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AI×教育のメリットは?活用されている事例やデメリットも紹介!

近年、AI・人工知能の技術が発展し、これにより多くの業種でAIが普及してきました。

日常生活でもAIの応用例が増え、ますます身近な存在となり、教育分野においてもAIが利用され始めていることが注目を浴びています。

今回は教育にAIを導入するメリット・デメリットや、活用事例などをご紹介していきます。

AIは既に教育分野で活用されている

ロボットと本のイラスト

現在、教育現場でのAIの活用事例は以下の通りです。

  • 語学教育
  • 採点の自動化
  • 個々のデータ分析

1つずつご紹介していきます。

活用事例①語学学習

AIの語学教育はスマートフォンアプリやタブレットでのアプリ教材などに使われています。

ゲーム感覚で言語を学ぶことができたり、AIが進捗を確認し、生徒の弱点に焦点を当てた問題を繰り返し練習させるなど効果的で楽しい学習体験を提供しています。

活用事例②採点の自動化

教師のテスト採点負担を減らすために、AIの画像解析エンジンを搭載したシステムが導入されています。

採点業務の負担を減らすだけでなく、間違えた問題のデータ収集や分析も可能なため、生徒の理解度も把握できます。

活用事例③個々のデータ分析

学習アプリ教材では、生徒が解答する問題ごとのデータや解答パターンを収集することが可能です。

AIはこのデータを分析し、理解度や苦手分野を把握することで1人ひとりの最適な学習プランを提案しています。

AIを教育で活用するメリット

タブレットで勉強する男の子

AIは教育現場でも積極的に取り入れられていますが、取り入れることによって具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

得られるメリットを詳しく見ていきましょう。

メリット①成績の分析ができる

教育にAIを取り入れることにより、成績の分析が効果的に行えるようになります。

例えば個々の生徒の学習データを継続的に収集し、数値や傾向を解析することで、その生徒の得意科目や苦手な項目を明確に把握できます。

この情報をもとに生徒1人ひとりに最適なサポートを提供し、学習環境をより充実させることができるでしょう。

メリット②リアルタイムでの対応

AIを教育で活用するメリットの1つに、リアルタイムで対応ができることが挙げられます。

例えば、スマートフォンに搭載された教育アプリを使用すれば、時間や場所を気にせず学習が可能になります。

そのため電車の中や寝る前など教師陣が不在の時も、疑問や分からない問題がAIによって解決できるため、学習の柔軟性があがり自分のペースで学ぶことが可能です。

メリット③教師の負担が軽減できる

AIの導入により、教育現場では教師の負担が軽減されます。

繰り返し行われる簡単な作業や評価作業をAIが担当することで、教師はより専念すべき教育に集中できます。

例えば、AIツールを取り入れれば、出席確認やテスト採点、学習カリキュラムの作成などの時間を要する業務が自動化・効率化に繋がります。

また、AIは大量のデータから傾向や特徴を抽出し、個別の目的に合わせカスタマイズされた学習プランを提供することが可能です。

これにより、教育の質と生徒の理解度向上に繋がり、教師はより深い指導に注力できます。

メリット④1人ひとりに合わせた学習が可能

AIの導入により、1人ひとりに合わせた学習が可能になります。

例えば、通常の学校の授業はクラス全体の平均的な学習進度に合わせて進められるため、特定の難しい部分で理解が追いつかない生徒は授業内容に遅れをとり、学習の遅れが蓄積してしまうことがあります。

AIは生徒の学習履歴や進捗を分析し、個別の学習スタイルや理解度に合わせてカスタマイズされた教材や課題を提供できます。

これにより、生徒は自分のペースで学習できるので、理解が追いつかない場合には追加のサポートを得ることができるでしょう。

また、教師も生徒1人ひとりに焦点を当てた指導が可能となり、質の高い教育が提供できます。

AIを教育で活用するデメリット

タブレットで勉強する女の子

AIは教育現場でも積極的に取り入れられていますが、以下のようなデメリットも発生します。

  • 情報漏洩の可能性
  • 自分で考える機会を失う可能性
  • AIに学習させるまでの時間がかかる

具体的にご紹介していきます。

デメリット①情報漏洩の可能性がある

AI導入のデメリットの1つは、情報漏洩のリスクが考えられることです。

生徒や教職員の個人情報や学習データはオンラインで扱われるため、サイバーセキュリティの脅威にさらされる可能性があります。

万全の対策が取られない場合、外部からの不正アクセスやデータハッキングにより機密情報が漏れる恐れがあるため、信頼性の確保が課題であり、早急に適切なセキュリティ対策が必要となります。

デメリット②自分で考える機会を失う可能性がある

AIはすぐに答えを出してくれるので、生徒がAIに依存して自分の思考や判断を養う機会が減少する恐れが出てきます。

教育においては、生徒が問題解決に向けて考える力や、授業の分からない部分を理解しようとする理解力など、能動的に物事を考える力を養っていくことが重要です。

AIが全ての回答を提供してしまうと考える力が減少する恐れがあるため、教育者は生徒の自律的な学びを促進する環境づくりが欠かせません。

デメリット③AIに学習させるまでの時間がかかる

AIの導入に伴うデメリットの一つは、AIに学習をさせるまでの時間がかかる点です。

AIは高度なタスクを遂行するために多くのデータと時間を要します

新しい教育課程や変更があった場合、それに対応するためにはAIに再学習を行わせる必要があり、そのプロセスはとても複雑で時間がかかるものです。

この遅れが教育現場のスピーディな変化に追いつけなくなる可能性があるため、慎重な計画と運用が求められます。

AI×教育のメリットは?まとめ

AI学習は勉強効率を向上させる便利なツールですが、課題も多く頼りすぎには注意が必要です。

またAIの出した答えが全て正しいという訳ではないので、信じすぎも良くありません。

理想的な使い方は、講師のサポートを受けながらAIを取り入れた学習方法です。

メリットとデメリットを踏まえつつ、AIを有効に学習に取り入れることでより効果的で質の高い学習環境を用意することができるでしょう。

学研オンエアではAIを取り入れ個別に最適化された問題を13万問の中から出題し、トップ講師がわかりやすい解説動画でサポートします。

繰り返しの反復学習が何度も行えるため、学習内容がしっかりと定着し、勉強の定着率向上に繋がります。

山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。