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内部進学に落ちることはある?不合格の原因と落ちたときの対処法

高校・大学に進学するために付属の学校に通っているという子どもも多いと思いますが、内部進学でも落ちることがあるのをご存知でしょうか?

確約された内部進学はほとんどないため、場合によっては落ちる可能性も十分あるのです。

今回は内部進学で不合格になる原因と落ちた時の対処法について解説していきます。内部進学のメリットについても紹介しているので、進学先に悩んでいるという方も参考にしてください。

内部進学に落ちることはある?

黒板に顔をうずめる女の子

結論から述べると、内部進学で落ちることは十分あります。

正確に述べると内部進学を受験する資格をもらえないという場合と、選考には上がったものの選考途中で不合格になってしまうという点が考えられるでしょう。

内部進学の選考に上がる資格をもらえない場合と、選考には上がったものの不合格になってしまった場合の原因は記事の後半で解説しているので、ここでは内部進学の仕組みと内部進学のメリットについて紹介していきます。

内部進学の仕組み

そもそも内部進学とは、

  • 幼稚園から大学
  • 小学校から大学
  • 中学から高校までの中高一貫校
  • 中学~大学

など、進学するタイミングで一般受験を受けることなく同じ学校に進学することのできる制度です。

慶應義塾大学を1つの例に挙げると、幼稚舎から始まり大学まで一貫した教育を提供しており、幼稚舎から大学までエスカレーター式で進学をする生徒も多くいます。

簡単に述べると付属の学校に通っている生徒を対象に一般受験を受験することなく、内部の試験だけで進学が決まる、エスカレーター式で進学できる制度となっており成績や出席日数が合否の材料になったり、内部進学用に校内で試験を設けている所もあります。

内部進学のメリット

内部進学のメリットは、

  • 受験の負担が減る
  • 周りの環境があまり変わらない
  • 一貫した教育を受けることができる などが挙げられます。

一般受験をするとなると多くの勉強時間を要しますし、志望校にあった対策をしなくてはいけないなど、精神面・体力面・費用面など子どもだけでなく保護者の負担も大きくなってしまうのが現実です。

しかし、内部進学で進学することができたら一般受験を受験しなくていいので、通っている学校が定めている基準をクリアするだけで受験が終了します。

また、一貫校に通っている子どもはよほどの理由がない限りほとんどの生徒が内部進学をするので、周りの環境が大きく変わることなく、慣れ親しんだ環境のまま進学することができます。

周りの環境や通学路・友達などの環境の変化があまりないため、子どもも安心して通うことが可能です。

さらに、このようにエスカレーター式の学校では一貫した教育を提供しているため、教育内容や勉強内容にぶれることがないという点もメリットの1つです。

反対に、今通っている学校の教育方針や環境が子どもにあっていない場合の内部進学はあまりおすすめできません。

内部進学に落ちる原因

窓の外を見る男子学生

ここからは、内部進学に落ちる原因を解説します。

内部進学に落ちる理由は、内部進学の選考に上がる資格をもらえない場合と、選考には上がったものの不合格になってしまった場合が考えられると説明しましたが、その原因としては主に以下の3つが挙げられます。

  • 成績が足りなかった
  • 出席日数が足りない
  • 校内テストで点数が取れなかった

内部進学の選考に上がる資格をもらえない場合に関しては、成績や出席日数が足りない可能性が考えられます。

内部進学の選考に上がるために必要な基準を満たしていないと選考に上がることすらできなくなってしまうので、内部進学を検討している方は、通っている学校の内部進学の基準をあらかじめ確認しておきましょう。

選考には上がったものの不合格になってしまった場合は、校内テストで点数が取れなかったなど、選考途中に不合格の原因があると考えられます。

一般受験がないとはいえども試験は必ず実施します。

校内で実施された試験で合格点を取れなかった場合や、面接で的外れなことを言ってしまったため不合格になってしまったなどが考えられるので、一般受験をしないからといって全く勉強しないのは禁物です。

内部進学に落ちたときの対処法

解答用紙とミニチュアの人形

内部進学で不合格になってしまった場合はどうしたらいいのでしょうか?

内部進学で落ちてしまったら一般受験をしましょう。

その学校で一般受験に挑むことも可能ですが、内部進学で落ちた原因が成績や校内テストの結果であった場合は一般受験で合格することは至難の業と言えます。

通常、一般試験の内容は校内テストの内容より難しくなっているため、校内テストで点数が取れない状態にもかかわらず一般試験で合格点を取ることはかなり難しいので、志望校を変えることがおすすめです。

もし内部進学で合格できるかどうか不安な場合はあらかじめ志望校を別途決め、志望校の受験対策を進めておくことをおすすめします。

勉強をすること自体は良いことなので、受験するしないに関わらず対策をすることで実力が身につき、校内テストでもいい点数を取ることにつながるので、内部進学だからといって油断はせずにしっかりと勉強することが1番の対策になります。

内部進学に落ちることはある?原因と対処法|まとめ

今回は内部進学について、内部進学で落ちることはあるのか、そして不合格になる原因と不合格になった際の対処法を解説しました。

内部進学は一般受験のストレスがないため、比較的リラックスして受験することができますが、もちろん不合格になることも十分考えられます。

内部進学で不合格にならないためにも、普段からしっかりと勉強をすることが大切です。

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山下彰洋
山下彰洋

Gakken ON AIR塾長。塾講師歴22年。迫力満点の熱血授業。わかりやすさだけではなく「考え方」を重視した授業スタイルが人気。算数・数学講師、教室長、研修課長、教務課長を歴任し、現在は学研にてオンライン学習塾の事業責任者を担当。