう。
エビングハウスという人が提唱した忘却するメカニズムを端的に表した忘却曲線グラフによると、人は初めて暗記したものを20分後に42%忘れてしまい、1時間後には56%、1日後には74%、1週間後には77%も忘れてしまうそうです。
ですから、24時間以内に復習をすることで、記憶を効率的に定着させられます。
復習のポイント②|教科によって復習のタイミングは異なる
勉強している科目が丸暗記する科目なのか、それとも理解をしながら学んでいく科目なのかによって復習する科目は変わっていきます。
漢字や英単語・歴史などの丸暗記する内容については、1日以内に復習をして記憶に定着させた方が良いでしょう。
また、数学や理科などの計算問題などは「なぜその証明や公式が必要になってくるのか」などをしっかりと理解することによって記憶は定着しやすくなります。
効率のいい暗記方法は?おすすめの効率のいい暗記方法11選|まとめ
暗記するときはただ暗記するだけではなく少しの工夫をすることによって、効率のいい暗記ができることがわかりました。
効率のいい暗記方法をおさらいしましょう。
- 声に出しながら暗記する
- 書きながら暗記する
- 色の付いたペンを使って暗記する
- 動きながら暗記する
- 繰り返し復習する
- 人に説明しながら暗記する
- 暗記のアプリを使う
- 関連したものをまとめて覚える
- 図やイラスト、動画を活用する
- 付箋を使う
- 時間を決めて暗記する
暗記するときは自分に合った効率のいい暗記方法で暗記をすることをおすすめします。
また暗記方法をひとつに絞って行うのではなく、何個か組み合わせたり、内容によって使い分けたりして自分だけの暗記方法で暗記をしてみてください。
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